4月23日に「少年ジャンプ+」で始まった新連載『ボーダレスネーム』、面白いです。
ストーリーは「広告代理店で働くデザイナーのアラサー女性が一念発起して漫画家を目指す」というストレートなお仕事もの。
周りにはなかなか言えないような身の丈に合わない大きな夢を、心の奥底へぐいと仕舞い込んだ経験がある人にはものすごく刺さりそうです。
モットーは“うまくやる”ことの亜生は現状維持で毎日を過ごしていた。けれどある日、ひとつの仕事依頼をきっかけに、昔捨てたはずの夢を思い出す——漫画家になる——アラサー女子の新たな【夢】へのチャレンジが始まる!!
同じく「少年ジャンプ+」にて、広告会社で働くクリエイターたちの日々を描く『左ききのエレン』作者・かっぴー先生も、早速おすすめしています。
広告代理店のクリエイターが漫画家を目指す漫画がジャンプラで始まった…‼️
私も広告業界で働きながら、没案の裏紙に漫画を描き始めて今に至るので…楽しみです🥰
「[Episode.01]ボーダレスネーム」https://t.co/rMqeELVn4R— かっぴー/左ききのエレン16巻月末発売 (@nora_ito) April 22, 2021
「主人公が少年でない」ことも「少年ジャンプ+」らしさ
この作品が掲載されているのが、“少年”を冠する「少年ジャンプ+」なのも面白いです。
マンガの概要だけを聞くと青年誌や女性漫画誌で掲載されていそうなタイトルですが、本編を読めば少年マンガならではの夢を追う熱さを感じさせる成長物語のような要素が見て取れます。
同じく「少年ジャンプ+」で2020年7月に連載開始するや破竹の勢いでヒットしている『怪獣8号』もそうですが、一度は夢敗れた大人が少年時代の夢を再び追いかけるストーリーはなんとも胸が熱くなります。
少年のように「夢を諦めない心」が描かれるある限りは、それは少年マンガと呼べるのかもしれません。
そして、そもそも「少年マンガと呼べるかどうか」などという些末な問いを超え、「面白ければ掲載される」というところに「少年ジャンプ+」らしさがあるようにも感じられます。
「少年ジャンプ+」らしさについて編集長の細野修平さんにインタビューした記事はこちら。
「少年ジャンプ+」で『ボーダレスネーム』1話を読もう!
つらつらと書きましたが、言いたいことは一つです。『ボーダレスネーム』、面白いのでぜひ読んでみてください!
OGP画像はジャンプ+『ボーダレスネーム』掲載ページOGPより
https://shonenjumpplus.com/episode/3269632237331072609