アオアシ
小林有吾著 上野直彦取材・原案協力
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アオアシのコマ投稿一覧
アオアシ
15分の、あのわずかな時間の中でのアドバイスを 自分なりに繋ぎ合わせて、考えて。何度も何度も繰り返し練習した。 ーそれが功を奏したのか、 中学は弱小サッカー部だったが、俺の存在は 周囲に知れ渡るようになり・・・ そのあと、福田さんが わざわざスカウトに訪れたってわけだ。
アオアシ
にひひ。 やべーやべー香水忘れちまったじゃねーか。 あれがないと フェロモンが フェロモンが
アオアシ
・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・ ・・・・・・!? でもまぐれだった。 君、大したことない。
アオアシ
肉! 肉! お、おおおお!! 食堂のすき焼き定食に しておくには もったいないこの光沢… かなり上質な肉なんじゃないか!? この肉で、白菜、もやしを 適量包んで!! 溶いた生卵に… とろお… たっっっぷりとつける!!! ほかほかの白菜にのせ… はふはふはふ もぐもぐ…もぐ…
アオアシ
居残り練習も 悪くなかったな。口に出して 教えながら、 自分に言い聞かせてるような感じだった。 みんなの考えも よく知れた。 大事なんだな。 ああいうのって… ゴッ
アオアシ
私はお前のように強くないからな、福田。 ─選手達は未熟だ。 望。 そして──... 俺達も未熟だ
アオアシ
でも勝つ! ...どうやって? 俺が点を獲る! ...当たり前のことを一つだけ言わせてくれ。 サッカーは一人では何もできない。 思ってる以上にな。
アオアシ
アオアシ
ちょっとサッカー教えてくれ。 ‥‥‥ えっ!? おっ・・・ え!?
アオアシ
頑張れ。人間は考える葦である。
アオアシ
ただ忘れるな。 選手を生かすも殺すも 指導者次第だ。 大丈夫さ、葦人の野郎はー 遠回りでも 必ず答えにたどり着くさ。
アオアシ
なら絶対無理だ。 たとえ僕らが懇切丁寧に説明したって、 君の中に残るものはなかったと思うよ。 ジュニアから必死で這い上がってきた僕らには、 そんな君のことが理解できなかったし、 したいとも思わなかった
アオアシ
DFはどうしても… 失点シーンだけを 切り取られてしまう。 だが、私はわかっている。 皆が出払った 広大な自陣で、 多人数を相手に要所を押さえ、 コーチングを織り交ぜ ボールを奪う オフ・ザ・ボールの 効果的な動きが あってこそだ。そして、良質な ロングフィードの数々。 オラァッ!! よおし 行けえっっ!! 橘ァー 今日の攻撃の基点はー 彼ら二人で あり続けているよ。
アオアシ
間違いなく、青井君を下に見ていた。 僕の邪魔をしていたのは、くだらないエリート意識だったのか...!!
アオアシ
・・・・・・ アレ? これ・・・すげえ勉強になるぞ。 俺が。 富樫に伝わるよう、言葉に落とし込むから、 自分でも、あの時のプレーがどうだったか・・・ 腑に落ちる。 「やべっちF.C.」・・・て番組でもやってる。 巻き戻しながら 自分のプレーを 選手に解説させて・・・ アレ・・・
アオアシ
...視野...
