プラチナエンド

大場つぐみ / story 小畑健 / art

『プラチナエンド』特殊な力を与えられた神候補たち…次代の神の座は誰の手に?注目のアニメも2021年10月7日からオンエア開始!

集英社『ジャンプスクエア』にて2015年から2021年まで連載されていた、原作:大場つぐみ先生、作画:小畑健先生のゴールデンコンビによる『プラチナエンド』。発行部数450万部を突破し、2021年秋にアニメ化もされている人気作品です。

生きる希望を失ったその瞬間、天使によって次世代の神候補に任命されてしまった十三人の人間たち。主人公・架橋明日を始めとした彼らは神の座を巡る争いの中へと、問答無用で巻き込まれていくこととなるのです。

もし自分が神候補に選ばれたら?『プラチナエンド』ストーリーあらすじ

本作の主人公は高校生の架橋明日(ミライ)。家族を事故によって奪われ、その後も凄惨な日々を送っていた彼は中学を卒業したその日、ビルからの飛び降り自殺を図りました。やっと死ねる、この辛く苦しい生から解放される――その瞬間、宙にふわりと浮いた彼の身体。自殺をするはずだった明日は、突如現れた天使・ナッセによって助けられてしまいます。

ナッセが明日を助けた理由、それは彼を次の神候補と認定したからでした。生きる希望を失った人々から選ばれた、明日を含めた十三人の神候補となる人間たち。ナッセを含めた十三人の天使によって選ばれた彼らの中から、森羅万象を司る次代の神を決めるために。明日はナッセと共に、次世代の神選びの騒動の中へと巻き込まれていくこととなるのです。

幸せとは?善悪とは?明確な答えのない質問を考えさせられるテーマが魅力

本作の魅力は、作中の様々なシーンで精彩に描かれる人間の葛藤や欲望。そしてそれが非常に多彩で生々しい点に関しても、多くの読者が惹きつけられたポイントなのではないかと思います。

自分を不幸にした、殺したいほど憎んでいる相手。それを殺すことは善か否か。他者を意のままに操れる術を使って、自分が欲しい相手の心を手に入れる。それがもし出来るようになったなら、自分はその力を使うか否か。

多くの人がきっとたくさんの小説、マンガ、アニメなどの架空の作品の中で考えてきたこの「もしもの話」。それを現代の東京、私達の身近にもいそうな人々や、あるいは自分によく似た人物たちが。その問題の渦中に巻き込まれることによって、非常にリアリティを持って自分のこととして考えてしまうような、そんな魅力がこの作品にはあふれています。

作中には、神から与えられた力を様々な方法で使うキャラクターたちがいます。目先の欲に使う人、本当に大事な人のためだけに使う人。自分の大事なものを守るため全世界を敵に回す人、あるいはそこまでに大きな力を賜ったからこそ「何もしない」を選ぶ人。

自分ならもし同じ状況に陥った時、一体どんな人間となってしまうのか。今まで親身に迫る距離感になかった「もしも」を考える事で、もしかしたら自分の気付かなかった一面にも気付ける。そんな物語でもあるように思います。

物語は予想だにしない結末へ…賛否両論が巻き起こった最終回も話題に

また本作に関しては、物語完結時の誰もが想像し得なかった展開が完結時に賛否両論を巻き起こしたことも、マンガ好きの間では印象深い出来事として記憶に残っている方もいることでしょう。

それぞれがそれぞれの信念を持ったまま、ひとつの形として決着を迎えたかに見えた次世代の神選び。

(以下重大なネタバレを含みます。マスクを取る判断は慎重にお願いします)

ですが次代の神となった中海修滋は神の役目の、世界の在るべき姿を考える中で、自分=神の存在意義を見出せなくなり、最終的に自死という形を選んでしまいます。神の死により世界は滅亡し、物語は終わりを迎えることとなりました。

次世代の神選びが決着した後、思わぬ展開で本作は終幕を迎えました。この結末に、単純に全員死亡エンドを批判する人もいれば、神が辿り着いた世界の真実としてなるべく展開になっただけ、と納得する人も。

作中を通して、答えのない哲学的テーマを考えさせられることの多かった本作。だからこそ、この物語の終わり方に関しても非常に多彩な意見が噴出し、評価が分かれたのかもしれませんね。

マンガ界ゴールデンコンビの衝撃作!アニメとあわせて原作もあわせて楽しんで

現在2021年秋からアニメ放送も開始されている『プラチナエンド』。明日、ナッセをはじめとする神候補たちの、自らの正義と幸せを問うこの物語。ぜひアニメでも原作マンガでも、彼らの活躍を楽しんで頂ければと思います!

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