ミステリと言う勿れ

田村由美/著

『ミステリと言う勿れ』から自分のことを考えたくなる3つの名言

『7SEEDS』『BASARA』などで知られる田村由美先生の最新作、『ミステリと言う勿れ』。大学生の久能が殺人事件に巻き込まれながら、事件の真相を紐解いていく物語です。

「このマンガがすごい!2019」(宝島社)オンナ編第2位、「マンガ大賞2019」第2位とすでに数々の賞を受賞している大人気作です。

ミステリと言う勿れ
田村由美/著

ミステリと言う勿れ(1) (フラワーコミックスα)
田村由美/著

田村先生の作品はどれも歴史、哲学、兵法、生物学、文化芸術など幅広い知識をもとに描かれているところも魅力ですよね!

博識の大学生・久能整

主人公の久能くんは整(ととのう)というちょっと変わった名前の持ち主で、カレー好きの物知り。淡々とした口調と変わらない表情が売りです。話す時に具体例を交えつつ話すのですが、「いじめられっこは保護しないと」「人を殺しちゃいけない」など当たり前にもっている常識が揺さぶられるトークに惹きつけられます。
友達がいなそうな久能くんなんですが、周りの人に投げかける言葉はけっこう優しいのです。改めて自分について考えるきっかけになる久能くんの名言をご紹介します!

1. 「弱くて当たり前だと誰もが思えたらいい。」

欧米の一部ではいじめてる方を病んでると判断するそうです。いじめなきゃいられないほど病んでる。だから隔離してカウンセリングを受けさせて癒すべきと考える。(2巻30ページ)

日本では弱さを認めない、病むのは弱い、弱いのは負けだと思ってしまうところはないでしょうか。人は弱いし、間違うこともいっぱいあります。そこを許せる社会だったら、みんながちょっとずつ生きやすくなるかもしれないですね。

2. 「真実は人の数だけあるんですよ。」

メジャーリーガーは子供の成長に立ち会うことを父親の権利だと思い、日本側の解説者たちは義務だと思ってる。そこには天と地ほどの差があるんですよ。(1巻93ページ)

育った環境や周りの人たちの影響ってけっこう大きくて、それに触れ続けるとそういうもんかもなぁって気がしてきちゃいますよね。でもそれって普遍的な真実なんでしょうか。自分が正しいって思ってること、自分の目線で他人を見てないかなってことに気づかされました。

3. 「自分の中から出てきた言葉を使ってください。」

一たび戦時下となれば、いきなりOKになるんですよ。それどころかたくさん殺したほうが褒められるって状況になる。そんな二枚舌で語られるような適当な話なんですよ。(1巻152ページ)

「人殺し」すら、状況によっては「褒められること」になってしまうこともありますね。推理小説の世界だったら犯人がいないと探偵は成り立ちませんし。正論って正義っぽいので、ついそれを振りかざしてしまいがちですが、正論ってだいたい他人の言葉じゃないですか?自分が本当に言いたいことってなんだろうって考えたくなります。

CMにもなってる!

9月には最新5巻も発売されたのですが、こちら、なんとテレビCMにもなってるんです!

本編では別の事件の犯人がそれぞれ「星座のマークが入ったアクセサリ」を持っていたことが発覚。全く関係がなさそうだった事件に繋がりが生まれたことで、さらに謎が深まってます!ぜひ読んでみてください!

ミステリと言う勿れ(5) (フラワーコミックスα)
田村由美/著

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