東村アキコ先生原作の「上杉謙信が女性である」という説を基に描いた歴史マンガ『雪花の虎』が、フランスのアングレーム国際漫画祭にてヤングアダルト賞を受賞しました!
現在フランスで行われている第47回アングレーム国際漫画祭にて『雪花の虎』がヤングアダルト賞を受賞!フランスで最古、ヨーロッパ最大の由緒ある漫画祭です。遠くフランスでも多くの人に愛されて感無量ですね!フランス語タイトルを背負う虎様も美しい…!#東村アキコ #雪花の虎 #Angouleme pic.twitter.com/eWcRXrtBrm— 『雪花の虎』公式 最新8集発売中! (@yukibananotora) January 31, 2020
アングレーム国際漫画祭について
1974年からフランス、アングレーム市が開催しているフランスで最も古いマンガのイベントです。
毎年1月末に開催され、会期中に優れたバンド・デシネ作品(フランス語で発行された出版物)に対して最優秀作品賞以下各部門ごとの表彰がされます。
日本のマンガ作品がフランスで出版される様になったことで過去に『ゲゲゲの鬼太郎』で有名な水木しげる先生が最優秀作品賞を受賞されたり、『AKIRA』で話題の大友克洋先生がグランプリに選出されました。
他にも浦沢直樹先生の『20世紀少年』や森薫先生の『乙嫁語り』等、数多くの日本のマンガ作品が入賞しています。
あらすじ
越後の春日山城当主・長尾為景(ながおためがけ)の妻・お紺の夢枕に毘沙門天が立ち「現世に生まれ変わる為に腹を貸して欲しい」と告げた。
その後に身籠った子は間違いなく毘沙門天の生まれ変わりの「男子」だと誰もが信じて疑わなかったが、生まれてきたのはなんと女子。
姫武将として育てる為に「虎千代」という男名を命名し武道と学問を身に着けさせた結果、みるみる頭角を現し後に軍神・上杉謙信として戦国時代を駆け抜ける物語。
上杉謙信女性説を基にしながらも、実在する史実や逸話を用いて描かれた作品です。
「歴史マンガは難しそう…」と敬遠しそうになりますが、この作品は東村アキコ先生自身がわかりやすい解説マンガも描かれており楽しく読み進められるので普段あまり歴史マンガを読んだことが無い方にもオススメです!
武田信玄との川中島の戦いに注目!
上杉謙信と敵対する戦国武将・武田信玄と戦った「川中島の戦い」。
「川中島の戦い」は一度は聞いたことがあると思います。
それがどういった目的で行われた戦いだったかという詳細が分かりやすく描かれていて読み進められます。
2020年2月1日現在、スピリッツ本誌では第二次川中島の戦いが始まっており、目が離せない戦況です!(川中島の戦いは第五次まで繰り広げられました)
上杉謙信の生き様はジャンヌダルクの様
『雪花の虎』で描かれる主人公・上杉謙信の女性としての立場・視点で越後発展の為に戦う姿はまさに救世主・ジャンヌダルクそのものではないでしょうか。
フランスでも評価された美しく逞しい謙信の勇姿、是非刮目して下さい!