FLOS COMIC、異世界コミック創刊のアライブ編集長に編集者歴を聞く

マンガ編集者さんって、本当にいろんなタイプの方がいらっしゃいます。それぞれヒット作を世に送り出すための仕事術に個性があり、お話をお聞きするのが本当に面白いんです。

「編集者インタビューリレー」Vol.5のインタビューでは、「月刊コミックアライブ」編集長の松井健太さんに話を伺います。

エンターブレイン入社後に「コミックビーム」編集部に配属されたのち、「アライブ」編集部にて編集業務をこなしながら、異世界モノを扱うWebマンガサイト「異世界コミック」と女性向けファンタジー作品のWebマンガサイト「FLOS COMIC」を立ち上げ。

これまで、ライトノベルのコミカライズ作品『聖女の魔力は万能です』などのヒット作を手がけてこられ、現在は「アライブ」の編集長を務めていらっしゃいます。

新しい媒体をどんどん立ち上げ、さまざまなジャンルのマンガを扱ってこられた松井さんに、編集者になったきっかけから、コミカライズや少女マンガといったジャンルごとのマンガ編集の難しさ、「アライブ」という編集部で目指す挑戦まで、幅広くお話しいただきました。

連載のVol.4はこちら。「Fellows!」(現ハルタ)を創刊し、初代編集長として『乙嫁語り』(森薫)、『乱と灰色の世界』(入江亜季)を立ち上げてこられ、2021年4月に新雑誌「青騎士」を創刊される大場渉さんにインタビューを実施しました。

編集者さんのプロフィール

松井健太

2012年エンターブレイン入社。コミックビーム編集部を経て、現在はアライブ編集部に在籍。少女マンガサイト「FLOS COMIC」の統括。元猫飼い。麺屋が好き。

現担当作品は『ようこそ実力至上主義の教室へ』、『剣鬼恋歌 Re:ゼロから始める異世界生活 真名譚』、『魔法科高校の劣等生 司波達也暗殺計画』、『私の傷は死んでも消さない』、『二度目の人生を異世界で』、『うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。』、『悪役令嬢は嫌われ貴族に恋をする』、『記憶喪失の侯爵様に溺愛されています。』。


過去担当作品は『ナナのリテラシー』、『つれづれダイアリー』、『聖女の魔力は万能です』、『魔法使いの婚約者』、『復讐を誓った白猫は竜王の膝の上で惰眠をむさぼる』など。

企画が通らず、編集者を辞めようとしていた

ーー今日はよろしくお願いします。まず、これまでどの編集部でどういったお仕事をされてきたかを改めてお伺いしたいです。

編集者を目指したきっかけから話すと、僕はずっとオタクで、学生のときに友人と一緒に同人誌を作ったことがあって。友人に絵を描いてもらって、僕はお話を担当しました。

ーー学生のときからシナリオを書かれていたんですね。

シナリオなんて大層なものではなくて、もともと小説を読むのが好きだったのと、ただ妄想癖があっただけなんです。マンガもそうですが、しっかり1つの作品を書き上げるって大変で、小説であれば新人賞に応募するのに本1冊くらいの分量が必要ですが、残念ながらそれだけのパワーは私にはありませんでした(笑)。

ーーじゃあ本格的に小説家やシナリオライターを目指されていたというよりは、あくまで同人活動としてというか。

そういう経験から編集の仕事に興味を持って、大学生のときに白泉社さんでアルバイトをしたんです。


僕が通っていた早稲田大学には学生用のアルバイト情報サイトがあって、「出版社」で検索してみると白泉社さんが過去に募集を出していた履歴が見つかりました。


今は募集していなくてもとりあえず連絡してみようと、手紙を出したら電話がかかってきて、面接をしてもらえるのかと期待したんですが、今は空きがないので空きがでたら声かけるねと言われて。その時はそれで終わりました。

ーーじゃあ、その後で本当に声をかけてもらったんですか。

そうです。それから1年後くらいにお電話をいただいて、大学2年生の後半から2年くらい白泉社さんのヤングアニマル編集部でアルバイトとして働かせていただきました。

ーーアルバイトではどんなお仕事を?

