乙嫁語り

森薫/著

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19世紀の中央アジアに暮らすお嫁さんと旦那さんたちの、幸せの形を描いた物語。 舞台は19世紀半ばの中央アジア。12歳の少年カルルクのもとに嫁入りしたのは、20歳のアミルでした。夫婦となった2人はいくつかの困難を乗り越え、絆を深めていきます。 あーもう!絵が超絶綺麗とか!書き込みヤベーとか! カルルクとアミルかわいーとか!現地文化が描かれてて勉強になるとか! この作品で卒業論文がかけそうなほど魅力の多い作品なのですが、僕が一番紹介したいのは次の1点です! 「文化と幸せの関係性」について教えてくれたことです! 一言でいうと「幸せの形は暮らしている文化によって決まる部分が大きい」って感じです。 例えば今の日本なら「お金が欲しい」「フォロワーが欲しい」「社会的ステータスが欲しい」などの欲求があって、それが満たされることで幸せを感じる人も多いと思います。 でもこれって今の日本の文化の影響だよなーとこの作品を読んで思ったのです。 19世紀の中央アジアでは女子に結婚の自由はほぼありません。作中でも描かれますが、基本父親が縁談話をまとめて来ることが多いです。 カルルクとアミルも結婚式で初めて顔を合わせました。 現在の日本の感覚ではありえないようなシステムです。しかしこの作品を読む前と後でシステムへの印象は変わるでしょう。 アミルもカルルクも、作中で登場する他のお嫁さんとその旦那さんたちも、それを全く不幸に思っていないのです。 「結婚の自由なんてないのが当たり前で、だから相手が決まっているのも当たり前。ならその相手とどう幸せになるかを考えよう」みたいなスタンスなんです。 そして実際に相手と信頼関係を作り上げ、少しずつ幸せになっていく。 「人の幸福の基準というのは、どの文化で暮らしてるかで変わるんだなあ」としみじみ思わされます。 あとあれですね。それを森薫先生の愛あふれる書き込み美麗なイラストで表現してくれるもんだから、もうそこに暮らしてる人の「幸せの手触り」みたいなものがめっちゃ伝わってきます。 歴史モノが好きな人にはもちろんですが、異文化交流が好きな人にも、そして「今自分がいる場所とは異なる世界を見たい」という意味で王道ファンタジーが好きな人にもおすすめできる作品です!