さよなら私のクラマー

新川直司 / 著

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【 #WEリーグ 】『さよなら私のクラマー』を読んで2021年秋の女子プロサッカーリーグ開幕に備えよう!

2021年秋に日本初の女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」が開幕します!みなさんご存知でしたか?

そのWEリーグの初代代表を務めるのが元日本代表の岡島喜久子チェアです。(Jリーグは”チェアマン”ですが、WEリーグ では”チェア”という呼称です)

岡島チェアは就任記者会見で、女子サッカーの今後の展望を踏まえてこのように発言していました。

月刊少年マガジンに『さよなら私のクラマー』というマンガがあるのですね。(中略)読者の方にまず会場にきてもらいたい。

就任記者会見という注目が集まる場で、『さよなら私のクラマー』をとりあげて「その読者にまず試合を観に来てほしい」と発言されたのです。

そこでこの記事では、前半で「WEリーグ」のことについてご紹介します。後半では、なぜ岡島チェアは『さよなら私のクラマー』をとりあげたのか?という視点から『さよなら私のクラマー』の魅力をご紹介していきます。

この記事をきっかけに、マンガ好きのみなさんが『さよなら私のクラマー』を手に取り、そして「WEリーグ」に注目してもらえたら幸いです!

「WEリーグ」2021年開幕!

2021年秋に日本初の女子プロサッカーリーグWEリーグが開幕します。

「WEリーグ」ってどういう意味?

「WE」には「Women Empowerment」の意味で、「全ての女性が輝ける夢の舞台にする」という想いが込められています。(参考

WEリーグのロゴを見ると、WEの前には「.(ドット)」がついています。このドットには、「日の丸」とか「サッカーボール」の意味合いがあります。詳しくはこちらの動画で説明されています。

今あるリーグはどうなるの?

女子サッカーと言えば、なでしこリーグがありますよね。このなでしこリーグは今後も継続されます。2021年秋以降は、

  • プロリーグ:WEリーグ

  • アマチュアリーグ:なでしこリーグ

と位置づけられます。決して分裂したわけではありません。

詳しくはこちらの動画が分かりやすいです。

チーム数は?

6~10チーム(予定)

2020年8月現在は応募のあったチームを審査中で、2020年10月に加盟チームが決定する予定です。(参考

岡島チェアの就任会見

そんなWEリーグの初代チェアに就任されたのが岡島喜久子氏です。日本女子サッカー連盟の初代理事のメンバーであり、女子サッカーを長く支えてきた方です。(参考)冒頭でもご紹介しましたが、この岡島チェアが就任記者会見で『さよなら私のクラマー』を紹介されました。

月刊少年マガジンに『さよなら私のクラマー』というマンガがあるのですね。(中略)ぜひそのファンが会場に来てほしい。ファンが会場にくるような手だてを考えて、その女子サッカーのマンガを見ている読者の方にまず会場にきてもらいたい。

(該当の発言は18:30ごろです)

発言の流れを踏まえると、読者の中でも特にサッカー少女たちに来てもらいたいと願っているようです。

『さよなら私のクラマー』ってどんな作品?

『さよなら私のクラマー』は高校を舞台にした女子サッカーマンガです。中学校時代に恵まれない環境の中でサッカーをしてきた少女たちが、高校の女子サッカー部で仲間たちと出会い、一緒にサッカーの高みを目指していくストーリーが描かれています。

さよなら私のクラマー

作者は新川直司先生。実写映画化もされた『四月は君の嘘』の作者です。

サッカー少女に与える共感と熱狂

ではなぜ、岡島チェアは『さよなら私のクラマー』をわざわざ紹介したのか?ですが、「単純に女子サッカーマンガとしてめちゃくちゃ面白から」という理由に加えて、このマンガはサッカー少女たちに「共感」と「熱狂」を与えているからなのではないかと思います。

サッカー少女に与える「共感」!

