『月刊!スピリッツ』6月号最速レビュー!新章突入の『栄一』と『デカニアラズ』のクライマックスに注目 

本日2021年4月27日は『月刊!スピリッツ』6月号発売日!

新章に突入した『栄一』、ついにクライマックスを迎える『デカニアラズ』や読み切り作品2本と注目作品いっぱいの6月号です!

『映像研には手を出すな!』

制作中のアニメの世界観を共有する打ち合わせの様子に、クリエイターとプロデューサーの格闘と熱狂が伝わって来てます。アニメーションを制作する際に描きたい表現の意図、それを作中に入れる意義等を第三者に説明し納得させるという技術の大事さを学んだ気がします。

しかし今回のアニメは無事に余裕を持った納期を迎えられるのでしょうか…?

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『栄一』

新章第1回目はフランスへ向かう船中でのエピソード。歴史の授業で習った「シーボルト事件」の医師・シーボルトの息子が登場しびっくりしました!学生時代テストの為にだけ覚えていた単語をきちんと掘り下げて理解しておけば良かったな、と後悔する気持ちが芽生えました。

また、民間企業がスエズ運河の工事をしているのを目の当たりにした栄一が更に資本主義へ一歩踏み出していく姿に心動かされます。

フランス現地に到着したら栄一が何を掴むか次回注目です。

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『重版出来!』

「ピーヴ遷移」のアニメ化が決定するもオリジナルエピソードの脚本に困惑する中田。

今号の『映像研には手をだすな!』でも感じた事ですが、自分の抱いているイメージを第三者に伝える、受け手が理解するというのはとても大変な作業だと考えさせられます。

最初は不安になりましたが、あるシーンの中田の姿を見て嬉しさと安心感を抱きました。

今後精神的な成長を遂げた中田の姿が見れるのではと期待を胸に次回を待ち遠しく思います!

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『デカニアラズ』

ついにクライマックスを迎えた『デカニアラズ』。

花田の母を殺した犯人への報復、三木元の父親との決別と全ての伏線が回収され第1話から貫き通された花田節で胸をスカッとさせてくれる見事な締めくくりでした。

はやかわけんじ先生、2年間の連載お疲れ様でした!次回作も楽しみにしております。

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『ニシオギ奇譚』

おしゃべりは、朝ごはんのあとで。』の著者・秀良子先生による「西荻窪」を題材にしたちょっと不思議な物語。

実在する土地を題材にしているので「もしかしたら私達の知らない内に同じ現象が起きてるかも!?」とソワソワしちゃいました。

『蛍光のサイクル』

山田睦先生の読み切り作品『蛍光のサイクル』。

ロードバイクで山道を走る兄妹の1日を描いた物語。

1話の中に自然の光景、ロードバイクの疾走感の描写が緩急バランス良く描かれて読了後に爽快感を味わえます。

次号発売日

次号7月号は2021年5月27日です。巻頭カラーは『三日月のドラゴン』、巻中カラーに『僕はお肉じゃない』そして『キャラクター』と『阿・吽』のW最終回を見逃さずにチェックです!

電子書籍でいち早く読もう!

月刊!スピリッツ 2021年6月号(2021年4月27日発売号) [雑誌]
月刊!スピリッツ編集部/著,大童澄瞳/著,野性爆弾くっきー!/著,辻次夕日郎/著,松田奈緒子/著,秀良子/著,早良朋/著,町田翠/著,まんだ林檎/著,いくえみ綾/著,三浦えりか/著,いわや晃/著,長崎尚志/著,川原杏奈/著,永井聡/著,水谷緑/著,カレー沢薫/著,伊藤一角/著,はやかわけんじ/著,おかざき真里/著,山田睦/著

OGP及び記事内画像は月刊!スピリッツ公式サイトより
https://bigcomicbros.net/spirits_m/