ホムンクルス

山本英夫 / 著

『ホムンクルス』が綾野剛さん主演で映画化決定!トレパネーションで啓く左目から見える人の歪み

累計発行部数400万部を達成した山本英夫先生の名作『ホムンクルス』が実写映画化される事が決定しました!

『ホムンクルス』のあらすじ

公園と高級ホテルを挟んだ道路に停まる一台の車。

その車内でホームレスとして生活している男・名越に、人体実験のアルバイトをしないかと持ち掛ける謎の男・伊藤が現れる。

「トレパネーション」と呼ばれる頭蓋骨の一部に穴を開けると第六感が芽生えるという話が本当なのか確かめたいという伊藤に、名越は金の為に手術を受ける事になった。

その後、いくつかの実験を行ってみたもののこれといった成果が出ず、失敗に終わったかに思われた。

しかし、右身を閉じて左目だけで人間を見ると異形で不気味な物体の様に見える事が判明し、それを知った伊藤は「それは見た人の精神状態を投影し抽象化されたものではないか」と想定し「ホムンクルス」と名付けて興味を抱く。

綾野剛さん×清水崇監督のタッグ

主演は『コウノドリ』『亜人』等数多くのマンガ原作の実写映画にも出演されている俳優の綾野剛さん。

最近では刑事ドラマ「MIU404」の伊吹役で野性的で熱血なキャラを演じていたイメージを持つ方は多いのではないでしょうか。

今回の作品『ホムンクルス』では過去や正体不明のどこか影がある男・名越をどう演じるかに注目です。名越は右目を閉じて左目で人間を見る事でその人の歪んだ心を見るというキャラなのですが、元々備わった綾野さんの全てを見透かされるような視線によって映画を観ている人達の心の歪みすら見えちゃうのではないかと想像してしまいます!

監督は、ハリウッドでもリメイクされ登場人物・伽椰子の恐怖の姿を世界に広めた「呪怨」の監督でも知られる日本ホラーの旗手・清水崇氏。

日本特有の湿度を持った空気と背筋をゾワゾワさせる恐怖心の表現は、作中で登場する異形の「ホムンクルス」を見た時の怖や不気味さに合うぴったりな筈!

作中で「ホムンクルス」と呼ばれている人の心の歪みは、実際は太っている男性がペラペラな薄い紙の様な姿に見えたり、首にまつわるトラウマがある女性は首の形が歪に見えたりと奇妙な物として描かれています。

「人の歪み」というテーマはどこかホラーに通じる所がある様にも感じているので、どの様な演出表現をするんだろうと少し怖く思いながらもワクワクしてしまいますね!

そして「ホムンクルス」の描写はCGの技術や特殊メイクでどう表現されるかも気になります。

映画情報

2021年4月2日公開予定。

映画公開後は映像配信サービスNetflixにて配信される予定です。

是非一度原作に触れて欲しい!

一見ホラー作品にも見える本作ですが、読み進めていくとヒューマンドラマとしての側面が垣間見えます。

人には様々な過去があり、想いがあってその積み重ねによってその人を作り上げるのだと考えさせられる作品です。

映画への予習と共に作品の雰囲気を楽しんで下さい。

左目に映る世界

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