プラチナエンド

大場つぐみ / story 小畑健 / art

「私が“生きる希望”をあげる」 架橋明日は家族を事故で失い、引き取られた親戚のもとでも辛い日々を送っていた。全てに絶望した少年は、中学校を卒業したその日、ビルの屋上から身を投げる。しかし、少年はそこで1羽の天使と出会う――!?

作品概要

大場つぐみ先生原作、小畑健先生作画の『プラチナエンド』は、神の座を賭けた人間たちの葛藤を描く物語で、2015年11月からジャンプSQ.で連載されています。

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あらすじ

中学校の卒業式の日に飛び降り自殺を図った架橋明日(かけはしミライ)は、ナッセという天使に救われ、天使の翼と矢をもらいます。このことがきっかけで、ミライは自分も含めた13人の神候補たちと、神の座を賭けた争いに参加することになるのでした。

神候補となった人間が天使から受け取れるのは、翼、赤の矢、白の矢の3種類。これらを組み合わせながら、神候補たちは自分の信念や興味、欲望のために協力したり反発したりします。天使の道具を操りながら、時にチームを組み、時に裏切りながら、神候補同士の騙し合いのゲームが繰り広げられるのでした。

作品の魅力

神候補たちの考え方がそれぞれ全く異なり、自分が神だったら何をしたいかという信念が語られているのがとても興味深いです。ある者は「何もしない」と言い、ある者は「神はいらない」とし、ある者は「下等な人間を一掃する」と言い放つのですが、それぞれが自分なりの信念を持っていて、自分ならどうしたいかと問われるかのようです。

単行本はカバーが特殊印刷によって光っていて、小畑健先生の超絶美麗絵が映えまくっています。誰が神になるのか、神になると人間だった候補者はどうなるのか、神が生まれた後の世界は。物語の結末が気になります!

作者情報

大場つぐみ先生

『DEATH NOTE』や『バクマン。』の原作者で、これらの作画は小畑健先生が担当しています。

小畑健先生

新潟県新潟市出身。1989年に『CYBORGじいちゃんG』で連載デビュー。2020年に全国各地で30年の画業の軌跡を辿る「小畑健展 NEVER COMPLETE」を開催。

👉「小畑健展 NEVER COMPLETE」公式サイト

神の選抜方法と神について

13羽の天使が選んだ13人の中から次の神が選ばれます。選んだ人間が神になった場合、担当した天使は天使の業を終え、新しい神のそばで穏やかに暮らせるようになります。期限は999日。神候補に選べるのは生きる希望を亡くした人間で、それは裏返せば今の世の中に不満があるということです。一度翼と矢を受け取ってしまうと、候補から外すために返却すると死んでしまいます。世界一人口密度の高い東京から13人の候補が選ばれているのは、恵まれているのに自殺したい人が多いため。天使は神候補に自分の道具を使って、直接的な影響を与えてはいけません。

神選びはなかったことにでき、神候補だった者に翼や矢を与えたままにしておくこともできます。さらに、神自身は白の矢も赤の矢も制限なく使えます。神になったら地上を去り、天使と共に天界から人類を見守ります。また、人間を意のままに動かし、人類を終わらせることも可能。

翼によって逃げられない死角からなら、人間が神候補を殺すことも可能です。

天使の能力まとめ

天使の道具

天使の翼や矢はカメラ越しでも見えますが、神候補以外の人間には天使の道具は見えません。また、天使の道具だけでなく、銃などの使用も許されています。

銃弾をかわすほどの高速移動が可能で、人間には見えない速度で移動ができます。矢よりも早く動けるため、矢をかわすことも可能です。翼を持っている人は、翼を持っていない人と輪を結び付けて命綱にすることで、一緒に飛ぶことができます。物体の重さに関わらず飛べますが、抱えられる人間は1人まで。二人が翼で翼を押さえると飛べなくなります。

赤の矢

どんな命令にも従わせることができるほど、相手を魅了します。同時に14人まで刺せ、効果は33日間持続しますが、同じ相手には二度使えません。赤の矢を刺した相手が死ねば、連続して矢を刺し続けられます。死ねと命じられても、死ぬほどの罪悪感を抱えていない限り赤の矢を刺されていても死を選ばず、人を殺せといっても殺しません。赤の矢を刺した人間が赤の矢を保持していた場合、自分に対して赤の矢を刺すように要求することもでき、その場合、立場が逆転します。目が見えなければ、標的が見えないので矢は刺せません。

白の矢

相手を即死させることができ、翼で逃げるか、赤の矢をぶつけることで効果を相殺するしか逃れる方法がありません。赤の矢と違い、いくら使ってもなくならず、0.15秒以内に白い矢が刺さり合えば相打ちが可能です。

