漠然とした不安ほどやっかいなものはありません。なぜ不安なのか、なにが原因なのかはっきりしないまま毎日を過ごしていると、だんだん元気がなくなってしまいます。
そんな日にぜひ読んでほしいマンガが『働かないふたり』です。
知らない人と話すのが怖いビビリな妹と、なぜニートなのかわからないほど何にでもなれそうな本好きの兄。働いていないニート兄妹の日常が、ユーモラスに描かれます。
かたくなった表情をゆっくりほぐしてくれるような、お日様のような作品です! 猫のような、その魅力を紹介します。
伸びやかな暮らし
『働かないふたり』と猫。
両者に共通するのは、自然な伸びやかさなのだと感じます。猫は人間にかわいいと思われようとしているわけではありません。兄妹も同じ、お金のためでも、望まない何かのためでもなく毎日をのびやかに生きています。そんなふたりを見ているとふふっと頬がゆるみ、穏やかな気持ちになっている自分に気づきます。
各話が基本1〜2P完結で、ときどき6Pや8Pとなる4コマ漫画に近い構成も、ちょうどよい伸びやかさを演出することに。
伸び伸びしてるなー!
日常の楽しみ方を広げる
はじめは兄妹ふたりと家族が登場しますが、次第に友人や隣人、近所の人とつながっていくように。ふたりや彼等が過ごす日常の楽しみ方が、とても魅力的なんです。
寒い冬にはいろんなお茶を水筒につめて木にもたれて本を読んだり、徹底的に肩を使わない日には銭湯を2つもまわってあたたまったり、たくさんの過ごし方が。日常は自分で変えることができるのだと、気軽に一歩を踏み出す力を分けてもらえます。
この前水筒に緑茶を入れてみました。水か麦茶ばかりの水筒が別の存在になったようで、わくわくしてきたのを覚えています。
ささやかなことのようで、細やかさの中にもたくさんの幸せがつかめるんだと、感慨深くなりました。
体温を感じる
猫が寄ってくると条件反射のレベルで撫でています。
なぜ撫でてしまうのか。それは温かな体温を感じることが大きな理由になっているのではないかなと。
『働かないふたり』は1話1話が短くても、その時その瞬間のキャラクターたちのやりとりがきっちりと描かれていて、どこを読んでも温かな温度を感じるんです。
猫を撫でているときのような、ほっとして心が軽くなる、そんな気持ちが作品の魅力となっています!
伸びやかに生きていこう
かたくなりがちな毎日で、もうちょっと気楽にいこうよと肩をたたいてくれるようなマンガです。pixivコミックでたくさんのお話を無料で読むことができます。
どこから読んでも楽しめる作品ですので、どれか1本だけでも、目を通してみてくださいね!きっと夢中になっていつの間にか全話を…!
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