『映像研には手を出すな!』(通称:『映像研』)の勢いが止まりません。『映像研』は、女子高生三人組がアニメを制作する物語で、2020年からアニメ放送も始まりました。
そんな『映像研』ですが、アニメの放送開始以来、お子さんをもつ視聴者から気になる報告がtwitterに寄せられています。
それは、「子どもたちが、繰り返し観る」というのです。
「映像研には手を出すな」の録画を5歳男児がもう30回くらい観ている。トトロやラピュタを、ではなく映像研— カネカワキョウコ (@knkwkk) January 13, 2020
映像研には手を出すな!を息子(4)が観るようになってから、「これじゃーうごかないんじゃない!?」と考えて作るクセがついて、作るものがカッコよくなってきた。 #映像研 pic.twitter.com/tnGPwQkdyj— 花井新名🌱 (@hanai_niina) January 13, 2020
1歳と大人が一緒になって毎日リピート再生して観てます!— み、(満1歳と生活中) (@tig_mikuri) January 13, 2020
映像研が子どもを惹きつける要因な何なのか...色々な意見が出ていますが、コマを通して、考察したいと思います。
1. 冒険を思い描く姿に共感する!
主人公の浅草みどり(通称・浅草氏)は、頭の中に描いた冒険をいつもスケッチに書き残しています。このコマにあるような絵を、誰しもが描いた経験があるのではないでしょうか。それはまるで「ぼくのかんがえたひみつきち」。浅草氏は自分自身なのです。
2.子どもがワクワクすアイテムが登場する
映像研には、ロボットや乗り物など子どもがワクワクするアイテムがたくさん登場します。掃除機は宇宙船、ドライヤーがレーザー銃、かまぼこの板がヨット。そんな子どもにとって、このコマで浅草氏が持っている「木の棒」は「無敵の剣」なんです!
3.妄想の世界の効果音は、声
アニメでは、妄想の世界での効果音を「人の声」で表現しています。遊びの時「ビューン!」「ダダダダダ…!」「バンバーン」と自由に言葉を使う子ども達。それはそう聞こえてそう感じてる最高にカッコいい「音」なんです。だから、そんな音とともに冒険に旅立つ彼女達は、最高にカッコいいし、それ(自分たちに聞こえている音といつも妄想してる絵)がTVから流れてくるから、興奮しちゃうんです。
4.メカの図解がある
『映像研』に登場するメカには、図解が付いているものもあります。子どもは透視図が大好き。子どもは設定が大好き。グイグイっと難しい言葉を重ねて説明されると、それだけで胸躍りもうそれは「存在するもの」になります。そう『映像研』は現代に蘇ったロマンアルバムでもあるんです。
5-0.浅草氏がかわいいい
子ども達が映像研に惹きつけられる要因に、「主人公の浅草氏」もあると思います。全体的に丸っこくて、「ドラえもん」とどこか通ずるようなところがあります。作者の大童澄瞳(おおわら・すみと)先生もドラえもん好きを公言しているので、その影響もあると思われます!
シンパシーを感じる体型、完璧じゃない性格、すごい才能。大好きになれる魅力が詰まった浅草氏を、以下ご紹介します。
5-1.絵が上手い
なんといっても、浅草氏は絵が上手いです。
浅草氏の絵の上手さに、子ども達は憧れるのではないでしょうか!
5-2.フォルムがかわいい
浅草氏のフォルムは、全体的に丸いです。
その中でも口の形は、読者から「鮭の切り身」「スイカ」など、面白い例えをされています。以下、紹介します。
・スイカのような口
・「鮭の切り身」のような口
・コッペパンのような口
5-3.基本的に気が弱い
設定を考えているときには活き活きする浅草氏ですが、基本的には気が弱くて、人見知りな一面もあります。金森氏に言いくるめられている浅草氏は、まるで大人に言い返せない子どものよう。
5-4.ぬいぐるみを吸う
浅草氏はいつもウサギのぬいぐるみを持っています。
不安になると、このぬいぐるみを吸引します。皆さんも子どもの頃、ぬいぐるみで精神を安定させた覚えはありませんか?
すべての人の中にある「子どもの心」へ響く
誰もが、子どもの頃は冒険に胸を躍らせた経験があるはず。
『映像研には手を出すな』は、そんな幼少期のドキドキを思い出させてくれます。
アニメの放送は、毎週日曜日の深夜24時10分、関西は24時45分から放送しています。子ども達が観やすい時間帯になることを願わずにはいられません!?
FODから観ることもできます!
単行本は現在4巻まで発売されていて、
5巻の発売日は2020年1月30日(木)です。