Helck

七尾ナナキ/著

全12巻完結

魔界のとある国。1人の勇者の手によって、魔王が倒された。「もう魔王におびえることはない」と人間達が笑みで溢れかえっていたころ、魔界では、新魔王の座をかけて熱きバトルが繰り広げられようとしていた!!そこに現れたのはまさかの…!?

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💪筋肉ムキムキ裸マントの勇者が世界を救う話。 こう書くとコメディっぽいですし、実際3話くらいまではほぼコメディなんですけど、読み進めていくとどこかのタイミングで「ええ…なにこれメチャオモロイ…」となると思います。 物語は魔物の国からスタート。魔王が勇者に倒されてしまったので、「新魔王決定戦」みたいなのをやってるのですが、それにムキムキ勇者が参加するところから始まります。 勇者らしい圧倒的パワー(💪)で他の参加者たちを蹴散らす勇者。 「勇者を魔王にしてはいけない」と当然のことを言う常識人は大会責任者の女の子(強い)ただ1人でした。 女の子は責任者としての権力を使い、勇者を脱落させるために奔走します。 しかし物語は急展開。大会の途中、ムキムキ勇者と女の子はワープホール的なアレでどこかへ飛ばされてしまうのです。 そしてここからが面白い…! 魔物の国へ帰る途中、ムキムキ勇者の過去が明かされます。 「なぜ魔王になりたいのか?」 「なぜ人間と敵対するのか?」 それらがわかった時、女の子は初めてムキムキ勇者に向けていた敵への目線を外します。 そして迫り来る数々の困難! それを乗り越える最強の2人! 生まれる絆!寄せられる礼!伝説の2人! ドゴーン!💪 バゴーン!✊ ゴオオオ!🔥 ここから先は…ぜひその目で…! 一緒にドゴーン!💪に感動しよう!!

2019年09月13日

連載中に最新話を見ては何度も呟いたんです。『七尾ナナキは裏切らない』って 元々は裏サンデーの第2回連載投稿トーナメントで2位になり連載入りした、作者のプロデビュー作です。ちなみに1位は漫画好きの間でも評価の高い「懲役339年」 この回は3回戦制で3話までを発表していく方式で、1回戦ごとに足切りがあり低順位の作品は次に進めない、採点方法が読者の投票=コメント数のみでした こんな事情もあってか1・2話は人間の勇者が魔界の次期魔王決定大会に参加し運営が対応に右往左往するという完全にギャグ漫画のノリです 2回戦終了時点での順位は通過ギリギリの8位。連載権が獲得できるのは優勝のみ(後に3位までに変更)でなかなか厳しい状況でした。 ところが3話で大きく話が動き勇者の謎や大きな事件そして世界の異変をブッ込んできます。 コメント数が一気にのび2位まで駆け上がり見事に連載権を獲得しました 通常1話にもってくる世界観の披露や次回への引きを最終順位の決まる3話目に、とはいえ足切りされないよう1・2話のクオリティも保つという難題をプロデビュー前の新人が構成し完全に狙って実行していたのです 七尾ナナキ先生はニコニコ静画で「ACARIA」を発表してはいましたがプロデビュー前の段階。それでも媒体の特徴と読者の目線を意識した構成をするクレバーさ、そしてそれを実行する胆力をこの時点で持ち合わせていて、それはその後の連載中にも何度も感じさせていただく事になります 本作はドラゴンクエストなどに代表される西洋風冒険ファンタジーをベースにしたバトル&ギャグ漫画です。やり尽くされたジャンルで目新しさはありません。チートな強さの勇者が魔王になろうとするという設定もなろう系などでありがちです。 やり尽くされた設定や世界観ではストレートなわかりやすさではなく変化球でなければ作品として差別化し生き残るのは難しくなります。 私も職業柄よく感じているのですが、好きな事でプロになるということは好きな事で妥協を許容する事だとある意味では思うのです そんなタイミングそんな価値観が多い中であえてのどストレート!!超王道のストーリーが展開されます。勇者が世界を廻り人々に出会い仲間を増やしピンチに陥り、挫け助けられ敵と戦う、ギャグは忘れずにヒロインは可愛い。今時こんなベタな展開なかなか少ないのではないでしょうか、いや正確には最初はどストレートでも連載が進むにつれて変化球が多くなるかストレートを投げ続けて打ち切りになるかのどちらかが多いのではないでしょうか 主要キャラがいつ突然死んで退場するかわからないスリリングさ、後々のたたみ方は気にせずにはじめの風呂敷を大きく広げたインパクト、意味深で魅力的しかし最後まで解明されない謎。漫画に限らずこれらも立派な作品の魅力を構成する要素のひとつです。 ただそういった展開の作品に多く触れていた自分には悪い癖がついていました。その瞬間の期待値を上げきれなくなっていたのです。このキャラを好きになってもいなくなってしまうかもしれない、初期の展開に熱くなっても後々回収されないかもしれない、この謎を考察しても最後まで答えはないのかもしれない。そんな考えが身について以前のようにその瞬間に一喜一憂できなくなっていたのです そんな自分にこの作品のどストレートさは久々にズドンと刺さりました。それでも『この後どうなるかわからんし』と自身の熱さにブレーキをかけようとする自分も相変わらずいました。しかし七尾ナナキは裏切らない、王道から逸れる気はさらさらなく、かといって読者を置いてきぼりにする気も全くなく作品を最後まで終わらせる気満々なのです。デビュー時に感じたクレバーさと胆力は最後まで貫き通されていました この作品の魅力を私なりに端的に言えば王道を最初から最後まで貫き通し12巻という長さにまとめ上げた事。それを実績のある先生ではなく、いつ打ち切られるかわからない新人がやり通した事だと思うのです 紙媒体よりもコストやロットの縛りが少ないWeb媒体だからこそ出来た事だとも感じるのですが、それでも紙の単行本が売れなければ続けられないシステムでもあるようです。今後も作者にはこのような作品を出してほしい、そしてこのような作品が他の先生でも見てみたい。そんな展開へのほんのわずかな後押しになればと思って書きました(結構長文になってしまった) これを見てHelckを読んでみようとか(今もマンガワンで読めます)単行本買ってみようとか思ってもらえる人がひとりでもいたらめちゃくちゃ嬉しいです 七尾ナナキ先生は本作終了後に中断していた「ACARIA」の続きに着手し完結させています。そのため商業で今春開始予定だった新作は秋頃にずれ込むようです。 やっぱり七尾ナナキは裏切らない!

2019年08月22日

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