ジャンプ+読切作品『ボーイ・ミーツ・シャーク』百世渡先生の笑いの渦に引き込まれる!

今週の「ジャンプ+」には、集英社のマンガ投稿サイト「ジャンプルーキー!」出身作家の読切作品が続々と掲載されています!

本日(2021年4月22日)の読切作品は、百世渡(ももせわたる)先生による『ボーイ・ミーツ・シャーク』です!

作者の百世渡先生は、過去にジャンプ+で『ロマンティック・キラー』を連載されていた先生です。『ロマンティック・キラー』ではラブコメディで読者を笑わせてきた先生が、今回は少年とサメの青春物語で笑いを生み出します。

本作の魅力を、そして先生の過去作を、この記事ではご紹介していきます!

『ボーイ・ミーツ・シャーク』のあらすじ

本作は、サメが人間になって恩返しに来る物語です。

主人公の京太郎は、幼い頃に父親と海で釣りをしているとき、タイに食べられそうになっているサメの赤ちゃんを助けました。

あれから10年後、あのとき助けたサメが大きくなって、京太郎の前に現れます。しかも人間の姿に変身できるようになって!ジローと名付けられたサメの恩返しが始まります。

ありえない設定でありながらも、勢いのあるテンションと、緻密な構成で読者を大いに笑わせてくる作品です。

本作の魅力

本作の最大の魅力は、百世渡先生独特の笑いの渦にどんどん引き込まれていく点です。

前作の『ロマンティック・キラー』でもそうだったのですが、ハチャメチャな設定でありながら、勢いのあるテンションとテンポのいいコマ、緻密に組み込みまれた設定で、百世渡先生は独特の笑いを生み出されています。

特に印象的なのは物語の序盤、ジローが京太郎の家族の前でサメの姿に戻ってしまうシーンです。

人間の姿をしたジローは実はサメであり、京太郎は家族に内緒にしていた、なんていう設定は、大きな山場を描けそうですが、本作ではもったいつけません。

  • でんっ!

  • 「わあああああ」

  • バシャ!

  • 「ああああああ」

テンションだけでテンポよく描ききってしまうところ、最高におもしろいです。声を出して笑ってしまいます。

それでいて、胸にジンとくる親子や友情物語を入れてくるからズルいです。60ページ以上ある作品ですが、あっという間に読み切ってしまいます。

作者紹介

作者の百世渡先生は、冒頭でもご紹介したとおり、ジャンプ+で過去に『ロマンティック・キラー』を連載されていました。

『ロマンティック・キラー』は、少女マンガ的な無茶な展開に主人公が翻弄されながらツッコミを入れていくコメディ作品です。縦スクロールのテンポの良いリズムで、気持ちよく笑わせてくれます。

本作は2018年にジャンプルーキー!で実施された「第2回ジャンプ縦スクロール漫画賞」で大賞を受賞され、副賞としてジャンプ+で連載がされました。

2021年4月24日までなら『ロマンティック・キラー』の1巻をジャンプ+で無料で読むことができます!未読の方はぜひこれを機に読んでみてください。

ジャンプルーキー!出身作家の読切作品はまだまだ続く!

2021年4月19日の『皆やっている』を皮切りに、今週は「ジャンプルーキー!」出身作家の読切作品が続々と掲載されます!

  • 2021年4月19日:『皆やっている』Tamamushi先生


  • 2021年4月21日:『子宝助成法』原作:高木無限先生 作画:中丸みつ先生

  • 2021年4月22日:『ボーイ・ミーツ・シャーク』百世渡先生 ⬅今日!

  • 2021年4月24日:『

    イエローウォール号』櫻井りょう太先生

  • 2021年4月25日:『勇者の寓話』北野棃也先生

アルではこれらの読切作品をレビュー記事にして応援していきます!新たなスターが現れる瞬間をみんなで目撃しましょう!

OGP画像は、少年ジャンプ+告知ページ及び『ボーイ・ミーツ・シャーク』紹介ページOGPより
https://rookie.shonenjump.com/info/entry/2021/04/19/1200https://shonenjumpplus.com/episode/3269632237329886327