NEW GAME!

得能正太郎 / 著

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『NEW GAME!』第12巻ドクリョーレビュー!制作の現場に、最大級の壁が立ちはだかる…!

まんがタイムきららキャラットにて連載されている『NEW GAME!』の最新コミックス第12巻が、2021年3月26日に発売されました。得能正太郎先生、おめでとうございます!!

本作は、ゲーム制作会社「イーグルジャンプ」で行われるゲーム制作の裏側が描かれた作品です。

高校を卒業してすぐイーグルジャンプに入社した青葉を通じて、ゲーム業界の忙しさ、そして楽しさが伝わってきます。現在の青葉はというと、憧れのゲームタイトル「フェアリーズストーリー4(以下、「FS4」)」の制作現場で、キャラクターデザイナーとして奮闘する日々を送っていました。

第11巻までのおさらい

直近まで制作していたタイトルも無事販売を向かえ、イーグルジャンプは本格的に「FS4」の制作に取りかかり始めました。

NEW GAME!

これまでの歴史があるタイトルということもあり、制作陣はいつもに増して気合い十分です。もっといい作品を作りたい、そんな熱意がキャラクターたちの発言から感じ取れます。

NEW GAME!

そのような中で、筆者はとあるセリフが印象に残りました。

NEW GAME!

「どこで区切りをつけるのか、見定めるのもプロとして重要なことよ」というりんのセリフです。

当然ながら、今回の制作にもスケジュールがあります。自分たちができる最大限のパフォーマンスを、限られた時間の中で発揮しなければいけないのです。区切りを求められた場面で、コウ青葉はどのような結論を導き出すのでしょうか?

クリエイターとしての決断が、それぞれのキャラクターに求められる第11巻でした。

第12巻のみどころ

第12巻は、「FS4」制作におけるドキドキの連続がみどころです。

NEW GAME!

物語の冒頭では、しずくクリスティーナの昔話。そして、イーグルジャンプの新入社員採用のシーンが描かれています。昔はこんなことがあったけど、なんだかんだ会社は続いている。「FS4」もこのまま順調に駆け抜けて、いいゲームにしよう。そんな前向きな話が展開されます。

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そして順調なゲーム作りの現場では、いよいよキービジュアルの担当者を決める時期がやってきました。

これまでは先輩のコウや実力で勝ち取った紅葉が抜擢されていた役割ですが、今回はコウ直々の指名で、青葉が抜擢されます。これまで何度も悔しい思いをした上で訪れたチャンスを前に、青葉のやる気が最大限に高まっていたのではないでしょうか。

やる気と希望に満ちていた制作の現場。しかしその雰囲気も、突然崩れ落ちることになりました。

NEW GAME!

「FS4」は、大きな壁にぶつかってしまったのです。

このコマを見逃すなっ!

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第12巻でイチオシは、ねねっちのヒトコマ。彼女が描かれるコマは作品の流れを上手く繋ぐだけでなく、Twitterに投稿したくなるキャッチーさがありますよね…!(シェアする際は、ぜひアルのコマ投稿機能をご利用ください!)

彼女たちを照らす光はどこから差すのか

NEW GAME!

第12巻は、第9巻より温められてきた「FS4」の開発が大きく揺れ動くお話でした。

『NEW GAME!』らしくワイワイした雰囲気がありながらも、ゲームクリエイターや社会人としての厳しい日常も存分に描かれています。怒濤の展開に心を落ち着ける暇はないかもしれませんが、あらすじまで含めて読了いただきたい1冊です!

NEW GAME!と言えば、SNS上などで誰もが一度は目にし、誰もが一度は口にした明言「今日も一日がんばるぞい!」が生まれた作品でもあります。合わせてこちらの記事もどうぞ!

アツい想いが、ぶつかって生まれる

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