アオアシ
みんな、思った通りに動いて くれた・・・
アオアシ
アオアシ
ただ知りたいんじゃどうしても。 サッカーに集中するために─... 俺にいくらかかってるのか、母ちゃんに訊いてくれ
アオアシ
対する春チーム。 それを素早く見抜き、守備を変えてきている。これが個人戦術だ。選手達がフィールド上で自ら思考して最良手を探り、試合状況に合わせて自分のプレーを変えていくこと。我々は選手を小さい頃から 手元に置くことで・・・ この「自発的な思考」を徹底して叩き込んでいる。 現に昇格生以外は 対応できていない。付いていくのに必死だ。
アオアシ
サッカーが好きだからじゃねーかなあ。
アオアシ
全員善し。 わりと早かったな。
アオアシ
世界へ、 連れていってやる。
アオアシ
最期に、 あたしは、サッカーのことがよくわからない。 あんたがサッカーうまかろうとへただろうと、プロになろうとなるまいと、あたしには関係がない。どうでもいい。そんなんなくっても、
アオアシ
詰めろ、俺。
アオアシ
俺には野望がある。 俺の作り上げたクラブで、世界を掌中に収める。 世界への踏み台じゃない。我がクラブこそが世界だと。 バルサもマドリーも、マンチュスターも、ミランも、叩きつぶす。
アオアシ
今日という日は、素晴らしいな、望。
アオアシ
考えて、考えて考えてー・・・ するとな、「いろんなことがいずれ 考えなくてもできるようになる。そうしたら、ようやくそれが 自分のものになる」って。
アオアシ
アカデミーだからとかじゃねえ。 これは俺自身の問題だ。 本当に俺ん中に、自覚もできねえ弱さがあるんなら、今すぐ吐き出したい。
アオアシ
頑張れ。 負けるな。 力のかぎり。
アオアシ
頑張れ。負けるな。力のかぎり。
アオアシ
俺達の基準は世界だ。 そのためにキャリアを逆算し、出した答えが今日のサッカーだった。 今のチームのレベルに合わせて パスを出すことはできる。 だが、その瞬間から俺は死んでいく。 日の丸を背負うところには返り咲けない・・・ わかるんだよ、感覚でー・・・ ・・・このままじゃ、チームが勝てないぜ。
アオアシ
金田ぁ! 自分達の弱さと、向き合ってる… 個の劣る自分達と 向き合って 深く理解して 手に入れたサッカー。 それができる心の強さ…!! あ…当たれ! そいつ… スピード封じろ!
アオアシ
だが、サッカーの基本はトライアングル。少なくとも3人なんだ。
アオアシ
望。それはお前が楽ってだけだ。正解をさっさと伝えるなんて、 指導者の怠慢さ。 考えさせることにー・・・意義がある。
アオアシ
これがこのチームのベストメンバーだ。
アオアシ
そうや・・・ 自分が未熟だとしても・・・それでも考えるんや。「だからどうするか」
アオアシ
アオアシ
望。それはお前が楽ってだけだ。 正解をさっさと伝えるなんて、指導者の怠慢さ。考えさせることにー意義がある。・・・青井の件は特に、デリケートだ。福田、すべてがお前の言う通りになればいいが・・・ Bチームでいる間は 望、お前にかかっている。来週のスタメン表も自由に決めてくれ。
アオアシ
お前は、今のままでいい。 エスペリオンは・・・ CB二人を残して あとは中盤へ・・・ 前半とフォーメーションは変わってない。 何も修正されてない! 早々に追加点を取ってやる!
アオアシ
ーそうだ、望さんだ。これがこのチームの ベストメンバーだ。誰でもいいから点を取ってくれだと・・・? 違う!!! 信頼してくれた望さんのためにも・・・ 俺だ! ここは俺が点を取る・・・ 俺だ!!!
アオアシ
だがこいつは、そこから落ち着いて周りを見渡すことができる。それが道を切り開いてきてやがる。 手本があんなら仕方がねえ。 こいつが見えてる景色がどういうものかってのも気になるしな。 ガキの頃からやってたアシトと同じことができるとは思ってねえが、真剣に観察して学べば何割かは見につく。 俺は一からやるぜ。
アオアシ
とりあえず、もうちょっと人を頼ったほうがいい。 自分の中で解決しようとしすぎ・・・ 真面目すぎてな。信頼できる意見を求めて人に訊け。
アオアシ
DFに転向しろ。
アオアシ
なんだこの感覚... なんかがつながりそうな... なんだ...なんだ!?
アオアシ
アオアシ
よほど奇跡的な成長がない限り、あの子にプロは無理だ。 私の目が黒いうちは...3年間、一度としてAチームには昇格できまい。 初めての失敗例になるかもな、福田。 お前が直接声をかけた選手の中では、 初めての──...
アオアシ
──そう、 俺達がこの場で見たいのは、 思考力なんだ。
アオアシ
情けない...!! レギュラーとサブの実力差が大きいことに責任を感じている。 福田監督に、あんな言葉を言わせてしまうなんて... 自分で自分が、 情けない...!!
アオアシ
ユースチーム監督、 福田達也だ。 よろしく頼む
アオアシ
俺は覚悟して来たつもりだった。 セレクションから進歩がねぇ。 それが証拠だ。 でもその覚悟は、 本当に覚悟だったんだろうか? てめェみたいな甘々が どんどんユースに 増えてきてやがる。 嫌な流れだぜ、まったく…
アオアシ
想像を超えてこい。 世界に行きたければ、それが至上命題だ。 お前ならできる。
アオアシ
自分でつかんだ答えなら、一生忘れない
アオアシ
本当か。あたしの応援は、力になってるのか?
