2020年3月20日、新型コロナウイルスによる全世界での感染拡大を受け、国連から全世界のクリエイティブに公開ブリーフが出されました。我々は前例のない状況に置かれています、という書き出しから、人々の心に響くコンテンツを通じて「個人の行動」と「社会協力」を促進して欲しい、というヘルプメッセージになっています。
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国連からの呼びかけに応えるクリエイターたち
公開ブリーフでは、最重要の公共アクションとして以下の6つの項目が挙げられています。
1. 個人の衛生管理 2. 社会的距離 3. 症状の理解 4. やさしさの伝染 5. デマ撲滅 6. さらなる行動、寄付する
歴史上初めての呼びかけに朝倉は
この国連の行動にいち早く反応したのは、『左ききのエレン』で知られる代理店「目黒広告社」の朝倉光一や、独立して「アントレース」を立ち上げた神谷雄介でした。
クリエイター群像劇 #左ききのエレン 特別編です。
時は、2020年3月現在
国連から世界のクリエイターに向けて
コロナウイルスに対抗するアイデアが求められたー
>国連から世界のクリエイティブの皆さんへhttps://t.co/VxJvGpdUYw pic.twitter.com/Utl8gufHKi— 左ききのエレン4/3新刊発売‼️ (@nora_ito) March 28, 2020
かっぴー先生から『左ききのエレン』のIP提供も
『左ききのエレン』原作のかっぴー先生からは、コロナウイルス対策にまつわるコンテンツやチャレンジに、原作版『左ききのエレン』IP(知的財産権)が無償提供されることに!
クリエイティブのみなさん、この機会にエレンとコラボしたチャレンジをしてみるというのはいかがでしょうか!
展示場所をなくしたアーティストたちへ
さらに、美大出身のかっぴー先生からは「アーティスト応援のための企画」が提案されています!
かっぴー先生による若手アーティストのインタビュー連載企画で、企画のタイトルは現時点で仮に「stART」とつけられています。
詳しくはこちら → アーティストを応援する企画をはじめます。
今回の感染拡大や自粛を受け、予定されていた展覧会が中止や延期になるという事態に追い込まれたアーティストはたくさんいます。
アーティストにとって発表の場というのは、
作品販売によって直接収入を得る機会
アート関係者と出会い、知ってもらう機会
出展歴や受賞歴などの肩書を得る機会
作品ポートフォリオを充実させる機会
として、とても重要です。
収入の問題だけではなく、機会損失によって活動のスピードが大幅に遅れてしまい、結果的にアート活動をやめてしまうということにもなりかねません。
アーティスト支援プロジェクト「stART」とは?
インタビュー連載企画のもとになった「stART」は、のちにエレンの右腕となる加藤さゆりによる美大の卒業制作なんですね。企画の趣旨は美大生の救済です。
誰もが発信できる時代だと言われますが、みんなが発信してる中で自分の発信はどこまで読んでもらえるのでしょう。
もしも、発信がうまい人が自分の代わりに発信してくれたら、自分はもっとアートの制作に集中できるんじゃないか。そう思ったことのあるアーティストさんも多いのではないでしょうか。
さゆりは広告費によって出版費用を賄うという海外の事例を挙げ、美大生のためのフリーペーパー「stART」を創刊することを宣言します。
こちらのエピソードは『左ききのエレン』7巻に出てくるので、気になる方はぜひ読んでみてください!
『左ききのエレン』で学ぶプレゼンのポイント
かっぴー先生の企画ページにこんな一文がありました。
ぼくは広告代理店→漫画家という「人に伝える仕事」をずっとしてるので、作家と作品の魅力を翻訳する役割が出来るかも知れないと思ってます。
コンセプトが複雑になってきたアートの世界では、見た目が単純に美しいから評価されるというわけではなくなってきました。ぱっと見でよく分からないからこそ、どんな想いがこもっているか説明しなければ、周りの人になかなか分かってもらえません。
プレゼンの機会が唐突に訪れても準備ができていれば安心ですよね!
誰かに自分の作品を紹介する時に心に留めておくといいポイントを『左ききのエレン』からまとめましたよ。
1)練習してみよう!
声に出してみることで、自分のつまずきやもう少し深く考えられそうなポイントが見つかるかもしれません。
2)強力な剣は1本あればいい
あれもこれもできるって言いすぎて、印象が薄くなってしまってないですかね。たくさんつくった作品の中で、自分はこれをやるぞ!って思えるものを選んでみましょう。
3)作家性をもつ
何をつくってもその人になってしまう、コピー不可のオリジナリティが求められるのがアーティストです。…難しいですよね。自分がどんな人なのか、「語るべき自分」はありますか?
天才になれなかった全ての人へ
『左ききのエレン』は、エレンや神谷雄介、岸あかりのような天才も多数登場し、頑張っても天才になれない努力家たちにいろんな道を指し示してくれます。
凡人の努力と懊悩、天才の孤独と狂気。クリエイティブに関わる人たちの人間ドラマが胸を打つ名作、12巻は2020年4月3日発売です!
少年ジャンププラスでは最新話が無料で読めるので、まだ読んだことがない人はぜひ読んでみてくださいね!
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