その時代の世相を色濃く反映したリアルな描写と軽快なギャグで私たちの心を掴んで離さない東村アキコ先生のマンガたち。
その人気ぶりから『東京タラレバ娘』や『偽装不倫』などドラマ化した作品は数知れず...。また、東村アキコ先生の自伝エッセイマンガと言われている『かくかくしかじか』は、文化庁メディア芸術祭マンガ部門を受賞しました。
そんなヒット作を生み出す東村アキコ先生ですが、今回注目したいのは東村アキコ先生の元でアシスタントを経験したマンガ家たち。
きっかけはこの東村アキコ先生の告知用Twitterのこちらのツイートです。
普段はSNSとかほぼやらない私なんですがコロナのせいで久しぶりにツイッターをわりと毎日見るようになったら元アシスタントさんたちの単行本がみんなバッスバッス出ててビビりました。リツイートしなきゃいけないのにタイミング外しててごめん‥明日いい時間にまとめてやるわ‥— 東村アキコ(告知用) (@higashimura_a) April 19, 2020
数々のヒット作を手掛ける東村アキコ先生の元で修行をしたマンガ家の作品って...?!
今回は東村アキコ先生の元アシスタント、言わば ”東村プロ出身のマンガ家” に迫ります。
目次
- ZUCCA×ZUCA|はるな檸檬先生
- きのこいぬ|蒼星きまま先生
- 平成甘味録 さぼリーマン|アビディ井上先生
- カブちゃん|鍬形ゆり先生
- リアルアカウント|渡辺静先生
- 本日、あかね日和。|桜庭ゆい先生
- だから私はメイクをする|シバタヒカリ先生
- 番外編:東村アキコ先生の弟さんも...?!
- そのマンガにルーツあり!
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ZUCCA×ZUCA|はるな檸檬先生
東村アキコ先生の元アシスタントと言えばはるな檸檬先生。『かくかくしかじか』にも登場するはるな檸檬先生は、高校時代に地元・宮崎の絵画教室で東村アキコ先生に出会い当時は講師と教え子という関係でした。その後、イラストレーターを目指し上京、東村アキコ先生のアシスタントを経てマンガ家デビューをされました。
はるな檸檬先生の代表作である『ZUCCA×ZUCA』とは、宝塚歌劇団を愛して止まない通称・ヅカオタと呼ばれるファンたちのユニークな日常を綴ったコメディマンガです。
宝塚歌劇団の耽美な世界を繊細な画風で描きながらも”ヲタ”あるあるのギャグも忘れない本作。そんなギャップに病み付きになること間違いなし!
きのこいぬ|蒼星きまま先生
愛犬を亡くしたショックから塞ぎ込む主人公が、きのこいぬと呼ばれる不思議な可愛い生き物と暮らすことで徐々に癒されていくというハートフルコメディです。
ぽわっとしたフォルムに、突拍子もない行動がとってもキュートで目が離せないきのこいぬ。ふとした瞬間に優しく寄り添うきのこいぬの姿は可愛いだけではなく、思わずうるっときてしまいます。
師である東村アキコ先生は「ああ…今、こーゆーの読みたかったんだ、私……」と推薦文を寄せています。
平成甘味録 さぼリーマン|アビディ井上先生
作画担当のアビディ井上先生と原作担当の萩原天晴ともに、東村アキコ先生のアシスタント経験者です。独身のメガネイケメン・飴谷甘太朗は出版社に勤務する営業マン。仕事もできて周囲からの信頼も厚い彼にはとある秘密があった。飴谷甘太朗は無類のスイーツ好き。今日も仕事を早く終わらせ気になるスイーツを巡る、言わば甘味なるサボりに繰り出します。
美麗な主人公に甘いスイーツ...。そしてシュールな笑いと言うギャップ尽くしの展開が魅力的です。
カブちゃん|鍬形ゆり先生
虫が大好きな女子大生はるなは、カブトムシのつのじろろうさんと幸せな毎日を送っていたが、ある日うっかり自分のお尻で潰してしまう。悲しみにくれるはるなだったが、窓から謎のカブトムシっぽい生き物「カブちゃん」が飛び込んできて...?!読めば読むほどやみつきになる、不思議な虫とのゆるゆるコメディです。
"キモかわいい"なんて褒め言葉がありますが、カブちゃんがまさにそう。また、天然なのか変わり者なのか、周りに引かれてもカブちゃんをこよなく愛すはるながこの作品も面白さを一層引き立てています。
単行本1巻の帯コメントでは、東村アキコ先生が「カブちゃん!カブちゃん!カブちゃあああああああん!」と叫んでいます。
リアルアカウント|渡辺静先生
『リアルアアカウント』の渡辺静先生は東村アキコ先生の初代アシスタント。国内最大のSNS”リアルアカウント”を舞台に繰り広げられる頭脳ゲームを描いた本作は、フォロワー0で死亡という衝撃的な設定はもちろん、先の読めない展開に引き込まれます。
本日、あかね日和。|桜庭ゆい先生
明治時代が舞台のレトロな恋愛ストーリー『本日、あかね日和。』
父の料亭を切り盛りする看板娘・あかねには、子供の頃からの許嫁・秋次がいたが海外へ留学することに...。そこに、店の料理人・夏彦が登場し恋の三角関係が始まります。
あかねを巡る2人イケメンのラブバトルはもちろん、美味しそうなご飯の描写は必見です。
だから私はメイクをする|シバタヒカリ先生
メイクを通して自分と向き合う女性たちのオムニバス・ストーリー。
劇団雌猫氏の『だから私はメイクする 悪友たちの美意識調査』のコミック版で、メイクに出会った時の感動や喜び、そして自信に満ち溢れて輝いていく様子をシバタヒカリ先生の雑誌のようにモダンな画風で描きます。
Twitterでは、シバタヒカリ先生の体験談をもとにした『だから私"も"メイクする』というマンガを発信していますよ!
単行本発売カウントダウン漫画
『だから私”も”メイクする』➀
プライマルな感情はいつだって大事にして行きたい!
単行本発売まであと5日!#だから私はメイクする
何度でも載せちゃうぜ!Amazonでの単行本予約はこちらから!https://t.co/TAkMXugmBc pic.twitter.com/qRFbkVRz35— シバタヒカリ単行本3/6発売 (@sunny_615) March 1, 2020
番外編:東村アキコ先生の弟さんも...?!
2014年にはアニメ化もされた人気作品『となりの関くん』。なんと、作者の森繁拓真先生は東村アキコ先生の弟さん。
マジメ女子・横井さんの隣の席にいる男子・関くん。何故か授業中にジオラマを作ったりパラパラマンガを作ったり趣味に興じる関くん...。そんな関くんと横井さんのちょっとシュールな学園コメディです。
そのマンガにルーツあり!
普段何気なく手にとっている話題作やちょっとマイナーな作品、全てのマンガに共通してルーツがあります。有名マンガ家の元でアシスタントをしたり、自身のSNSで作品を発表したり...。今世の中に出ている作品は、そんな先生たちの経験があったからこそ誕生したと言っても過言ではありません。
今回は東村プロ出身のマンガ家と作品をご紹介しましたが、あなたが普段読んでいるマンガもルーツを辿れば意外な発見があるかもしれませんよ。
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