東京 (28)
現代の高校生が13世紀にタイムスリップして、モンゴル軍から「文字」を守る物語です。 【あらすじ】 ■現代日本の高校生、須藤はあるきっかけで意識が過去に飛び、気がつくと13世紀初めの西夏で女戦士の体を借りていました。 ■混乱する須藤を助けてくれた少年は言います。「もうすぐモンゴルがこの西夏を滅ぼす。そして西夏の文字を地上から消すだろう」 ■その少年の名はユルール。モンゴル軍に属する一族の王子でしたが、西夏文字を守るために味方を裏切りました。 須藤はユルールと共に、モンゴル軍から文字を守るための旅に出ます。 【おすすめポイント】 モンゴル軍とのバトルが熱いとか、登場キャラがそれぞれ信念あって魅力的とか、いろいろ面白ポイントはあるんですが、僕が紹介したいのは次の一点! 「文字と人間の関わり」という歴史そのものみたいな題材が描かれてることです! ざっくり説明すると「文字を守ることは過去を守ること」ってことだと思ってます。 文字は過去を記録することができる。たとえ人が忘れても「誰々がここにいた」という情報をずっと残してくれる。 もしも文字がなかったら、人に忘れられた人や物はもう未来に知られることはない。 だから「文字を守ることは過去を守ることに等しい」ということです。 少しとっつきにくい話かもしれませんが大丈夫。 伊藤悠先生の繊細かつ迫力のある絵とストーリーでものすごくドラマチックに表現されてるので、胸スッと入ってきます! 歴史モノが好きな人はもちろん、バトルが熱いのでアクションが好きな人、そして何よりも本やマンガや映画など、誰かがつくった「情報記録」が好きな人はきっと心に刺さるものがあるはずです!!
2019年 09月 10日