光文社Webマンガサイト「COMIC熱帯」スタート!記念すべき創刊を飾る5作品の見どころを一挙紹介

その昔、手塚治虫先生の『鉄腕アトム』などを掲載した月刊マンガ誌「少年」を発行し、戦後の少年マンガ誌の黄金時代を築いた光文社。そんな光文社が、近年盛り上がりを見せているwebマンガサイト市場に参入しました!

その名もCOMIC熱帯

まるで熱帯の常夏のリゾート地のように「思い浮かべるだけでワクワクする、必ずもう一度、行きたくなる」そんなエキゾチックな作品たちとの出会いをテーマに誕生した「COMIC熱帯」は、6月25日のリリースと同時に5作品15話が一挙公開されています。

今回は、COMIC熱帯」の記念すべき創刊を飾る5作品のあらすじと見どころをご紹介します。

『great trailers』

物語の舞台は、世界規模の大災害によって現代文明が滅びた日本。復興を目指し「技術遺産」を採掘する人もいれば、その遺産の強奪を目論む集団もいる混沌とした世界で、特殊能力によって動物へと変身できる青年・ナオキは、機械獣を乗りこなす謎の少女・ヒナコと出会います。さらにヒナコを追いかけるように登場した謎の多国籍集団によって物語はさらに加速...!崩壊した世界で繰り広げられるディストピアSFです。

作者は代表作に『サバイバル~少年Sの記録~』を持つSFマンガの名手・宮川輝先生。緻密な筆致で描かれる荒廃した世界はもちろん、ハイスピードで進んでいくストーリーはまるで映画のような迫力があります。また、本作は崩壊した大阪府跡を舞台に始まるのですが、宮川輝先生の過去作品『018』も物語の舞台は近未来の大阪で、さらに主人公の名前は直樹でした。この偶然?いや運命的な一致にますます今後の展開が気になります!

『終わるセカイの修学旅行』

とってもキュートでハイテンション火星人・メイと、冷静沈着な女子高生・さつきが荒廃した地球を観光する様子を淡々と描きます。なぜ地球は滅びたのか?なぜ火星人が?そして2人の関係は...?謎だらけのほのぼのロードムービーです。

可愛らしいキャラクターやほのぼのとした空気感とは裏腹に、荒廃した街並みの情景がどこか虚しさを感じさせるとても不思議な作品。メイとさつきの独特なテンポで繰り広げられる会話にもぜひ注目してみてください。また、某アニメーション映画を彷彿とさせる名前の2人。もしかしたらあの子供の時にだけ現れる不思議な生き物も登場するのでしょうか?

『2番セカンド』

主人公の小倉あずきは小学四年生。あずきは、吃音によって上手く喋れないことから学校で孤立していき、やがて不登校になります。そんな孤独なあずきを救ったのは、プロ野球選手の向井信次郎。どんなブーイングにも負けずに堂々とプレイする彼の背中と言葉に勇気を貰い、あずきは外の世界へと新たな一歩を踏み出します。

作者の小木ハム先生はなんと本作がデビュー作。吃音に対してまだまだ理解がない社会で、大きな一歩を踏み出そうとするあずきの強さが表情や構成全てから伝わってくるアツい作品です。新たな人との出会いによって、さらに世界を広げて挑戦していくあずきの勇姿をぜひ見守ってください。

『ひなげし雨竜剣』

江戸の芳町を舞台に、口入屋「ひなた屋」の用心棒となった浪人・朝比奈結之助が、最強の剣術「無住心剣術」で悪に立ち向かう物語です。

弱きを助け強きをくじく結之助の姿はまさに時代劇の王道ヒーローそのもの。ですが、その強さの裏にある哀しみを感じさせるような結之助の表情にぜひ注目してください。

『御広敷用人 大奥記録』

世は江戸時代。八代将軍・徳川吉宗は、幕政改革の手始めに贅沢三昧を繰り返す大奥の粛清に取り掛かります。そのために吉宗は、水城聡四郎を御広敷用人に抜擢。ですが、吉宗の密命を実行するべく突き進む聡四郎の前に巨悪が立ち塞がります...!闇に立ち向かう聡四郎の大奥記録を描きます。

大ヒット小説「水城聡四郎シリーズ」の完全コミカライズとなる本作。江戸城内部の様子や登場人物たちの身分の差を感じさせる様子がダイナミックに描かれていて、とにかく見応えのある一作。それぞれの思惑が渦巻き、早々に不穏な空気が漂う1話は必見です!

熱気がみなぎる作品たちに注目して

「少年ジャンプ+」による『SPY×FAMILY』や『怪獣8号』の大ヒットによって、ますます注目が集まっているWeb発のマンガたち。次のヒット作が生まれるのは、心躍るSF、心温まるヒューマンドラマ、アツさが迸る時代劇...と、思わず熱気がみなぎるような作品たちが集まる「COMIC熱帯」かもしれません。

また、「COMIC熱帯」はオープンを記念して7月30日までプレゼントキャンペーンを実施中です。この機会にぜひ好きな作品のイラストQUOカードをゲットしてくださいね。