『さよならフットボール』は、『冷たい校舎の時は止まる』のコミカライズや『四月は君の嘘』の作者である新川直司先生の作品です。
現在、「月刊少年マガジン」で連載中の女子サッカーマンガ『さよなら私のクラマー』に登場する恩田希（おんだ のぞみ）の中学時代が描かれています。
圧倒的なサッカーの技術を持ち、男子サッカー部にたった1人の女子選手として所属していた彼女はどのような中学時代を過ごしていたのでしょうか…。
天才少女は試合に出たい！
天才的なサッカーテクニックを持つ中学生の少女・恩田希。
彼女は男子サッカー部に選手として所属し、他の男子選手にひけを取らない活躍を見せていました。
しかし、それは練習や紅白戦の中だけの話で、女子である恩田が男子サッカーの公式戦に出場することはできません。
それでも何とか試合に出たいと思う恩田は、練習で必死にアピールしたり、絡め手を使ったりしてその機会を伺います。
『さよならフットボール』は、そんな彼女が女子と男子の差に悩みながらも、自分のフットボールをする姿を描いた物語です。
華麗なるフットボーラー
超絶技巧の持ち主である恩田は、フィジカルで劣る男子相手に多彩な技で挑みます。
ターン、シザーズ、エラシコ…etc
どんな難易度の技でも、効果的なタイミングかつ抜群の精度できめる彼女のプレーは見る者の心を奪います。
そして、技をきめたられた相手選手が度肝を抜かれ、観衆が沸くシーンは見ていて痛快です！
また、傲岸不遜、暴力上等という性格の恩田ですが、ただ純粋にサッカーを愛し、楽しむ姿は周囲の人たちを否応なしに惹き付けます。
そんな彼女を中心に巻き起こる美しい青春の風にもご注目ください！
越えられないフィジカルの壁
サッカーにおける男女の差は極端に言えばフィジカルだけです。
しかし、そのフィジカルがスピードとキック力、そして当たりの強さを生み出します。
フィジカルゴリ押しのサッカーなんてつまらないと考える恩田もそのことは痛感しており、ときには自分が女子であることに悔しさを感じることも…。
そんなとき、恩田は小学生の頃に同じチームでサッカーをしていた少年・ナメックと再会します。
他の男子選手より一回り大きな身体に成長した彼は、自分に対抗しようとする恩田に対し「その身体で何が出来る？」と挑発するのでした。
恩田はその言葉を否定するため、ナメックの学校との公式戦に出場する機会を伺いますが、男子サッカーの試合に彼女が出場することはできません。
それでも諦めない彼女はナメックとの決着をつけることができるのか、そして、悩み続けてきた男子選手とのフィジカル差についてどんな答えを出すのか、ぜひご覧ください！