基本的には編集補助のアルバイトとして、1枚1枚の原稿を本の見開きの形にするお手伝いだったりとか、作家さんのところに原稿をお預かりしに行ったりとか。あとはグラビアがある雑誌だったので、グラビアの色校を切ったり、アンケートの集計をしたりですね。

ーー編集補助を丸っとやられて。

そうですね。その時に衝撃だったのは、僕は「マンガ雑誌にグラビアなんていらないじゃん」って思っていたんですけど、入ってすぐ、「お前はグラビアいらないとか言ってる口だろ」って言われて(笑)。

ーー見透かされている(笑)。

「まぁそうですけど」って答えたら、「アンケートを集計してみたらわかるから」と言われて。それで集計してみたら、グラビアの順位がすごく高いんですよ。グラビアはマンガを読んでもらうための入り口になっていたんだと理解できたんです。

ーー表紙のグラビアで雑誌を見つけたことがきっかけで、マンガに興味を持つ人たちがいる。

そうそう。特にコンビニで買ってくださる方って、グラビアが入りやすかったんだと思うんです。すごく驚いた記憶があります。


それからもっと編集の仕事をしたいと思って、新卒の時に出版社を何社か受けて、エンターブレインに入社したんです。

ーー実際に働いてみて、編集の仕事をもっとやりたいと思った。それから「コミックビーム」編集部で、前回インタビューした大場渉さんの後輩として働かれていたんですよね。

ビームは少部数の雑誌だったので、雑誌は原稿をお預かりして掲載する場であり、コミックスが勝負という考え方の編集部でした。


対してアニマルはグラビアでお客さんを連れてきて、雑誌の部数を伸ばして、そこからコミックスにしてという週刊誌に親しい考え方だったのかなと。そういう点で、同じマンガの編集部といえども全く違いましたね。

ーーそうなんですね。

他にも編集部の色ってたくさんあります。たとえば、前回のインタビューで大場さんがお話しされていましたけど、ビームの2代目編集長の奥村(勝彦)さんや3代目編集長の岩井(好典)さんは、もともと秋田書店のチャンピオン編集部出身の方々で、そこで培われた考え方を根底に持たれている。


ですのでどちらかというと、編集者が企画して合う作家さん描いていただくというよりも、作家さんの内面を掘って引き出すスタイルだったんだと思うんですよね。

ーーおお。

だからビームの作品は作家さんに寄り添って始まるもので。もちろんお金のことは考えるんですけど、「面白ければ利益は勝手についてくる」というスタンスの作品が多いなって印象がありました。

ーー大場さんは「マンガ編集は博打だ」と何度も繰り返しおっしゃっていました。

多分、3年に1回ヒット作が出れば勝ちだったんだと思います。でもエンタメってそもそも、常に博打ですからね。3年に1回でも十二分な確率なのですが。

ーービームの時代の松井さんのお仕事について、大場さんが「挫折を経験したと思う」とお話しされていたんですけど、どんな感じだったんでしょうか。

連載の企画がなかなか通らなかったんですよね。


コミックビームだけじゃなく他の雑誌も同じだと思いますけど、雑誌にはページの上限があり、すでに連載陣の作家さんたちがいらっしゃる中で、新しい作品の企画を通すのって難しい。


先輩に担当作家さんのネームを見てもらっても「なんだか薄い」と言われることが多くて、とはいえ担当作家さんも僕自身もまだ20代前半だから作品になかなか厚みが出ない。

ーーヒット作をたくさん生むような編集者さんのお話をお聞きしているとなんだか麻痺しちゃいますが、冷静に考えるとめちゃくちゃ難しいことですよね…。

なかなか思うようにいかないから、大場さんに他の部署へ異動する話をいただいたりして、いろいろと画策したんですがそれも上手くいかなくて。だから、本当は編集者を辞めようかなって思っていたんですよね。

ーーえっ、そうだったんですか!

大場さんは25歳のときに『いばらの王』の岩原(裕二)さんと出会って、1作目を立ち上げられたと聞いたことがあったので、「僕も25近くなってきたなぁ」と。自分の担当作品のネームが全然通らなかったりすることへの焦りや情けなさがあったんだと思います。

ーーでも、結局今はこうして編集者のお仕事を続けられているんですね。

「アライブ」の同期で今はMFコミックス編集部の編集長をやっている赤坂(泰基)から、辞める前に当時「アライブ」の編集長だった土方(隆)さんに会ってみないかと誘われたんです。たまたま当時の角川グループホールディングス傘下にあった9つの会社が合併されるタイミングで、運も良かったです(笑)。


