デザイナーや動画編集、ライティングのようなクリエイティブ制作にかかわる人たちには絶対によんでほしいマンガ。それが『左ききのエレン』です。
作品の紹介をする前に、少し自己紹介させてください。ぼくは今、大学2年生の年を休学して、デザイナーとして仕事をするようになりました。はじめて社会という場所に投げ出されたかのような状態で、雑誌やポスターの制作にチームで関わっている中、「まだ大学生だから」と、上司の人ありきで仕事を進めていました。
しかし、『左ききのエレン』を読む中で「あれ、もし今の頼りにしてる上司の人がいなくなったらどうなるんだろう?」「今のままで大丈夫なのか?」と考えるようになりました。
仕事の仕方がガラッと変わる人もでてくるだろうし、生き方を見直す人もでてきてもおかしくない、そのくらい『左ききのエレン』は刺激があります。
そんな刺激のある『左ききのエレン』は、世界的に有名なトップデザイナーになりたいと夢を見ているものの、承認欲求でしか動いていない口だけの専門学生「光一」が、周りにいる友達や上司の「神谷」、同い年の専門学生「エレン」のような天才たちにも影響を受けながら、いい方向にも悪い方向にも人が変わっていくという、普通であることにコンプレックスをもつ人には、共感できる部分の多いマンガとなっています。
締め切りを守るという、最低限のルール
ほとんどすべての仕事には締め切り存在して、キッチリ守るのが基本だと思います。
一方で、メモするのを忘れて期限を勘違いしていたり、後回しにしていたら忘れていたりしちゃう人もいると思います。
ぼくがそうです。このコマを見て、反省しました。
『左ききのエレン』はこのシーンから話がスタートします。
やらないといけない仕事を後回しにして、「よし、今日の夜中でこの仕事終わらせよう…」と思いながら寝落ちし、気づいたら7時。この状態がフラッシュバックしました。
完全にこの時点で主人公視点になり、嫌なことを後回しにして、上司から連絡が来る…みたいな事故は起こさないようにしよう、と誓いました…。
報連相は基本的にする
仕事では報告・連絡・相談、いわゆる報連相が大事だと言わています。これを怠ってしまうと、ミスの発見が遅れてトラブルが生じてしまったり、方向性の齟齬に気付かず最初からやり直すことになって納期が遅れてしまったりしてしまいます。
結局、このシーンでは上司の神谷が仕事を手伝ってくれることによってプレゼン資料が間に合いこと無きを得るのですが、初めから報連相をしっかりして協力を仰いでいたらこの事態は防げたはずです。
「まあいっか。」をそのままにしないようにします…。
優秀な先輩にすがりついていないか
個人的にはこのコマに一番心を刺されました。「お前が上司の、オレの顔色ばっか伺ってるからだろうが!」というメッセージ。
今大学2年生なのですが、いつまでも教えてもらう立場だと勘違いしてしまうときがたまにあります。「これは確認しよう」「これは聞いておこう」と、すべての判断を他人にゆだねて。
そんな自分にびっくりするほど刺さりました。数分、このコマで手が止まり、「今まで確認していた上司がいなくなったら、今のままでは何もできない。もっと自立しなければ」と気が引き締まりました。
クリエイティブ人生を歩く人の、必読マンガ!
読んでいくうちに仕事に対する考え方や価値観を、立ち止まって考えさせられるようなマンガです。続きが気になってしまい、LINEマンガで出てる分すべて買ってしまいました。
報連相を忘れて怒られたり、何かあればすぐ先輩に…という経験があるかたは、一度自分の仕事を振り返る機会になり、誰からも必要とされる人になるかもしれません。
仕事に対する姿勢を変えてしまう力のあるマンガ『左ききのエレン』、ぜひ読んでみてください。