2019年夏に菅田将暉さん主演で映画化もされて話題となった『アルキメデスの大戦』は、第二次世界大戦中の日本を舞台にした歴史ドラマです。
天才数学者・櫂直(かいただし)が巨大戦艦「大和」建造を巡る軍部の権力争いに巻き込まれながらも、大胆な行動と天才的な戦術で圧倒的不利な状況を覆していくところが魅力!
本作がなんと、舞台『弱虫ペダル』にも出演経験のある鈴木拡樹さん主演で舞台化されます!
2020年6月30日から7月16日まで日比谷シアタークリエで上演予定なので、ぜひ公式サイトをご確認ください。
戦艦「大和」建造の裏にある権力争い
日本海軍の旗艦となる新型戦艦の建造を巡り、2隻の設計案が提出されます。
1つは航空機爆撃を考慮した藤岡案。これには新時代の戦争として航空機攻撃が主流になることを予測する海軍少将・山本五十六(いそろく)の意向がありました。
もう1つは巨大戦艦「大和」を建造し、帝国海軍の威厳を示そうとする平山案。平山の裏には海軍少将・嶋田繁太郎がおり、この2隻の建造計画は実質的には海軍内の権力闘争だったのです。
しかし、平山案の建造見積もりは藤岡案の半分。平山が案を通すために見積もりを不当に安くしていることは明らかでした。
百年に一人の天才
平山案の不正を暴くために、山本が選んだのは帝大数学科の櫂直。若き数学者・櫂は、百年に一人の天才と噂されるほどの人物でした。
軍隊や戦争の嫌いな櫂は、一度は誘いを断りアメリカに留学しようとしますが、海軍の不正を許せず、山本の誘いに乗ることに決めるのです。
戦艦の見積もり金額の嘘を暴け
櫂の仕事は平山案の見積もり金額の不正を暴くこと。しかし、巨大戦艦の建造費はさまざまな要因が絡むため、戦艦の知識がない人間が2週間で算出するのは不可能だったのです。
さらに妨害まで受けて十分な資料が集められない中、櫂は自らの足を使い地道に数字を集めることで、戦艦についての情報を入手していきます。
どこかから秘密文書を入手して解決というわけではなく、小さな数字をひたすら集め、そこから計算によって戦艦の全貌を割り出していくんですね。
この地道な作業を当たり前に実行できる櫂という人物にどんどん惹きつけられていきます。
櫂の導き出す数字の結果は
(画像以下、ストーリーの重要な点に触れる部分があります。ご注意下さい)
不正を許せず巨大戦艦「大和」の建造を一度は阻止した櫂は、やがて自ら新「大和」の設計に乗り出すことになります。戦争を回避したいという強い想いがあったはずの櫂。その真意は果たしてどこにあるのでしょうか。
零戦の父、堀越二郎氏も登場
マンガ版では、ゼロ戦の設計者でジブリアニメ『風立ちぬ』の主人公・堀越二郎も登場。几帳面で風変わりなところもあったことが知られる堀越二郎には、櫂に通じるところを感じます。
最新20巻が2020年5月7日に発売したばかり。ぜひ巨大戦艦建造を巡るアツイ駆け引きをお楽しみください!
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