上野にある日本で唯一の国立総合芸術大学、東京藝術大学。通称・藝大。美術学部と音楽学部の2学部と14学科、そして3つの研究科の大学院で構成されています。
マンガ大賞2020で大賞を受賞した『ブルーピリオド 』では、そんな知られざる藝大受験を描き大きな話題となりました。
東大受験よりも難関と言われる藝大。そんな難関を突破した天才たちは、どんなキャンパスライフを送っているのでしょうか。
その答えは、現役藝大生を妻に持つ小説家・二宮敦人が実際に藝大に足を運び、天才たちの日常を解き明かした『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』にあります...!
事実は小説より奇なり
『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』は、小説家・二宮敦人先生の同タイトルのノンフィクションが原作です。
二宮敦人先生が藝大に興味を持ったのは、現役藝大生の妻とのこんな日常がきっかけ。
どうして亀を作っているの?と尋ねたら
二宮先生が自宅で小説を執筆していると、鳴り響く「ガンガンガンガンガーン」という音。振り返ると妻が亀の彫像を作っていました。そこに何かメッセージがあるのかと思考を巡らせながらあれこれ考える二宮先生でしたが、妻の答えは...。
夜中に目が覚めるとそこには
洗面所の明かりで夜中に目を覚ました二宮先生。不審に思い扉を開けるとそこには真っ白いマスクを被った妻が...?!
全身像を作るために半紙を固めて作っていたそうです。なぜ夜中だったのかは謎のままです。
そんなちょっぴり不思議だけれど、自分の好奇心に真っ直ぐに生きる妻を見るうちに、藝大には知られざる別世界が広がっているのでは?!と興味を持つように。
こうして二宮先生の秘境・東京藝術大学への潜入取材が始まります。
心動かす”何か”に導かれて
二宮先生の奥様が所属する彫刻科に始まり、日本画科、そして音楽学部にも潜入します。藝大ならではのユーモア溢れる珍事件はもちろん、なぜ藝大を志したのか、そんな知られざるルーツにまで迫る本作。
幼少期から英才教育を受けて入学した人もいれば、沢山遠回りをしたけれど「書きたい」の思いで辿り着いた人、藝大生の数だけそこにはドラマがあります。
芸術や音楽を志す人以外からは、天才と称され畏敬の念を抱かれることも多い藝大生。ですが、本作を読んでいると、彼ら彼女たちは自分の心動かすものに正直なだけなのだと感じます。
もしかしたら楽しみながら最前線を走っていく人のことを天才と呼ぶのかもしれません。
やっぱり謎多き秘境!東京藝術大学
…私の好きなことってなんだろう?
自分の心動かすものに没頭する藝大生の日常やルーツを覗くと、自分にそんな問いをしたくなります。誰に何を言われようとまずは没頭してみよう!そんな勇気をもらえるような作品です。
最後に、東京藝術大学上野キャンパスの近くには美術館や博物館や動物園など、芸術の道を志す者にとっては格好な題材が揃っています。
藝大生は学生証を見せれば無料で入れもらえる施設が多い中、動物園だけは入れてもらえないそう。その背景には「やっぱり秘境だ...!」と言わしめるエピソードが。
ぜひ、『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』で知られざる秘境をのぞいて見てください。
天才たちに(マンガで)逢いに行こう!
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