東京 (28)
めっちゃ完成度の高い異世界ファンタジーです。 物語は砂の海に浮かぶ一隻の船から始まります。「泥クジラ」という名の船で暮らす人々は、特殊能力を持つ人とそうでない人がいました。九割が特殊能力を持ちますが、全て30歳前後の短命で亡くなります。 住民たちは、砂の海を放浪する泥クジラと共に静かに暮らしていました。しかし、とある廃墟で1人の少女を発見したことから全てが狂い出します。 少女を追い、襲いかかる「帝国」の軍隊。突然の悲劇の中に生まれる闘争心。戦いの中で明かされる数々の秘密。 「自分たちはなぜ短命なのか?」 「自分たちはなぜ特殊能力があるのか?」 「自分たちはなぜここにいるのか?」 そういった謎が解かれていく様はまさにミステリ系ファンタジーの醍醐味。 全てを知った住人たちが何を思い何を選ぶのか、人間ドラマも見所の1つです。 それと個人的に絵のセンスがもうめっちゃたまらんです。 少女漫画とスタジオジブリとSFが混じり合ったような雰囲気で、見ててふあー!となります。 王道ファンタジーが読みたい人におすすめ!
2019年 09月 25日