『アルスラーン戦記』は、田中芳樹先生の大人気小説を『鋼の錬金術師』の荒川弘先生によってコミカライズした、中世ペルシアに似た異世界を舞台にした歴史ファンタジーです。
大国パルスの王太子アルスラーンが、ルシタニアに奪われた王都を奪還するため、武勇と知略に恵まれた仲間を集めながら、王としての資質を開花させていく成長譚です。
諸葛孔明のような相手を欺く軍略が魅力で歴史モノとしても楽しめるのですが、キャラクター同士の笑える掛け合い(漫才)に、仲間の信頼と愛情を感じて物語に引き込まれます。
アニメ版が2020年6月12日までYoutubeで全話無料公開されているので、まだご覧になったことない人はマンガ版と合わせてぜひチェックしてみてください!
物語のはじまり「裏切り」
無敵の騎馬隊を誇っていたはずのパルス軍は、味方の将軍の裏切りによってルシタニア軍に大敗。パルスのアンドラゴラス王は行方不明、王太子アルスラーンは戦場で孤立します。
すんでのところでアルスラーンを助けたのが黒衣黒馬のパルス騎士・ダリューンでした。
戦闘シーンでの流れる目の光の表現がとてもかっこいです!
混乱の中、ダリューンは古い友人のナルサスを訪ねます。ナルサスはかつて、パルスを狙うチュルク・トゥラーン・シンドゥラの三国同盟を舌先三寸で退けたこともあるほどの知略の持ち主でしたが、アンドラゴラス王の怒りを買って隠匿生活を送っていました。
アルスラーンはナルサスの知略を頼り、仲間になってルシタニア兵を追い払うのに協力して欲しいと頼みますが、ナルサスは金や領土には興味がなく、今さら俗世間に関わるつもりはないと断ります。
しかし、アルスラーンはナルサスに自分が王になった時にある地位を与えると伝え、ナルサスの心をつかむのです。
もともと心根の優しいアルスラーンに、ナルサスが軍略を教え王道を説き、王者として育てていくのですが、ナルサスの教えを超えて応えるアルスラーンの成長ぶりと、主君と部下というだけではない仲間たちの友情に引き込まれていきます!
「アルスラーンのもとに集う仲間たち」
武勇のダリューン、知略のナルサスだけでなく、初期にアルスラーンのもとに集うメンバーは個性的でとても魅力的です。
旅の楽士ギーヴは美女が大好きで鼻の利く弓矢の名手。
同じく弓矢の名手で自ら認める絶世の美女・女神官ファランギース。
ナルサスの知略に心酔して恋に落ちるゾット族族長の娘・アルフリード。
そして料理上手でナルサスの待童・エラムは同世代のアルスラーンの良き話し相手となります。
この初期メンバーの漫才トークがとてもおもしろいのですが、マンガ版は原作版よりちょっと多めにやりとりがあり、表情や態度でキャラクターの細やかな感情が伝わってくるのも最高です。
「王太子アルスラーン出生の秘密」
パルス全土から兵を集め、ルシタニアから王都を奪還することを目的に動くアルスラーン一行ですが、今回の大敗の裏には銀仮面をかぶった男が暗躍していることを知ります。
アルスラーンの出生には秘密があり、それがやがて「王の資質は何か」というナルサスの問いかけにもつながっていきます。
リーダーとは何者か?
『アルスラーン戦記』にはいろんな王族が存在しますが、生まれながらに王子として生まれている者、武力によって奪い取った者、身内に裏切られ追い払われた者などさまざまです。
現代のリーダー論にもつながる一冊。アルスラーンの波瀾の物語をこの現実世界と照らし合わせるのも一興です。ぜひ、読んでみてください!
✍️合わせて読みたい:アルスラーン殿下とは何者なのか? 真実を追い求める物語『アルスラーン戦記』
原作もチェックしてね!
マンガ版は冒頭から、小説にはなかったエトワールにアルスラーンがさらわれるシーンがあったり、キャラクターの逸話が加筆されてキャラクターに厚みが増しています。
原作で文章で表されていた表現が説明文のないマンガでどう描かれているのか、比べてみるのもおもしろいのでぜひ原作版もチェックしてみてください!
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