静かに胸を締め付けられる様だった。毒親の一言で片付けられない。家庭の中で良き妻良き母を演じ、静子とって抑圧された環境。温厚そうな夫は実は鈍感で無神経で、静子に同情も抱く。息子の存在が静子が母親でいられる居場所だが、その依存が狂気に駆り立てていく。怖い。 血の轍 fLike icon 0
評判通り面白い。花代子が吸血鬼に表面的な格好良さだけのイメージを持つのに対して、響が感染症から話を膨らませていくのが、これが世界観の深掘りか、と思う。深掘りできるのは、それを裏付ける知識と教養が必要で、決して表面的では駄目なのだ。 響〜小説家になる方法〜 fLike icon 0
コミュ障の女子高生と75歳のお婆ちゃんがBL通じて交流とか「え?何それ?」って掴まれる。お婆ちゃんがときめくのが、いちいち可愛いし、40年前に亡き夫と来た池袋サンシャイン60を回想して「『また今度が』あると思ってたのよね」ってとこにキュンと来る。 メタモルフォーゼの縁側 fLike icon 3
お酒と食べるのと煙草が好きな作者なんだろうなってのが伝わってくる。小人や動物や昆虫達の世界だけど、ファンタジーが強い訳でもなく、物語には人情味があって、料理や暮らしを工夫して生活が彩っていく様に共感が持てる。 ハクメイとミコチ fLike icon 1
かぐやと御行のいじらしい恋の駆け引きで、結果ギャグになるの面白い。もうお互い好き同士なんだなら、告ればいいじゃん!と思うが、なぜかこの2人は応援したくなる。生徒会ゆえに周りに気を配るとこに好感持てるのだろう。会計石上の体育祭編はちょっと泣かせる。あと早坂に幸せになってほしいと願う。 かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜 fLike icon 0
舞台が取調室やバスの中など閉鎖空間で、心情はあまり描かず会話劇中心なので、小劇場の芝居を観てる感覚。主人公の整クンは博識で、人々が漠然とした想いを言葉に変える。「知識」とは論破して他者を蔑む為のものではなく、他者も自分もを救えるものだと気づかせてくれる。 ミステリと言う勿れ fLike icon 1
大人になったら自然に大人になるのかと思ってたけど、大人になっても昔のトラウマ引きずるし傷付く。でも大人のフリしないといけない社会。だから大人のフリしなくて良い居場所として、友達って必要なんだ。そんなこと思った。 違国日記 fLike icon 2