土方さんにお会いして、とりあえず来てみなよと言っていただいて、「アライブ」編集部に来たんです。

「アライブ」への異動と、「FLOS COMIC」の立ち上げ

ーー「アライブ」編集部に入られたのはそんな経緯だったんですね。

「アライブ」に来たのが2015年の5月ですね。ビームでなかなか上手くやれなかったこともあって、「アライブ」に来てからは1年ごとに目標を決めていました。

1年目はとりあえず重版かかる作品を出そうと。するとたまたまアライブで立ち上げた1作目の『ようこそ実力至上主義の教室へ』が、ちゃんと重版がかかって。

ーーおお、すごい。

本当にラッキーでした。2年目の目標は、「アライブ」以外のところでも何かチャレンジをすること。


当時はちょうど異世界モノがこれから流行り始めそうくらいの時期で、まだ各社2〜3作品くらいしかやっていなかった状態でした。


それで、KADOKAWAが運営するWebマンガサイトの「コミックウォーカー」で『二度目の人生を異世界で』と『うちの娘のためならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。』の2作品の立ち上げにチャレンジしたんです。

ーー「アライブ」とは別の媒体でなんですね。

「アライブ」って基本的に若くて感度の高い男性に向けて作品を作っているわけですけど、もう少し上の年齢層の人たちに向けた作品も作ってみたいなと。


あとはKADOKAWAとしてまとまって異世界モノを発表できる媒体が欲しかったので、この年に「異世界コミック」というWebサイトの立ち上げに携わりました。

その翌年に次は少女マンガも作ってみたいってことで女性向けファンタジー作品を掲載する「FLOS COMIC」を立ち上げました。

ーーものすごい勢いですね!

ビームのときにやりきれなかったので、その反動というか、いろんなものにチャレンジしたい意欲があったんですよね。


FLOS COMICなんて、FLOSってラテン語で「花」という意味なんですけど、打倒「花とゆめ」を目指して作ったレーベルで(笑)。

ーー打倒…!

打倒はおこがましいですね…(笑)。ただKADOKAWAには「月刊ASUKA」がありますが、もうちょっと「花とゆめ」、「LaLa」や「別冊マーガレット」など、いわゆるメインストリームの少女マンガに近い作品に関わりたいなと考えていて。


KADOKAWAもそこにチャレンジできるだろうというか、そこで活躍する漫画家さんと一緒にお仕事してみたいと思っていたので、立ち上げたのがFLOS COMICです。

ーーこれも大場さんのお話なんですが、当時のKADOKAWAでは少女マンガ雑誌の売れ行きがあまり良くない況だったとおっしゃっていて。そんな状況で、どうやって「FLOS COMIC」の企画を社内で通されたのでしょうか。

実は社内で企画を提案した時は、「少女マンガを作りたい」という話はしていないんですよ。企画書にはあくまで「『異世界コミック』の女性版を作りたい」と書いたんです。

ーーめちゃくちゃ上手いですね(笑)。

「FLOS COMIC」は異世界モノのコミカライズ作品でスタートしたんですが、今はファンタジーっていう括りであればオリジナルでもなんでもOKな媒体になっています。


ただレーベル創刊に協力していただいた方には、「花とゆめ」と戦える少女マンガを作ろうと裏で伝えていて。企画書に発売日提案っていうのを書くんですけど、「毎月5日(花とゆめと一緒)」って書きました(笑)。

ーーほんのり匂わせていますね(笑)。

そんな感じで企画を通すことはできたので、描いていただける作家さんを探して行って。マンガ家さんだけでなく、女性向け作品のイラストレーターさんにお声がけもしました。

ーーイラストとマンガってやることが結構違うと思うんですが、イラストレーターさんにマンガを描いていただくって、なかなか大変なんじゃないですか…?

