ひとりでしにたい

カレー沢薫著 ドネリー美咲原案

『ひとりでしにたい』は今だからこそ読むべき「終活」の教科書!オススメする理由を解説します

第一話を読んだ時、これは他人事ではなく自分にも起きる可能性が高いと思いました。本作は、目を背けられない人生の終わりに向き合う物語です。

『ひとりでしにたい』は終活の教科書

モーニングツーに連載中の、カレー沢薫先生が描くOLの終活マンガ『ひとりでしにたい』は、主人公・山口鳴海の叔母が孤独死したことに衝撃を受け終活を考えるという作品です。

本編は鳴海の事を気に掛けている職場の男性の同僚・那須田のアドバイスと共に終活をわかりやすく学べる展開となっています。

例えば、

元気な内に生活保護の申請先など具体的な調べものをしておく重要性

本当に困ったことがあった場合、恥と思って隠さずに周囲に助けを求めること

好きなことや好きな「推し」などの「生きがい」を持つ有効性など

などが解説されています。

日常の言動を省みることが出来る

そして叔母の孤独死の原因は、本人の言動にも問題があり親族に距離をおかれたという自業自得な一因もあったことが母親によって判明したり、鳴海が結婚した弟の嫁に対し良かれと思ってアドバイスしたことが相手にとって配慮の無い言動であったことに気付き反省するエピソードもあり、日頃の自分自身の言動を省みるきっかけにもなります。

アドバイザー的キャラ・那須田の魅力

ちなみに、那須田はここまで気に掛けてアドバイスをしてくれるのだから鳴海も恋愛対象として気になる存在として描かれるだろうと思っていたのですが、実際は那須田の想いと鳴海の思い違いにより噛み合っておらず、現在の鳴海の那須田の印象は「孤独死腐乱死体マニア」というとんでもない状態です。

しかし鳴海と共通の話題作りとして彼女の好きなアイドルグループの同担であると話を合わせファンクラブに入会までしたり、アイドルっぽいヘアスタイルにしたりと可愛らしい一面もあるので早く鳴海に気付いて欲しいと応援したくなる愛すべきキャラです!

そんなギャグ要素も多く「終活」を前向きに考えられる『ひとりでしにたい』、是非ご一読してみてください!

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今のうちに学んでおきたいいくつかのこと

ひとりでしにたい(1) (モーニングコミックス)
カレー沢薫/著,ドネリー美咲/著

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