矢を放つ時、1本目と2本目の間には2秒かかりますが、赤と白の矢は別物なので、同時に出しておけば0.3秒後に次の矢を放てます。矢の射程距離は31.6メートルですが、二矢を繋げれば60メートル以上先に飛ばせ、三矢なら90メートル以上が射程範囲になります。

天使の道具の移譲方法

死んだ神候補の道具は他の神候補がもらうことができます。神候補が死ぬ前に赤の矢を刺していれば、その人が優先的に天使の道具を受け取れます。神が決まると、そのほかの神候補の天使の道具は没収となります。

主な移譲方法はこちら

  1. 神候補を殺して奪う

  2. 死ぬ神候補に赤の矢を刺しておくと優先的にもらえる

  3. 1、2の手段で翼や矢を手に入れた神候補から譲り受ける。一般人にも譲れる。

  4. 神候補が死んだ場合、天使が天界に遺体を運ぶ前に譲渡を申し出る。

天使の階級と特徴

天使は涙を流さず、人間界のものには触れられません。天使は神候補に教えてはいけないことがあり、無級に降格すると付いている神候補が死亡します。天使にはそれぞれテーマがあり、ナッセは純真無垢の天使です。

ランク

天使名

与えられる道具

特級

ナッセ、メイザ、ムニ

翼・赤の矢・白の矢。特級は何かに卓越した天使に与えられるもの

1級

バレ、エマカ、エグラ、バルタ、ペネマ、オガロ

翼・赤の矢。

2級

ルタ、ジャミ、ルベル、ヤゼリ

翼か赤の矢のどちらか。

登場人物と対応する天使

【神候補】架橋 明日(かけはし ミライ)

7歳の時に家族を全員事故で亡くし、叔母に引き取られてから虐待を受け続け、人生に絶望して自殺を図ります。叔母家族はミライの家族を事故に見せかけて殺害し、保険金のためにミライを引き取っていたことがナッセによって判明。咲のことが好きで、普通の幸せを望んでいます。弟は開良(アキラ)。

父から「一番してはいけないことは人を憎んだり恨んだりすること。そこからは何もいいことは生まれない」と教わっています。戦うことができない性格で、みんなの幸せを願っているのに、神選びのゲームに乗ってしまったことで、殺し合いに参加せざるを得ない状況に葛藤しています。ナッセが降格になってからは赤の矢のみを所持。15歳。

ナッセ

自殺しそうになったミライを抱えて助けた特級天使。ミライを神にしたいのではなく、ミライを幸せにしたいと願っていますが、叔母一家を殺して金を奪えと無邪気に言うなど、ミライ以外の命のことを重要視していない言動があります。純真無垢で人が嘘をついているかどうかを見抜け、米田博士の策にはまり、白の矢を刺されそうになったミライを助けて2級に降格となりました。

【神候補】ロドリゲス頓間(ロドリゲス とんま)

赤の矢の力でモテモテになったお笑いタレント。アイドルたちと車内にいたところをメトロポリマンの白の矢で殺害されました。本名は頓間諒介。

ルタ

ロドリゲス付きの天使。早くゲームから下りたいと思っていました。

【神候補】花籠 咲(はなかご さき)

ミライの同級生で15歳。3月の海に入っていったところをルベルに選ばれ神候補に。幼い頃にミライいじめに参加していたことを苦にしており、謝ろうとしてミライを追いかけたところ、ミライの自殺を目撃して絶望しました。ミライに自分を殺して欲しいと依頼し、それがきっかけで自分の本心と向き合うことに。以降、吹っ切れたのか、性格が明るくなります。黄色が幸せの色。

ルベル

咲についている天使。2級。悪知恵の天使とナッセに呼ばれるが、もとは策士の天使。咲に翼を与えるため、知識の天使に昇格すべく研鑽を積んでいましたが、自分の無力さに涙した時に感情の天使として一級に昇格。

【神候補】メトロポリマン

本名は生流 奏(うりゅう かなで)。上層学園の学生。愛する妹を死んだ時の状態のまま保管しています。美しいものが好きで、神になって貧困層を排除しようと考えています。神候補を最初に殺害した人物。血液型はBのRhマイナス。

メイザ

無級からいきなり特級に昇格した天使。メトロポリマン付き。欲望の天使。神になって、失われた大切なものを天使にすればいいと奏に持ち掛けます。

【神候補】田淵 三郎

大学受験に失敗。メトロポリマンに白い矢で殺されます。赤い矢と翼をもっていました。

エグラ

田淵の天使。1級。

【神候補】畠山 省吾

大学受験に失敗して三浪。メトロポリマンに白い矢で殺されます。赤い矢と翼をもっていました。

エマカ

畠山の天使。1級。

【神候補】中矢間 知代(なかやま ちよ)

