武士スタント逢坂くん!

ヨコヤマノブオ/著

TVドラマ『武士スタント逢坂くん!』第1話レビュー!迫真の演技×徹底した美術×笑える春に注目!

2021年7月26日よりTVドラマ『武士スタント逢坂くん!』の放送が開始しました!

当記事はドラマ第1話のネタバレを含みます。未視聴の方はTVerhuluをご利用ください!

詳しいあらすじを知りたい方はこちらのレビューをご参照ください。

▼『武士スタント逢坂くん!』レビュー

笑えて完成度の高すぎる役者陣の演技

第1話は原作同様、マンガ家・宮上とアシスタントの緋村瀬戸とのやり取りからスタートするのですが、彼らの額から湧く汗の量から尋常じゃない事態である空気が伝わります。演技も原作の雰囲気と寸分の狂いが無くとてもワクワクさせられる出だしです。

また、逢坂は全裸に亀甲縛りで拘束された状態にされ処刑寸前の所でタイムスリップした為、初回登場もそのままの姿。その演出の為にご自身で鍛え抜かれたという逢坂役の濵田さんの肉体美と芝居が完全に噛み合って逢坂が現代を駆け抜けている躍動感が半端ない!

特に春画を禁止された時代から「春」が自由に咲き乱れている現代の光景に咽び泣く逢坂にこちらまで嬉しくなりつられて泣いてしまいそうに…。

また、宮上の担当編集者・丹内の姿を見て思わず逢坂が春画にしてしまうのを目の当たりにした宮上が「丹内さんのエロい所全然描けてねぇじゃねぇか!」と二人で盛り上がるシーンは白熱し過ぎて笑いが止まりません!

出演者のイメージでこういったお色気シーンはある程度落ち着くのかな?と予想していたのですが、それ以上のエネルギッシュな演技に完全に食われました!

時代劇を意識した演出・画面作り

逢坂が元々生きていた寛政の時代で春画の密売をするシーンがあるのですが、原作では夜に建物の陰でコソコソとしたやり取りだったのが、ドラマでは散った桜の花弁が水面に浮かぶ船の上でのやり取りに加えて渋みの効いたナレーションが流れることで時代劇らしい画面になり、「逢坂が寛政の世から来た男である」ことを印象強くさせています。

また、現代のシーンでは全裸状態の逢坂の秘部は勿論隠されているのですが、隠し方やカメラワークが絶妙で、見ていてニヤリとさせられました!

徹底された美術監修

逢坂が絵の道に進むきっかけとなった「龍に襲われる巫女の絵」も登場するのですが、その絵のクオリティが高くこの絵は実在していたのではないか?と思える程!

宮上を追って秋葉原のオタク街を走る逢坂のすぐ側の看板には「ちょっと待って ご主人サマ!」と今の逢坂の状況と同じ文面が書かれていたり、宮上が赴いた編集部屋内には『武士スタント逢坂くん!』の出版元である小学館の雑誌『スピリッツ』系の作品『アオアシ』、『二月の勝者』、『結婚するって、本当ですか』、『新九郎、奔る!』、『重版出来!』のポスターが掲載されていて、スピリッツファンとして興奮が隠せず昂ってしまいました!

この様に徹底した美術へのこだわりが垣間見え、ドラマ作りの熱気を感じられました!

今からでも間に合う!

ドラマ第2話は2021年8月2日深夜25:09から放送されます!

是非TVerhuluにて駆け込み視聴してみて下さい!

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