アオアシ
「プロになりたい」 夢がそこで止まってる奴は、プロになんかなれねぇ!! 俺はまだ覚悟が足りねえんだ。 つまらねえことで悩んでいるのが 一番の証拠。 もう点は入れさせねえー!! おおー!! 逆転したるわ コラァーッ!!
アオアシ
希少なんだよ。 周りに関係なく強烈なエゴで道を切り拓こうとするプレーヤー... これからもどんどん少なくなる。 今日ここまでのお前のように、迷いを生じるような中途半端なエゴならば─... それはむしろ弱さでしかない。
アオアシ
気持ちがわかるってことなんじゃないのか。 自分のレベルに合わせてこれないチームメートを、切り捨てたいって気持ちが?
アオアシ
君の言う通り、 ワーワー 面白いね あそこ、今。 アイコンタクト。 お互いの目を しつこいくらい見てー… 意思を伝えている。 サッカーみたいに 展開の早いスポーツで… いちいち声に出して 指示できる場面は 少ない。 そのために最重要なのが アイコンタクト。 ハンス・オフトが 日本代表監督になった時ー しつこいぐらい徹底させた サッカーの基本中の基本。 ーでも、 いまだにプロでも できていない選手は多い。 ただ目を見るだけじゃ 仕方ないの。 そこに意思の疎通が 生まれなければね。
アオアシ
なら絶対無理だ。 たとえ僕らが懇切丁寧に説明したって、君の中に残るものはなかったと思うよ。
アオアシ
ー青井葦人の大きな弱点の一つがー・・・ サッカー観の極端な狭さだ。 サッカーを「個」で捉える。 「自分がチームを引っぱるために」「自分が活躍するために」自分が 自分が 自分が―・・・ サッカーが「自分」の域を出ない。考えない選手の典型だ。
アオアシ
・・・ふーんなるほど。そうか遠征費・・・東京エスペリオンはプレミアリーグ(.ユース最高峰リーグ)に所属している 東日本の上位10チームが参加するこのリーグは、ホーム&アウェーの総当たり方式。試合のたびに東日本中を飛び回らなきゃいけないからな。ちなみに同じ、Jユースでも プレミアリーグの下にあるプリンスリーグ所属のチームは 同地域だけの試合になるので、遠征費は格段に安くなる。つまり 足すと年間30万円か・・・へえ、でも・・・ これ思ったより・・・ 返す。 クラブの費用も、こっちの高校の学費も、生活費も交通費も全部ー・・・
アオアシ
「自分より強いヤツらを倒す」このプレミアリーグの醍醐味が急速にお前を成長させてるなら、 止まるな...衝動のまま行ってみろ
アオアシ
青井君。今日も、よろしく。ああ! ざわざわざわ
アオアシ
技術があるというよりも、狙った場所が絶妙だった。 選手のポジションがよく見えている。 ついでに、自分のポジションも。 なぜrなら、さっきのクロスにしても... 38番(大友)が触るか触らないかの時点で... 彼はもう走っていた。 だから追いつけたんだ。 信じられない? でも、彼の視野の広さを裏付ける最たるプレーがあるよ。 コーチングだ。
アオアシ
ユースは、どうしても優等生...エリート意識の高い人間がそろう。 セオリーにはめ込むのが上手いというかさ。 ...ああ。 高校出身の私やお前からすると物足りん部分だ。 エリート意識なんてなんの役にも立たん。 生きるか死ぬかという試合が来た時、 早々に心を折る手助けをするためだけのものだ。 淀みが必要なんだ。 ユースの環境という整った清流に、イレギュラーなものがさ。
アオアシ
富樫。 今言ったことをなぜ事前に指示しない。「言わなくてもわかってるだろう」「俺の思う通り動いてくれるだろう」お前のプレーには対話がない。
アオアシ
いろいろ教えてください。 よろしくお願いします
アオアシ
お・・・俺は一体・・・ 何をしたらいいんや!?
アオアシ
アオアシ
...見えた。 横目で大友がゴール前に走っていくのが。 俺の、自分でもよく分からない意図を、大友は理解してくれたように思った。 あとは大友が... 外した時のために詰めて... いいぞ。言語化できてる。 ほかに考えたことは
アオアシ
誰がやめるかぁ!!!
