時は平安。門によって護られ、門によって隔絶された都市・平安京。政務を行う朝堂院の正門は応天門と呼ばれる。ここは出世に目がくらんだ魑魅魍魎どもが巣くう魔の領域。
色男の歌人として名を馳せる在原業平(ありわらのなりひら)と学問の天才・菅原道真(すがわらのみちざね)が、物の怪の仕業とされる事件を解決していく怪異奇譚。
歴史好きにはもちろん、学業の神様の恩恵にあやかりたい受験生にもぜひ読んで欲しい!
消えた女官の行方
ある時、使いに出した藤原家の女官が消える事件が発生。鬼の仕業と噂が広まる中、捕まったのは道真の友人の紀長谷雄(きのはせお)。長谷雄が女官に言い寄っていたのを見た者がいると言う。無罪を主張する長谷雄だが、無常にも検非違使(けぴいし)たちに連れ去られる…
「月刊コミックバンチ」9月号発売中!今号は、『 #応天の門 』灰原薬先生描きおろしの美麗A3ポスター付き✨
本編では、検非違使に盗人の嫌疑をかけられた道真殿が奮闘……!?
今月発売となったコミックス第11巻の続きがそのまま読めますので、続きが気になっている方は是非! pic.twitter.com/N3uXwSk4fW— 月刊コミックバンチ_公式 (@Bunch_Shincho) July 21, 2019
最強の二人が絶対的支配者の藤原一族に立ち向かう!
長谷雄が捕らわれているさなか、野犬に食い荒らされた女の死体が河原にあがった。屋外なのに女の足の裏には傷ひとつない。髪に残るは麻の匂い。
いくつかの物証や証言から、藤原の屋敷で女たちが折檻されているのを知った業平と道真。しかし、絶大な権力をもつ藤原家に逆らうことは、帝に弓引くのと同じ。
「最後には正しい者が勝つと本気で思っているんじゃないだろうな?」
深追いはできないと言う業平だったが、若い道真は理不尽を許せない。権力を笠にきた藤原一族に一矢報いる道真の奇策とは…!?
現代の天神さまからも声援届く
類い稀なる頭脳と観察力で事件を解決に導く道真。太宰府天満宮では2018年12月から2019年4月まで「応天の門」展が開催されたこともあり、未来の天神さま・少年道真の活躍に太宰府天満宮からも応援の声が!!
8日(土)より、道真公を主人公として描くコミック「応天の門」展が 当宮宝物殿にて開催されます。原画や関連画、さらに著者・灰原薬氏が太宰府に取材し本展のために描き下した新作を一堂に展示いたします。#太宰府 #太宰府天満宮 #天神さま #宝物殿 #応天の門 #応天の門展 #灰原薬 #dazaifutenmangu pic.twitter.com/y2uUal7ckv— 太宰府天満宮【公式】 (@dazaifutenmangu) December 4, 2018
「応天の門」展も後半に突入しました。週末は、見頃を迎えた境内の梅とあわせて、灰原薬先生の美麗な原画をお楽しみください。#太宰府 #太宰府天満宮 #天神さま #応天の門 #応天の門展 #灰原薬 #dazaifutenmangu #outennomonten
画像©灰原薬/新潮社 pic.twitter.com/wMucjxaz0K— 太宰府天満宮【公式】 (@dazaifutenmangu) February 22, 2019
歴史好きにはたまらない
単行本は東京大学で歴史研究をしている本郷和人先生の解説付き。当時の入試の様子や服装などの逸話を知ってから本編を読むと面白さ倍増!
丁寧な時代考証をもとに描かれた平安の世界観に加え、灰原薬さんの端麗な絵柄にも引き込まれる!平安きっての歌人・業平の歌を詠む力を活かして解決する事件など、史実をもとにしたストーリー構成も見どころ。コミックバンチwebでは最新3話が無料也。