【年末年始にオススメ】体温が少し上がるほっこりな日常系マンガ5選

12月いかがお過ごしでしょうか。

年末年始。自宅でのんびりされる方、帰省や旅行に出かけて慌ただしい方、お仕事や学校の宿題に追われている方など、様々な形でゆく年くる年を過ごされているかと思います。

ハパ

#冬 に使えそうなコマ

今回は12月の厳しい寒さを乗り切るために、ほっこり温まる日常系のマンガを5作紹介します。剣も銃も魔法もない、現実の世界でただただ生活をするだけで面白いマンガたちです。

もくじ

  • 『よつばと!』

  • 『それでも町は廻っている』

  • 『ふたり明日もそれなりに』

  • 『喰う寝るふたり住むふたり』

  • 『味噌汁でカンパイ!』

こたつや布団の中で是非読んでほしい作品です!

日常マンガのキング・オブ・キング『よつばと!』既刊14巻

よつばと!
あずまきよひこ/著

知ってるよという方も多いかもしれませんが、知らない or 知ってるけど読んだことがないという人は、本当に読んでほしいマンガ。「月刊コミック電撃大王(KADOKAWA)」で連載中の、あずまきよひこ先生による作品です。

タイトルの通り、主人公の「よつば」と〇〇という形で、5歳児と新しい世界との出会いの毎日が描かれています。

ただ、面白すぎるが故か、単行本が発売されるのは数年おきで、ファンの間では皆既日食並みの珍事となっています。

ちなみに『よつばと!』を知らない方でも、「ダンボー」なら見たことがある人は多いのではないでしょうか。

ダンボーは『よつばと!』の作中に登場してくるエコロジーなロボットなのです。

あらすじ

すげぇー!!人がいっぱいいる! きょうはまつりか!?

引用元:第1巻

第1話「よつばとひっこし」から始まり、田舎から引っ越してきたよつばは都会のちょっとした人混みにびっくり。新しい町、新しい家、新しいお隣さんとの出会い。よつばの世界はここから広がっていきます。

みどころ

自由奔放で無邪気な主人公も魅力的ですが、『よつばと!』が素晴らしいのは、よつばのお父さんこと「小岩井葉介(とーちゃん)」の存在です。

独身の葉介が海外でよつばを拾い、そのまま一緒に暮らしてしまう謎が多い父子家庭という設定。

よつばは保育園や幼稚園には通っていないため、翻訳家として在宅でお仕事をするとーちゃんと過ごしている時間がほとんどであり、物語も二人の会話が主体です。

本当に理想のお父さんという感じで、読み返すたびにとーちゃんの優しさに心が洗われます。

よつばと遊ぶ時はいつも本気で、手を抜くことはなく、よつばよりのめり込んでしまうこともしばしば。

よつばを特別子ども扱いするのではなく、一人の人間として対等に、真剣に向き合っている姿が心温まります。

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商店街での生活を描いた『それでも町は廻っている』全16巻

それでも町は廻っている
石黒正数

2005年から「ヤングキングアワーズ(少年画報社)」で連載をしており、『木曜日のフルット』や『天国大魔境』の作者でもある石黒正数先生が手掛けたマンガで、2016年に完結しています。

日常系でもあり、ちょっとだけSFやミステリーも混じった作品です。

あらすじ

下町の丸子商店街で暮らしている嵐山歩鳥は、近所のばあちゃんが営んでいる「シーサイド」と言う喫茶店でアルバイトを始める。

しかしそこは、ばあちゃんが思いつきで始めたメイド喫茶。

えんどう

ツッコミ良い

メイド喫茶が何かわからないばあちゃんと歩鳥であったが、同級生で美人の辰野俊子の加入により、ばあちゃんのお店はメイド喫茶に一歩近づいていく。

1巻の表紙がメイド姿の主人公で、萌え系のメイド喫茶マンガかと思いきや、下町の商店街を舞台にした人情味溢れる日常系のマンガです。

1巻のあとがきで石黒先生が語っているのですが、先生はメイド喫茶に行ったことがなく、特別な思い入れもないそう。それが返って、日常の一部としてメイド喫茶を描けたとのことです。

みどころ

『それでも町は廻っている』の魅力を語る際、日常系のギャグマンガとしてゲラゲラ笑える面白さや、時系列がバラバラになる事による伏線回収の緻密さ、SFミステリー作品としての各話の完成度の高さ、などが挙げられることが多いです。

しかしこの記事を書くにあたって色々考えたのですが、個人的に一番好きなのは、歩鳥の商店街愛です。

えんどう

歩鳥の壮大な悩み

商店街のイベントやおつかいなどで、日々下町の人々と触れ合う歩鳥ですが、これは作者の下積み時代の体験談が元になっています。

当時石黒先生が感じた温かみがそのまま保存されたように、マンガとして伝わってくる感じがして、とてもほっこりします。

それでも町は廻っている (全16巻) Kindle版

フラットな同棲ラブコメ『ふたり明日もそれなりに』既刊1巻

ふたり明日もそれなりに
すずゆき/著

すずゆき先生による『ふたり明日もそれなりに』は、新潮社によるWEBマンガサイト「くらげバンチ」にて連載中で、Twitterでの爆発的なRTにより連載が決まったマンガです。