近いようでまったく違うお仕事ですので、簡単ではないです!でも、女性向け作品のイラストを描かれている方の中には、マンガ経験のある方が多いんです。モノクロのイラストではマンガの処理をされている方もいらっしゃいますし。


お話ししてみると、少女マンガを描いてみたいと思っていたと言っていただけることが多くて、一緒にやっていただくことのハードルはそこまで高くなかったんです。


ただ、実際にマンガを描いていただくのはやはり大変でしたね。

ーーコマ割りを考えたりとかって、イラストレーターさんだと普段のお仕事と勝手が違うから大変そうだなと…。

そうですね。そもそも少女マンガって少年マンガや青年マンガとコマ割りの考え方が違うんです。


少年マンガは右から左、上から下に勢いよく読まれていくものですが、少女マンガは美しさも大事なので、ページを装飾するようにセリフが置かれているものが多く、斜めやジグザグに読まなきゃいけなかったりと、目線の動きが特殊なんです。


慣れている人は読めるんですが、少年マンガや青年マンガに慣れている人はなかなか読めない。その点FLOSでは極力、誰でも読みやすいコマ割りの少女マンガを目指していただいています。

ーーそうなんですね。

20後半から30代半ばくらいの男性で、子どもの頃に少女マンガ原作のアニメを見ていた人ってたくさんいると思うんですよ。


朝だと『セーラームーン』(美少女戦士セーラームーン)、『ママレード・ボーイ』。夕方になると『彼氏彼女の事情』、『フルーツバスケット』、『D・N・ANGEL』とか。


僕もなんですけど、そういった作品を通じて少女マンガに触れていた男の人たちっていっぱいいると思うんですよね。


「FLOS COMIC」を立ち上げたのは、そういう人たちも楽しめる少女マンガを作りたいという思いもあったんですよね。

「原作通り」のコミカライズは難しい

ーー松井さんのご担当作は、「アライブ」も「FLOS COMIC」もコミカライズが多いですよね。コミカライズならではの面白さや難しさって、何かありますか。

小説のコミカライズって、少し前まではいかに原作に忠実であるかが勝負でした。僕もファンとしてその方が好きでした。


ただコミカライズ作品が増えてきた今、そもそも違うメディアであるということもありますが、マンガとしての面白さを求められるようになっています。

なので自分は小説の中身をマンガとして楽しんでもらえるよう、足し引きをすることが大切だと考えています。

ーーおお、そうなんですね。

もともとオリジナル作品がメインのビームにいたこともあって、自分はコミカライズでもオリジナルでも作家さんがその作品で何を見せたいかを大事にしています。


だからコミカライズに向き合うときは、まず作画を担当される作家さんにその作品の何が面白かったを聞きます。それから、その面白いポイントを活かせるような作りにしていくんです。

ーー原作者さんだけでなく、マンガ家さんの意思もしっかり汲み取る。

小説って1冊の中に面白さが散りばめられていて、最後に一番大きな面白いことがあることが基本だと思うのですが、マンガは連載形式なので毎話に起伏が必要なんです。


お話の作り方も同じページ数で入る情報量も違うので、小説をそのままマンガにしても、マンガとして楽しんでもらえる作品として成立させるのは難しい。そこがコミカライズを描かれる作家さんが苦労されるところでもあります。

ーーたしかに一読者として、小説はいろいろな伏線の意味がよくわからなくても最後まで読んでみようと思えますが、マンガは違うかもしれません。

それこそ、アルのインタビューを読ませていただいて、「異世界モノはストレスフリーだからウケているんじゃないか」といったお話を読ませていただいたのですが。

ーー『ゴールデンカムイ』や『ワンパンマン』を担当されている、大熊さんのインタビューですね。普通に生活しているだけでストレスが溜まっていくから、読者は作品を読むときまでストレスを感じたくないんじゃないか、というお話をしていただきました。

異世界モノの小説家さんの中で意図的にされている方が多くて、読者が作品を通じてストレスを感じないようにかなり気を遣われているんです。


キャラの言動一つとっても、例えば誰かに話しかけたりする時に「おい」と言わないようにするとか、何か受け取ったものをポケットに仕舞う時もぐしゃっと入れたくないとか。

ーーえぇ、そんなところまで気にされているんですね!驚きです。

そうして作られた作品は、全体としの展開がありつつ平坦さも売りなんですよね。緻密に作られた結果ですし読者に優しいのですが、ただマンガ連載にするには起伏が必要で、なので異世界モノのコミカライズは他のコミカライズよりもよっぽど難しいと思います。

ーーめちゃくちゃ難しそう…。

普通、コミカライズって小説1冊がマンガ1冊半から2冊くらいのボリュームになるんですが、異世界モノで1話ごとに起伏を作っていくと、1冊の小説がマンガ3冊から4冊くらいになるんですよね。


そうするとストーリーが全然進まなかったりして、すごく難しいんです。僕が担当させていただいた中で一番すごいと感じたのは『うちの娘。』の作画のほた。さんで、小説で20数ページのところをマンガ1冊にしたこともありました。