アオアシ
アオアシ
「思い通りに動く選手など要らない」 「世界へ出るには、 俺の想像など簡単に超えていける選手が、必須」
アオアシ
あんたはとっくに、あたしの誇り。う うぅ う・・・ あんたが生まれた時からずっとそう。
アオアシ
めっちゃ楽しいやん。 守備.........!!
アオアシ
頑張れ。 人間は 考える葦である。
アオアシ
アオアシ
認めなければ。 君は僕にないものを持っている。 それはしょうがない。 大事なのは、 だからどうするか、だ! 望コーチに訊きに行く! Aに、僕のことをよく知っている人はいない。 僕の良し悪しをわかって、厳しく言ってくれるのは望コーチだ。 望さんか。 厳しい意見をもらいにいく。
アオアシ
キミを見てると、その人に夢中になってた頃を思い出す。あんなに・・・ 楽しかった日々はない。何よりあたしのために、キミを応援したいんだ。
アオアシ
スカウティングが推したことになっているが―・・・お前の力を強く欲したのは俺だ、阿久津 えっ・・・ もちろん、お前みたいな選手ばかりでは 大変なことになるがな。希少なんだよ。周りに関係なく強烈なエゴで道を切り拓こうとするプレーヤー・・・ これからもどんどん少なくなる。今日ここまでのお前のように、迷いを生じるような中途半端なエゴならば―・・・ それはむしろ弱さでしかない。
アオアシ
よく 考えてみろ。敵はそんな俺達を怖がるか? リスクを冒せ。 リスクを冒して初めて、敵は恐怖を感じる。そのためにはまず、俺達がリスクを怖がらないことだ。
アオアシ
アオアシ
あんたはとっくに、あたしの誇り。うぅ う・・・ あんたが生まれた時から ずっとそう。
アオアシ
DFのことは、 全然わかんないスけど… いろいろ教えてください。 よろしくお願いします。 ……
アオアシ
これわかるか? お前の退場間際の得点シーンだ。 1円がお前ら。 100円が相手。 お前はここで急に方向転換し、 直後に落ちてきた敵のこぼれ球を拾い、 DF二人の間から強引に撃ち得点した。
アオアシ
なんでできたか、よく覚えてない。
アオアシ
自分でつかんだ答えなら、一生忘れない。-それが、当時エスペリオンJrユースの監督だった、福田サンだった。ーそれから俺は、まァ中学じゃグレちまったが 毎晩 族仲間とバカ騒ぎしたあとも、練習は欠かさなかった。
アオアシ
私はお前のように 強くないからな、福田。 ー選手たちは未熟だ。 望。 そしてー・・・ 俺達も未熟だ。
アオアシ
「プロになりたい」夢がそこで止まってる奴は、プロになんかなれねぇ!! 俺はまだ覚悟が足りねえんだ。つまらねえことで悩んでるのが 一番の証拠。 もう点は入れさせねえ―!! おおー!! 逆転したるわコラァーッ!!
アオアシ
認めなければ。君は僕にないものを持っている。それはしょうがない。大事なのは、だからどうするか、だ!
アオアシ
いきなり何絡んできてやがる お嬢。別にあいつが 先行ってるなんて思っちゃいねーよ! あなたは青井選手から、何かを学ぼうとしたことは あるんですか? 言ってるイミがわかんねえな。 僕がアイツから 何を学べってんだよ?
アオアシ
アオアシ
アオアシ
フッ。 お前、 ……… ユースに来たら なんとかなると 思ってただろ? 今はできないことも、 誰かが教えてくれて、 いつかできるようになると 思ってただろ?
アオアシ
......... 俺が、調子くるうようなプレーをするな。 DFなんだから守備に徹せ。 俺のために!!! 点を獲るのは俺なんだ!!
アオアシ
ん!? おいおい、なんだ!? あの子・・・FWなのに、ほとんどDFの位置まで下がってボール受けたぞ。 しかも、誰にも戻さないから あっという間に囲まれた。この期に及んで、まだスタンドプレーにこだわるのかねぇ?
アオアシ
アオアシ
だからこそ、 あんなにも楽しい。
アオアシ
ハブかれたあとの俺は 本当に、 立たせておくだけがせいぜいの、いなくてもいいようなヤツだったんだ・・・
アオアシ
するとな、「いろんなことが、いずれ 考えなくても できるようになる。そうしたら、ようやくそれが 自分のものになる」って。 「似てるけど、やっぱり勘とは違う」って。