ジャンプ+読切作品『子宝助成法』常識が変われば幸せの形も変わるのか?

今週の「ジャンプ+」には、集英社のマンガ投稿サイト「ジャンプルーキー!」出身作家の読切作品が続々と掲載されています!

本日(2021年4月21日)の読切作品は、高木無限先生(原作)と中丸みつ先生(作画)による『子宝助成法』です!

少子化対策として発令された「子宝助成法」によって、社会の常識が変貌してしまった世界を描いた恋愛物語です。

本作の魅力を、そしてお二人の先生の過去作を、この記事ではご紹介していきます!

『子宝助成法』のあらすじ

止まることを知らない少子化に対し政府は『子宝助成法』を制定した

子宝助成法」によって、子供を出産した者には、手厚い給付金や優良企業への就職斡旋など、経済的な恩恵がたくさんほどこされるようになりました。

早く子供を作ることが幸せへの近道となった社会において、高校生の翔太はなりふり構わず女性に告白をします。

子供を作って、忙しく働いている自分の母親をなんとか幸せにしたい。そんな翔太の前に、という可愛らしい女性が現れ、突然告白をしてきました。

苺の狙いとは?そして、翔太は幸せを手にすることができるのか?

本作の魅力 〜価値観が変われば幸せの形も変わるのか?〜

「子宝助成法」の制定によって、人々の価値観は現在と大きく変わっています。

15歳から結婚が可能になったので、高校を「寿退学」することが喜ばしいこととして描かれます。なるべく早くにパートナーを見つけて、なるべくたくさんの子供を産む。この生き方が社会の常識です。現代の私たちからすると、ちょっと不気味です。

そんな社会で生きる2人の高校生が、自分なりの幸せを探し求める姿が本作では描かれます。

この作品を読んでとある名言を思い出しました。

「心が変われば行動が変わる、行動が変われば習慣が変わる、習慣が変われば人格が変わる」

素敵な名言ですが、本作の社会にも当てはまりそうです。本作では、人々の意識が変わることで、習慣が変わり、人格までもが変わってしまった社会が描かれます。

そこまで変化してしまったときに、幸せの形や愛の感じ方も変わってしまうのでしょうか?

その疑問に対して、作中の高校生2人は物語のラストに自分なりの答えを導き出します。その答えの内容、そして、答えを出すまでの過程にリアリティがあってとても共感しました。

みなさんは、この社会について、そして幸せの正体について、どう感じられたでしょうか?

作者紹介

【原作】高木無限先生

本作の原作を担当された高木無限先生は、2020年にヤングジャンプが実施した「ヤングジャンプ40周年記念 賞金総額最大1億円40漫画賞 」のラブコメ部門で佳作を受賞された先生です。

その時の作品が『JKと閻魔』です。

閻魔様と女子高生、2人の何気ない会話から、閻魔様が大切なことを教わる心温まる物語です。

【作画】中丸みつ先生

本作の作画を担当された中丸みつ先生は、「ジャンプルーキー!」に複数の作品を投稿されています。その中でもとくにおすすめしたい作品が、『ファンタジーは今日でおしまい』という作品です。

教会で毎日祈りを捧げる少女に訪れた、純愛の物語が描かれます。読み終わったあとも余韻がしばらく心に残る素敵な作品です。

『子宝助成法』を読み終わったあとは、お二人の先生の過去作もぜひチェックしてみてください!

ジャンプルーキー!出身作家の読切作品はまだまだ続く!

2021年4月19日の『皆やっている』を皮切りに、今週は「ジャンプルーキー!」出身作家の読切作品が続々と掲載されます!

  • 2021年4月21日:『子宝助成法』原作:高木無限先生 作画:中丸みつ先生 ⬅本日!

  • 2021年4月22日:『ボーイ・ミーツ・シャーク』百世渡先生

  • 2021年4月24日:『

    イエローウォール号』櫻井りょう太先生

  • 2021年4月25日:『勇者の寓話』北野棃也先生

アルではこれらの読切作品をレビュー記事にして応援していきます!新たなスターが現れる瞬間をみんなで目撃しましょう!

OGP画像は、少年ジャンプ+告知ページ及び『子宝助成法』紹介ページOGPより
https://rookie.shonenjump.com/info/entry/2021/04/19/1200https://shonenjumpplus.com/episode/3269632237329324177