ーーすごい判断ですね。

コミックス3巻の内容でなのですが、小説では読者にストレスを与えないよう工夫がされ、短いページ数で語られていました。


ですが、ほた。さんとどうしようかとお話しをしていて、このパートをほた。さんはもっと描きたい、僕はもっと読みたいですと。結果、コミカライズオリジナルの内容が増えてしまいました。


もちろん原作者さんには都度お話ししていますし、NOと言われれば別のやり方を考えています。エピソード案をいただくこともありますし、原作担当の編集者の方を含め、よくご迷惑をおかけしていて申し訳ない気持ちでいっぱいです。

次は少年マンガのWebサイトを立ち上げたい

ーーいろいろな取り組みを手がけられている松井さんですが、「アライブ」の編集長はいつから務めていらっしゃるのでしょうか。

2020年度の4月から編集長になりました。当たり前ですが編集部全体を見ることの難しさと至らなさを痛感する日々です。

ーー編集長をされながら、作家さんの担当もされているんですよね?

今は13名くらいですね。

本当はもっと1つ1つに注力すべきだと自覚してはいるのですが…。

ーーやりたいことがどんどん浮かんでくるんでしょうか。

僕はディズニーっていいなと思うんですよ。アニメやテーマパークだけでなく、すごくマルチにエンタメ事業をやっている。


僕一人でディズニーみたいにはなるのは難しいですが、マンガをやるからにはいろんなジャンルでチャレンジしたい気持ちがあるんです。どのみち一度折れかけた編集者ですし(笑)。

ーーそれにしても、これだけ幅広くいろんなジャンルで作品を手がけられている編集者さんって少ないですよね。

そうかもしれません。普通はマンガの編集者って、所属した編集部のことをやるものだと思うんですが、KADOKAWAは新しいことをやりたいならやっていいという風土なんですよね。


あとはもちろん、立ち上げた媒体にいろんな編集部から作家さんや編集者さんが集まってくれるからこそでもあります。


たまたま今いる場所がそれを認めてくれているので、それならどんどんやっていきたいなと。

ーーなるほど。ちなみに、今も何か新しいことを始めようとされているのでしょうか。

少年マンガを連載するWebサイトの立ち上げですね。これまでいろいろなジャンルに携わることができましたが、真っ直ぐな少年マンガをやったことがないので、次は少年マンガを、それもオリジナル作品をやりたいという野望があります。

ーーおお、詳しく聞かせてください。

Webに合った1話完結で楽しめるマンガではなく、少年マンガとしてストーリーで勝負するようなマンガが掲載されている場所を作りたいと考えています。


今から10代以下の方に新しい雑誌を買ってもらうことは難しいですが、電子でそういった作品が読まれ、買われるようになってきていますからね。

ーーアライブ編集部としては、大きな分岐点ですね。

編集部のみんなまで巻き込めるかは分かりません。ただ、KADOKAWAには「コミックウォーカー」がありますが、まだまだWebであればマンガの領域を広げられると捉えています。


そこで、「少年ジャンプ+」のなどに近しいところで何かできないかと考えているんです。

ーーアライブではないジャンルだけに、描ける作家さんを集めたり育てたりするのも大変そうです。

「FLOS」の時もなんとかなったので、少年マンガもきっとなんとかなるはずと思っています(笑)。


もちろん作家さんを集めるのは大変ですが、まずはとにかく立ち上げて、どうにか作品を読んでいただきながら、1年ぐらいかけて大きくなっていければいいかなと考えています。

ーーどんな媒体になるのか、今から楽しみです!

次回インタビューする編集者さんは?

ーー今日はありがとうございました!「編集者インタビューリレー」は、その回の編集者さんに、次回インタビューする編集者さんを紹介していただくことで続いていきます。松井さんが「この編集者はすごい!」と思う方を、紹介いただけますでしょうか。

白泉社の友田亮さんをご紹介します。僕がアルバイトとして働いていた「ヤングアニマル」で『ふたりエッチ』や『3月のライオン』などの作品を立ち上げられた方です。


さっきお話しした表紙グラビアの大切さを僕に伝えてくださったのも友田さん。純粋にすごい方です。

ーーおお、ありがとうございます!お話をお聞きできるのが楽しみです。ということで、次回は白泉社の友田亮さんにお話を伺います。お楽しみに!

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