フルーツバスケット

高屋奈月/著

18年の時を超え再アニメ化された『フルーツバスケット』 キャラ達の繊細な心の交流が胸を打つ

フルーツバスケット』は、1998年~2006年に「花とゆめ」に連載された、高屋奈月先生による少女マンガです。

2001年にはテレビアニメが制作・放映されましたが、ななななんと2019年4月に再アニメ化!2020年5月現在はアニメ第2期が放送されています。

最初のアニメ放送から18年、連載終了からは14年経った令和の今もなお支持される『フルーツバスケット』の魅力を振り返ります。

『フルーツバスケット』のあらすじ

本作の主人公は、ちょっぴりドジな性格の女子高生、本田透。唯一の家族だった母親を亡くして以来、山の中のテントで暮らす超貧乏生活をしています。しかしその山は、同級生で高校のプリンス草摩由希の一族が所有する土地でした。

透は家事の腕を買われ、草摩由希と一族の一員である草摩紫呉の家に居候することになりますが、ひょんなことから彼らの重大な秘密を知ってしまいます。

なんと草摩家は十二支の物の怪憑きの一族であり、「異性に抱き着かれると十二支の動物に変身してしまう」という呪いに掛かっているのでした。

登場人物たちの人間味ある弱さが共感を呼ぶ

少女マンガというと恋愛のイメージが強いですが、『フルーツバスケット』の注目ポイントは恋愛関係にとどまらない繊細な心理描写です。

本作で主に描かれるのは、「普通の人」とは違う特徴を持っている草摩家や、それ以外の人物も含めたキャラクターたちそれぞれが心に隠し持った弱さです。

それはコンプレックスだったり、過去の過ちへの後悔だったり、はたまた嫉妬や憎悪のような黒い感情だったり…。飄々として悩みのなさそうなキャラや、大人びた振る舞いをするキャラにも、誰にも覚えがあるような弱さがあることが徐々に明らかになっていきます。

そんなキャラクターたちを知れば知るほどに人間味を感じて共感し、愛おしくなってしまうのです。

思わずホロリとくる、あたたかな心の交流

主人公の透は決して器用ではありませんが、誰かの弱さや醜さを否定することなく受け入れる優しさと、ほんの少しだけの勇気をもって草摩家の人物や学校の人物と交流していきます。

そんな透のあたたかさに触れた人物たちの心も柔らかくなり、さらにその周辺人物へ…とゆっくり輪が広がるように影響を及ぼし合っていくのです。

読んでいるうちに、まるで自分の中にある弱さや傷までも受け入れてもらえたような気持ちになり、思わず泣けてきてしまいます。

読後、優しい気持ちになれるマンガです

扱っているテーマはシリアス寄りですがコミカルで笑えるシーンも多いため、重くなりすぎずテンポよくさらりと読めるマンガです。なにかとストレスを感じやすい時代だからこそ、ぜひ読んでほしいと思います。

アニメは2020年5月現在、2期が放送中です。

アニメを見て気になった方は、ぜひ原作もチェックしてくださいね!

フルーツバスケット (全23巻) Kindle版


OGPは「あの名作が帰ってくる!!「フルーツバスケット」全編アニメ化決定!原作の高屋奈月総監修!完全新キャスト&新スタッフによる新シリーズ!!」プレスリリースより
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000848.000002734.html 👰💛👰🖤👰💙👰💚👰❤️🙋🏻‍♂️🎉

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