進撃の巨人

諫山創 / 著

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10年間、わたしたちは怯え続けていた!連載10周年を迎える『進撃の巨人』が持つ"恐怖の理由"はどこから来ているのか?

2019年9月9日に連載10周年を迎える、諌山創先生の人気マンガ『進撃の巨人』。その特徴の一つは、やはり作中に登場する恐ろしい巨人ではないでしょうか?

僕も初めて『進撃の巨人』を読んだ時、その底知れぬ不気味さに鳥肌がたちました。

進撃の巨人
諫山創

この記事では諌山先生の原体験エピソードを交えながら、『進撃の巨人』に登場する巨人がなぜここまで恐ろしく感じるのかを解説していきますね。

進撃の巨人(1) (週刊少年マガジンコミックス)
諫山創/著

怪獣映画から受けた影響

『進撃の巨人』に登場する、人間を捕食していく不気味な巨人たち。

マサ / Masayuki Hirai

母親が巨人に食べられる衝撃的なシーン。

その独特のアイデアは、一体どこからやって来たのでしょうか?

幼少期からグロテスクなものに惹かれていたという諌山先生。

そんな諌山先生が小学校低学年の頃に観た映画『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』が、『進撃の巨人』に大きな影響を与えているそうです。

「2匹の毛むくじゃらの怪獣の片方が、木を根っこから引っこ抜いて、もう片方の怪獣をガンガン殴っていました。そのシーンが凄く怖くって…。昔のことなので、正確な記憶ではないかもしれませんが、巨人を作る上で影響を受けていることは確かです」

言われてみれば確かに、エレン(巨人)が巨人と戦うシーンは怪獣映画の趣に満ち溢れていますよね。

マサ / Masayuki Hirai

まるで怪獣映画のような迫力あるバトルシーン。

また別のインタビューでは、とある少年漫画に登場した「人を食べるモナリザの絵」も一つのモチーフになったと明言されています。

「人食いモナリザの謎の巻」という怖い話があったんですよ。トイレに行けなくなるなど、すごい被害に遭ったのですが(笑)、今となってはそのトラウマが財産です。作り手が「お客様」である読者に対して恐怖やトラウマを与える作品を作ることもできるのだと、大きな影響を受けました。読者にも自分と同じ体験をさせたい、トラウマになるほどの経験をさせたいという欲求が、僕が作品を描く動機になっています。

人が人を食べるという恐怖

少年漫画において、鬼やエイリアンのような異形の存在が人間を捕食する光景はわりと良くあります。

しかし人の姿をした巨人が人を食べる作品は珍しかった為、『進撃の巨人』は多くの読者に衝撃を与えたのでしょう。

マサ / Masayuki Hirai

トラウマになる巨人の捕食シーン。

現代において、人が人を食べる「カニバリズム」はタブーとされています。

それを踏まえた上で、読者が感じるであろう恐怖をデザインされた諌山先生は本当に凄いですよね。

今回ご紹介した点を踏まえて『進撃の巨人』を読み直すと、また新たな恐怖を感じられるかもしれませんよ。

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