あのマンガを描いた先生は、学生の頃にはデビューしていた!
もう1000回くらい訊かれたかもしれませんが、
"やりたいこと、やれていますか?"
そうしたいとは思いつつも、「やりたいことをやって失敗したら...」と慎重になってしまいますよね。
でも実は、人生において、どの時期にも「やらない理由」は用意されています。
学生の頃は、「それよりも勉強」とか
勤めだしたら、「それよりも今の仕事」とか...
そう思うと、歯止めをかけているのは自分自身なのかもしれません!
今回の記事では、最短ルートで「やりたいこと」を実現したマンガ家の先生を紹介します。
つまり、学生のうちにデビューした先生たちです。
ゆでたまご先生(嶋田 隆司先生、中井義則先生)
ユニット名「ゆでたまご」で活躍している
嶋田隆司(しまだ・たかし)先生と中井義則(なかい・よしのり)先生。
集英社の『週刊少年ジャンプ』にて『キン肉マン』でデビューしました。
当時、嶋田隆司先生は19歳、中井義則先生は18歳でした。
二人は小学校からの友達だったようです。こんな関係、素敵ですね!
小畑 健先生
『ヒカルの碁』、『DEATH NOTE』『バクマン。』を描いた、
小畑健(おばた・たけし)先生。
16歳のときに、『500光年の神話』で手塚賞に準入選します。
その後、集英社の『週間少年ジャンプ』にて、『CYBORGじいちゃんG』で連載デビュー(当時のペンネームは「土方茂」)。
小学生のときには、『CYBORGじいちゃんG』の元になるものを学級新聞に描いていたそうです。
『CYBORGじいちゃんG』の元になるものを学級新聞に描いたりして。授業中はずっと教科書の余白やノートに、パラパラ漫画や記憶にある映画のシーンとかを描くような子供でした。
矢沢 あい先生
18歳のときに、集英社の『りぼんオリジナル早春の号』にて、『あの夏』でデビュー。
被服学校に通っていた矢沢あい先生の作品には、ファッションへのこだわりが込められています。筆者も、作中に登場する「ヴィヴィアン ・ウエストウッド」のコレクションに魅入っていた思い出。
舞台がどうであれまずはそれぞれのキャラが好みそうなファッションを研究してイメージを固めてからコーディネイトを考えます。漫画制作の中でも大好きな作業。それがないと原稿描く気が湧かないくらい。
末次 由紀先生
高校1年生のときに、講談社の『なかよし増刊』にて、『太陽のロマンス』でデビュー。
小学生の頃には、ストーリー仕立てのマンガを描いていたそうです
末次由紀先生は、競技かるたを応援するための基金も設立しています
▼競技かるたを応援!末次由紀先生が「ちはやふる基金」を設立!
久保 帯人先生
18歳のときに、集英社の『週刊少年ジャンプ』増刊にて、『ULTRA UNHOLY HEARTED MACHINE』でデビュー(当時のペンネームは「久保宣章」)。
少年ジャンプの公式サイトには、久保 帯人先生によるマンガ講座が掲載されています
椎名 軽穂先生
『君に届け』を描いた、椎名 軽穂(しいな・かるほ)先生。
16歳のときに、集英社の『別冊マーガレット』にて、『君からの卒業』でデビュー。
椎名先生自身も別冊マーガレット(通称「別マ」)の読者でした。「別マ」特有の思春期の空気感は、先生の作品にも引き継がれています。
いくえみ 綾先生
『バラ色の明日』『潔く柔く』を描いた、いくえみ 綾(りょう)先生。
15歳のときに、集英社の『別冊マーガレット』にて、『マギー』でデビュー。
いくえみ 綾先生は、本当に幼い頃からマンガを描くのが好きだったようです!
中村 光先生
『聖☆おにいさん』『荒川アンダーザブリッジ』を描いた、中村 光(なかむら・ひかる)先生
16歳のときに、スクウェア・エニックスの『月刊ガンガンWING』にて、『海里の陶』でデビュー。
中村 光先生のお父様も絵を描く仕事をしていて、『聖☆おにいさん』の資料になる宗教書もたくさんあったようです。
安野 モヨコ先生
『ハッピー・マニア』、『さくらん』を描いた安野モヨコ先生。
高校在学中に、講談社の『別冊少女フレンドDXジュリエット』にて、『まったくイカしたやつらだぜ!』でデビュー。
マンガ家を自分の夢だと確信したのは10才くらいのときだったそうです。
若杉 公徳先生
『デトロイト・メタル・シティ』を描いた若杉 公徳(わかすぎ・きみのり)先生。
大学4年生のときに講談社の『週刊ヤングマガジン』にて佳作を受賞し、誌面デビュー。
そこから5年後に、講談社の『ヤングマガジンアッパーズ』にて『アマレスけんちゃん』で連載デビューを果たします。
ヤングジャンプのインタビューで、「誌面デビュー」から「連載デビュー」までの苦労を振り返っています。
これはすぐに連載を取って漫画家だなと意気込んだのですが、読み切りがいくつか掲載されるようになって2年。さらには上京してアシスタントをしてからも、たまに読み切りが掲載されるけど連載には至らないという状況が5年続いたので、たくさんいる新人漫画家の中から頭ひとつ飛び出すのには苦労しました。
「まずはその世界に飛び込む」ということ
今回紹介したほとんどの先生たちには、ある共通点があります。
それは、「デビュー作がそのままヒットしたわけではない」ということです。
もちろん、実力があって、デビューされているわけですが...。
「売れる」ためにはプロの世界ノウハウが必要、ということなのだと思います。
私たちは、あたらしい世界に飛び込むとき、逡巡しますよね。「まずは実力をつけてから」と思ってみたり。
筆者も、参考書を”しこたま”用意するタイプです。(そして結局読まない!)
とはいえ、自分の力でできることには限界がありそうです。
プロの世界にまずは飛び込んでしまう、というのも手だと思います!
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