先ほどご紹介した通り本作は、中学で孤独にプレーしていたサッカー少女たちが高校でサッカー仲間に出会う姿が丁寧に描かれています。

メインキャラクターの一人である恩田は、中学時代女子サッカー部がなく、男子サッカー部に女子一人で混じってプレーをしていました。(中学時代のエピソードは過去作の『さよならフットボール』に描かれています)

さよなら私のクラマー

また、それ以外の選手たちも周囲からの「あきらめろ」という言葉と闘いながらサッカーを続けてきました。

さよなら私のクラマー

そんな彼女たちが高校で女子サッカー部に入部し、本気でサッカーに取り組む仲間やライバルたちとやっと出会うことができました。仲間と共にサッカーに思う存分打ち込む彼女たちの姿が本当に嬉しそうで、読んでいる私たちも嬉しくなってしまいます!

さよなら私のクラマー

彼女たちに共感しているサッカー少女はきっと多いはずです。

中学女子サッカーチームは非常に少ない

現実社会においても、中学で女子サッカーができる環境は非常に限られています。一例として東京都サッカー協会に所属している女子チームの数をご紹介します。

女子チーム

チーム数

選手数

高校

54

1,358

クラブ(高校)

5

183

高校合計

59

1,541

中学

2

93

クラブ(中学)

19

484

中学合計

21

577

出典:公益財団法人東京都サッカー協会 高校に比べて中学のチーム数が非常に少ないですね。

興味がある方は男子チームの数とも比較してみて下さい(参考)。女子中学生チームが非常に少ないことが分かります。

そんな恵まれない環境の中で苦労しているサッカー少女たちは、『さよなら私のクラマー』のキャラクターを自分と重ね合わせ、「自分は一人ではないんだ」と共感している人が多いのではないでしょうか。

さよなら私のクラマー

サッカー少女に与える「熱狂」!

『さよなら私のクラマー』の魅力の1つは、白熱した試合がとにかく面白いという点です。

さよなら私のクラマー

理論的な戦術に基づいた激しい試合展開。華麗なプレー。試合を通して描かれる選手の成長。これらが美しい作画の中で描かれており、ページをめくる手が止まらなくなります。

さよなら私のクラマー

このマンガを読むと、「やっぱサッカーって面白い!」って心の底から思います。サッカー少女であればなおさら「私もこんなプレーしてみたい!」と熱狂している人が多いと思うのです

サッカー少女にその次の舞台を

そんな共感と熱狂をサッカー少女に与えている『さよなら私のクラマー』。サッカー少女たちはこのマンガを読んで「今は孤独だけれども、高校なら思う存分サッカーができるはず!」と、高校サッカーに夢や希望を抱いている人は多いのではないでしょうか。

そんな彼女たちにその眼でプロリーグを観てもらえれば、高校サッカーのその先にも、輝ける舞台があることを実感してくれるでしょう。サッカー少女の夢を広げられる可能性がそこにはあります。

プロリーグの長期発展には若い世代の参画が欠かせません。だからこそ、岡島チェアは「『さよなら私のクラマー』読者にまずは試合を観にきてもらいたい。」と発言されたのではないかと思います。

さよなら私のクラマー

女子サッカーは豊饒なる未開の地

2011年にW杯優勝で注目をあびた女子サッカーですが、その後も動員数の低さに悩み、10年後の2021年にプロリーグがやっと設立されました。

そんな現状を踏まえて、作中では日本女子サッカーをこのように表現しています。

さよなら私のクラマー

豊饒なる未開の地にプロリーグという新しい種が今回植えられました。その種が芽吹くのかどうかはわたしたちの注目次第です。ぜひサッカー少女たちが夢を叶えられる環境をつくってあげたいですよね!

そのために私たちマンガ好きが今からできることは、『さよなら私のクラマー』を読んで女子サッカーに興味を持ち続けることです!(岡島チェアが言っているのだから間違いない!)

そして、2021年にプロリーグが開幕されたら試合会場に足を運んでみましょう!きっとそこにはマンガと同じぐらい、いやそれ以上に、熱狂する試合が観られるはずです!(もちろん現在開催中のなでしこリーグも面白いですよ!!)

さよなら私のクラマー

WEリーグが開幕する前に読んでおこう!

さよなら私のクラマー (全12巻) Kindle版