同棲生活を始めた主人公たちの、それなりに幸せな毎日がフラットに描かれています。

あらすじ

付き合って1年と3ヶ月目で同棲を始め、早2ヶ月が過ぎた優弥里央

恋の駆け引き、すれ違う二人、浮気、そんな浮き沈みは一切ないフラットなふたりは、今日も明日も幸せな日々を送っています。

みどころ

同棲始めたてな二人なのですが、アツアツというわけでもなく、どこか熟年した夫婦のような関係性を漂わせ、常に落ち着いた生活を送っています。

キャラクターデザインも、優弥は気だるげな感じであり、里央はクールな印象でイチャイチャするようなカップル、という感じは一見ありません。

が、たまにくるキュンキュンシーンのギャップに、我々読者は魅了されてしまうのです。

本作は1話完結の作品で、ネタバレになってしまうかもしれませんが、話の構成はだいたい毎話決まっています。

何気ない落ち着いた会話からの、そこからくるのかという急展開のイチャラブ。ほぼ毎回のテンプレなのですが、めちゃくちゃ良いです。

テンプレートと言ってしまえばテンプレートなのですが、これは尊いテンプレ。

一読者としてはキュンキュンシーンが物足りず、飢餓感が苦しいのですが、それを潤すために次のページをめくってしまいます。2019年時点でまだ1巻しか発売されていないため、その1冊を何度も読み返してしまいました。

おすすめです。

ふたり明日もそれなりに 1巻: バンチコミックス
すずゆき/著

現実感たっぷりな同棲マンガ『喰う寝るふたり住むふたり』全5巻

喰う寝るふたり 住むふたり
日暮キノコ/著

日暮キノコ先生による同棲ラブコメ作品。『月刊コミックゼノン』で連載をしており、2014年に完結しました。

NHKにて、小西真奈美さん・金子ノブアキさん主演で、実写ドラマ化もされています。

あらすじ

町田リツ子野々山修一は、交際10年、同棲8年目。「なんで結婚しないの?」という質問への回答が年々面倒臭くなってきた、恋人以上・夫婦未満な関係性。

プロポーズ待ちのリツ子と、はっきりとプロポーズできずにいる修一の、両方の視点から日常を描いた、恋愛ザッピングストーリーです。

みどころ

本作の魅力的なポイントは、男女両方の視点を描いたザッピング(切り替わり)です。一つの話に対して前後半に分かれ、男性側と女性側の目線から物語が流れていきます。

夜ののっぴきならない事情から、日常の些細なことまで異なる視点で物語が進み、前半で描写されたあの微妙な表情はこういうわけだったのか、と後半になってわかり、細かいところも丁寧に描かれています。

5巻できっちり完結するのですが、読後の満足感が心地よく、お気に入りのマンガの一つになるはずです。

喰う寝るふたり 住むふたり (全5巻) Kindle版

味噌汁×幼なじみラブコメ『味噌汁でカンパイ!』既刊8巻

味噌汁でカンパイ!
笹乃さい

笹野さい先生によるグルメマンガ『味噌汁でカンパイ!』は、「ゲッサン(小学館)」で連載中であり、WEBマンガサイト「サンデーうぇぶり」でも更新されています。

中学生の幼なじみ同士によるラブコメでもありますが、グルメマンガとして毎話味噌汁の作り方や豆知識などもあり、このマンガを参考にして一から味噌汁を作れるくらい、作中では本格的に解説もされています。

あのマルコメくんも絶賛です。

あらすじ

中学生の善は幼い頃に母を亡くしており、忙しい父は仕事で家を空けることが多く、まともに朝食を食べることは少なかった。それ見かねた幼なじみの八重は、朝食を作りに毎日善の家に来るようになる。

八重のことが昔から好きだった善と、善のお母さんの代わりになりたい八重。二人の距離は味噌汁作りによってどうなっていくのか.....という物語。

みどころ

本作のみどころは、4巻に掲載されている善の誕生日のエピソードです。

幼少期に母を失い、寂しい思いをしている善を八重はそばで見てきており、「ずっと善ちゃんのそばにいる」という昔の約束を果たすために、朝に善を起こしに行ったり、毎朝味噌汁と作ってあげたりしてお母さん役を演じる八重。

善の誕生日が近づき、八重はサプライズイベントとして、本当のお母さんの味を思い出してほしいと考えつきます。

善のお母さんの地元である京都の味の研究や、善の父に話を聞いたりとリサーチを重ね、ついにお袋の味に辿り着きます。

善に対する母性か、幼なじみとしての恋愛感情か、まだよくわからない八重ですが、善に対する思いが強く伝わる優しい話です。

もちろん、他の話も温かみがあって素晴らしいのでオススメです!

味噌汁でカンパイ! (全8巻) Kindle版

年末年始ということで

寒い季節なので、温かみのある作品を中心にまとめてみました!

日常ものの作品は、現実とマンガの境界がぼやけて、どこかにマンガのキャラが本当に生活しているんじゃないかという気分になれるので、ライターの個人的にこのジャンルが好みです。

少しでもいいなと思えるマンガに出会えたら幸いです。それでは良いお年をお迎えください!

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