月刊アフタヌーンで連載中の『来世は他人がいい』。小西明日翔先生によるこの作品は、極道の家で生まれ育ち許婚関係となった男女2人のスリリングなラブコメマンガとなっています。
女子高生・染井吉乃とその婚約者・深山霧島。普通のラブコメにはない2人の関係性へのハラハラドキドキに、思わず夢中になってしまうこと間違いなし!
女子高生・吉野と婚約者・霧島によるバイオレンスな恋模様とは!?
物語の主人公・染井吉乃はどこにでもいる普通の関西で暮らす女子高生です。ただ1つ、彼女は極道の家で生まれ育った娘である、ということ以外は。
しかし普段はそんな物騒な生い立ちなども一切見せず、あくまで普通の女子高生としての平凡な生活を送ってきました。ですがそんな彼女の暮らしは、婚約者となった同じく極道の家で生まれ育った深山霧島と出会ったことで不運にも一転してしまうのです。
表面上は穏やかで温厚で、とてもにこやかな男・深山霧島。しかしその正体はどこまでも腹の底が読めない、極道の世界で生きる人間の中でも一際タチの悪いタイプの男でした。
そんな彼と関わるようになってしまったことで、どんどんと血生臭い事件や裏社会のトラブルに巻き込まれてしまう吉乃。その中で許婚という関係になった2人の間に、果たして真っ当な恋物語は生まれていくのでしょうか。
本当は穏やかに生きたいけど…吉乃もやっぱり裏社会の女!
この作品の見どころの1つは、なんといってもシンプルに啖呵を切る吉乃の格好良さ!
自身は出来る限り裏社会から距離を置き、できるかぎり普通の女子高生として過ごしたいと思ってはいる彼女。しかし、やはり育ってきた環境ゆえか…。いざとなった時の彼女の威勢の良さや啖呵を切る姿は、完全に裏社会にいる人間そのものです。
自分が信じるものやプライド。いわゆる仁義と呼べるものを貫き通す。その姿勢は自身も、そして周囲の人間も常に持っているべきもので。
万が一それを踏みにじったり、舐めるような真似をすれば、その時は相応の報復を以てして相手を地の果てまで追って潰す。普段はあっけらかんとした吉乃ですが、そのスイッチが一度入れば彼女も立派な裏社会の女性に。
その豹変が格好いい!と痺れる読者も、きっと多いのではないでしょうか。
バイオレンスな2人の間に真っ当なロマンスは待っているのか!?
始めは親同士の薦めで、婚約者として共に生活し始めた2人。ですが彼女たちの保護者もやはりヤクザ者。それすらも、互いの組の威信を賭けたやり取りの一部でもありました。
その中でひょんなことから霧島の本性を知り、これ以上こいつと関わりたくない、と思う吉乃。一方でとあるきっかけから、霧島は吉乃に本気で惚れ込んでしまいます。
お互いへの気持ちが完全にすれ違うこの2人、当然ながらその恋模様は一筋縄ではいきません。そんな関係性をさらに混沌とさせるかのように、彼女たちの身の周りでは裏社会のトラブルが続々と勃発するのです。
ともすれば実際に、私たちが生きる現実社会でも。私たちが知らないどこかで、きっと2人が巻き込まれているような事件は起こっているのかも。そんな闇の世界での事件に巻き込まれる中、現在発売中の最新刊のラストでは彼女たちの関係にもついに急展開が!?
2人の今後の関係からもますます目が離せない、次巻の発売が非常に待ち遠しい展開ともなっていますよ。