ハコヅメ~交番女子の逆襲~

泰三子/著

コマ投稿OK

ついに最終回!ドラマ『ハコヅメ』8話〜最終9話を振り返り 『ハコヅメ』が描いた警察官の姿

ハコヅメ~交番女子の逆襲~』の実写ドラマ『ハコヅメ ~たたかう!交番女子~』が、2021年9月15日に放送された第9話で最終回を迎えました。

最終回当日は大反響のあまり、なんと「ハコヅメ」がTwitterで世界トレンド1位に!(参考

多くの人が約3ヶ月にわたってドラマ『ハコヅメ』に熱中してきました。

そんなドラマ版の『ハコヅメ』をアルではこれまで、各話ごとに原作と比較しながら紹介をしてきました!この記事では8話そして最終回の9話を振り返っていきます!

「あのシーンの元ネタはこちらだったね!」といった形で、原作を読んでいるからこその楽しみ方をご紹介していきます。これまでの放送回を振り返りながら、ハコヅメの世界をより深く楽しみましょう!

👉 第1話の振り返り記事

👉 第2~4話の振り返り記事

👉 第5~7話の振り返り記事

ドラマ第8話を振り返ろう!

警察官はデートのお店選びに要注意

2021年9月8日に放送された第8話では、戸田恵梨香さん演じる藤とムロツヨシさん演じる伊賀崎交番所長のデートシーンが放送されました。ついに2人のラブロマンスが始まるのか?と思いましたが、こちらも捜査の一環。

レストランでの侵入捜査のために、2人はカップルに偽装していました。

そこに現れたのは、犯人ではなく、女性とガチデートする非番の山田が。

ハコヅメ~交番女子の逆襲~

警察官が張り込み捜査をしているイタリアンレストランに、デートで偶然訪問してしまうという地獄の状況。

さらには、同じタイミングで源もデートで訪れてしまい、地獄絵図は色濃くなるばかり。

ハコヅメ~交番女子の逆襲~

そう、この展開は12巻の「ピョンピョン捜査」回の再現です。

「コントかよっ」とツッコミたくなる展開を、8話ではそっくりそのまま名俳優たちが再現してくれました!

ハコヅメ~交番女子の逆襲~(12) (モーニングコミックス)
泰三子/著

藤がついに拳銃を使用!川合は拳銃のストラップに!

コントみたいな展開のあとは、場面が変わってシリアスなシーンに。

藤や川合たちが自動車盗難の捜査をしているとき、職務質問をした男性がいきなり拳銃を向けてきたのです。藤も拳銃も取り出し、いっきに緊迫ムードに。

ハコヅメ~交番女子の逆襲~

迫力の拳銃シーンですが、ハコヅメはここでも笑いを取り入れてきます。

拳銃が下手くそであることが判明する藤。そして川合にいたっては自身の拳銃を源に預け、自分は拳銃のストラップ状態に。

ハコヅメ~交番女子の逆襲~

こちらは5巻の「発泡ふさがり」の回がそのままそっくり再現されました。

ハコヅメ~交番女子の逆襲~(5) (モーニングコミックス)
泰三子/著

張り込み捜査と、拳銃シーン、どちらも警察ドラマには欠かせない緊迫なシーンですが、『ハコヅメ』はそんな場面でもしっかりとコメディ要素を取り入れて視聴者を笑わせてくれました。その他の警察ドラマとは一線を画す『ハコヅメ』ならではのこだわりを感じられた8話でした。

最終回!ドラマ第9話を振り返ろう!

2021年9月15日にドラマ第9話が放送されました。この回でハコヅメはついに最終回。

藤の同期である桜をひき逃げした犯人を捜査する藤や川合たち。果たして彼女たちは犯人を捕まえることができるのか?

最終回でまさかの鑑識コントが始まる

最初から最後まで緊張の1時間になるのかと思いきや、まさかの鑑識コントから最終回はスタートしました。

車上荒らしにあった車を鑑識することになった藤と源。川合は彼らの鑑識作業を見学することに。

川合の前で変な気合が入った藤と源は、なぜか突然謎のコントを始めます。

ハコヅメ~交番女子の逆襲~

藤は「鑑識一筋いぶし銀の三郎55歳」という架空の人物を演じ、源は「京都府警の新人巡査舞子ちゃん」役を演じ始めます。

ハコヅメ~交番女子の逆襲~

鑑識そっちのけで、警察ドラマ風のコントに熱中する2人。この展開は6巻「鑑識の常識」をそっくりそのまま再現してくれました。

ハコヅメ~交番女子の逆襲~(6) (モーニングコミックス)
泰三子/著

このコント、ドラマではまさかの4分間ぐらい放送されました。最終回でこのコントをやりきる作り手の勇気に驚かされました。

原作を忠実に再現してくれた最終回

実写化されるときは、ドラマの結末が原作と変わることがよくありますが、今回のハコヅメでは原作をできるだけ忠実に描いてくれました。

犯人逮捕前にコーヒーこぼしてダサいTシャツを着ることになった源や、

ハコヅメ~交番女子の逆襲~

犯人を前にしてテンパる川合の姿。

ハコヅメ~交番女子の逆襲~

そして、犯人逮捕後、辞職を言い出した桜を前に、辞職を取り下げるために川合がとった機転の効いた行動などなど。

ハコヅメ~交番女子の逆襲~

一部変更になっている展開もありましたが、『ハコヅメ』12巻までの内容をなるべく忠実に再現されていました。

シリアスな内容の中でも、クスッと笑わせてくれる。それでいて大事なことを教えてくれる。そんなマンガの『ハコヅメ』らしさが、しっかりと映像化されていました。

警察官もどこにでもいる普通の人間だった

ドラマのラスト、主人公の川合はこんなセリフで物語を締めました。

ここにいる警察官はみんなしょうもない普通の人間です。

警察官だって仕事の愚痴も言うし、失敗だってする。『ハコヅメ』の世界では、しょうもない普通の人間たちが警察の制服を着て、ときにジョークをいいながら、警察の職務をなんとかこなしていました。ドラマ『ハコヅメ』は、警察官も私たちと同じ普通の人間なんだというすごく当たり前のことに気づかせてくれました。

今も近くの交番で、川合や藤、源や山田みたいな人間が市民の安全を守ってくれているはず。こんど交番の前を通ったときには「おつかされまです」と、心のなかで言ってあげようかな。そんなことを思わせてくれたドラマでした。

ドラマ版は終了しましたが、原作の『ハコヅメ』はまだまだ終わりません。大きな事件を解決した『ハコヅメ』はこれからどこへ向かうのか?何を描いてくれるのか?

ドラマ版で『ハコヅメ』を知った方は、今度はマンガで『ハコヅメ』に熱中しましょう!

ドラマの続きは原作で!

ハコヅメ~交番女子の逆襲~ (全17巻) Kindle版