神保球場に現れた小学生で翼のみを保持。メトロポリマンに赤の矢を刺されましたが、神候補をおびき出すエサにされ、最終的に用済みとして白の矢でメトロポリマンに殺されます。メトロポリマンからは、ちーちゃんと呼ばれていました。

ジャミ

2級天使。知代付き。

【神候補】六階堂 七斗(むかいどう ななと)

体中に転移した末期がん患者で、余命3ヶ月の時に天使と出会います。金持ちに赤の矢を刺し、残される妻子のために2億円を受け取りました。神保球場に赤の矢を刺した探偵や心理学者を忍ばせ、神候補と思われるミライと咲を特定しました。アパレル会社で新商品の企画をしており、ミライや咲のために特注のスーツを作ります。現在は休職中。妻はあや、娘の名は菜々香。

バレ

知識の天使。一度は特級になったことがありますが、知識をひけらかして1級に降格になりました。六階堂付き。

【神候補】底谷 一(そこたに はじめ)

生まれた時から貧乏でブサイク。美容整形でイケメンになりますが、人とうまくコミュニケーションができません。強くて自信に満ちたメトロポリマンに憧れ、しもべになりたいと望み、六階堂の妻と子供を誘拐しました。赤の矢を刺した咲を守るために、冬子の生物兵器を受けて溶け死にます。

バルタ

ハジメ付きの1級天使。勘の天使。ペネマと組んでいました。

【神候補】結糸 向(ゆいと すすむ)

小学6年生で12歳。メトロポリマンに赤の矢を刺しており、メトロポリマンの死後、矢と翼を受け継ぎます。ミライに神になって欲しいと願う元気な少年で、自衛隊に狙撃されて死亡した後、矢と翼は米田が引き継ぎます。

ペネマ

遊戯の天使。バルタと組んでメトロポリマンに赤の矢を刺すことに成功しました。1級。

【神候補】手毬 由理(てまり ゆり)

23歳女性無職。これまでに2回、自殺未遂をしています。大学卒業後、大手広告代理店に入社。いいね♡されるために生きています。赤の矢を残してくれるなら誰が神になってもいいと考えています。

ヤゼリ

真実の天使。自称2級。由理付き。

【神候補】中海 修慈(なかうみ しゅうじ)

赤の矢で希望者の自殺を手伝っていました。人に迷惑をかけるのがキライ。13歳で中一。自殺者が賞賛される世界に作り変えたいと考えています。米田以外の神候補たちの話し合いにより、神になることが決まっていました。

オガロ

闇の天使。特級に興味を示さず、展開の裏世界を知る唯一の天使で一級。

【神候補】米田 我工(よねだ がく)博士

ノーベル物理学賞と文学賞を最年少で受賞した天才。芥川賞のノミネートは辞退しましたが、国民栄誉賞も受賞しています。世界に神はいない、必要ないという持論を展開。人と関わりたくないと思っており、人を不快にさせることを嫌います。死後を解明するために死んでみたいと考えています。星の高校時代の同級生で、星とは5分8秒の会話経験があります。

ムニ

特級。破壊の天使。ヌはイエス、マは分からないの意味。

その他の登場人物

南河 水清(みなみかわ みずきよ)

奏のクラスメイトで、奏が死んだ後にすごく泣き悲しみます。かわいい彼女・早百合ができたことで神候補と世間に誤解されます。

山田 美々々(やまだ みみみ)

読者モデルとして活動していた美少女で、みの3乗と書いて、通称「ミスリン」。14歳の時、女子中学生を殺害し、少年院に入れられていましたが脱走。メトロポリマンに赤の矢を刺され、翼と赤の矢を貸与され、犯行を繰り返します。神候補しか来られないグランタワーに女子中学生の遺体を置き、神候補のおびき寄せに協力しますが、そのままメトロポリマンによってグランタワーと共に爆死させられます。

生流 怜愛(うりゅう れあ)

奏の妹で、告白されて付き合うことを兄に報告したところ口論になり、誤って転落して頭を強く打ちます。若く美しいまま保存したいと考えた奏によって治療は行われず、遺体は腐敗防止処置を施されて保存されています。

幕松 竜二(ばくまつ りゅうじ)

メトロポリマンに操られている元自衛隊員。大量の武器を盗みました。

小日向 冬子(こひなた ふゆこ)

メトロポリマンに操られている製薬会社の研究員。専門はバイオ兵器で、重篤な免疫不全を引き起こす史上最強のウイルスFSVを作り出しました。人体を溶かす新薬の実験体を探しており、FSVをばら撒くことと引き換えに、ミライを新薬の実験体にすることを要求します。

神候補を捜査している警察官。弓木の婚約者。米田とは高校の同級生。

弓木

咲に赤の矢を刺された警察官。星の部下で恋人。

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