宝石の国

市川春子/著

新刊情報
最新刊 10巻
2019年08月23日

11巻は、2020年06月22日に発売(電子書籍)

アルが独自に算出

宝石の国は以下のサービスで無料で読めます。

第一話

pixivコミック

宝石の国

その身体は宝石で出来ている。あるものの身体は少女の心のように美しく、ある者の身体は弱い心のように脆い
遙か遠い未来、地上から人間は消え、輝く宝石の身体を持つ28人のものだけがそこにいた
宝石を手に入れようとする「月人」との時折の戦いと邂逅。想像を超えた世界、ここは美しい宝石が暮らす宝石の国

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宝石の国の記事

『宝石の国』-強さと脆さと美しさを備えた宝石たちによる、比類なき物語

「こんなもの、読んだことがない。どうなってるの」と読み始め、次第に「この人天才だ」と思い、同じ時代に生きていることを感謝した。2017年にアニメ化した本作は、宝石たちが彼らを襲撃しにやってくる月人(つきじん)と戦い、そして交わっていくストーリー。主人公は宝石たちの中で最年少、硬度が低く脆い、そしてこれといった特技のないフォスフォフィライト。『宝石の国』でまず最初に圧倒されるのは絵の美しさ。宝石を思い浮かべてください。透きとおり、きらめく表面、ヒヤッとした質感…これがキャラクター達に盛り込まれているのです。人間や動物であれば、戦って傷つく時に飛び散るのは肉や血。本作では宝石たちが傷つくと、四肢が砕け、宝石のかけらが飛び散るのです。人型でありながら人ではない。それが卓越した画力によって表現されています。彼ら宝石のかけらを得るために襲撃するのは月に住む月人たち。仏さまのご来迎のような様相で、雨のように矢を降らせ宝石たちを狩りに訪れます。悲惨で痛々しい状況ですが、あまりの麗しさに見惚れてしまいます。彼らはコミカルに悪態をついたりも。このギャップも魅力の一つ。28人のキャラクターは個性豊か。毒舌で雑なお医者さんもいれば、おしゃれ大好きファッション担当、毒液をまき散らすため周りを傷つけてしまうと他者との関わりを避ける子など様々です。可愛げな「ダイヤモンド」は硬いが割れやすいため、同族で割れにくい「ボルツ」に対し、愛情と尊敬、嫉妬と劣等感を抱きます。「そういう気持ち、わかる…」と読んでいると、ぐいぐい引き込まれていきます。繊細で傷つきやすい彼らを見て、「脆さ」も大事な人の魅力だなと感じました。舞台は人間が滅びてしまった世界。人間を祖先とする「魂」「骨」「肉」種族のうち、宝石は「骨」の種族で、月人は「魂」の種族です。宝石たちは体内に微小生物がインクルージョンとして内在されており、砕けたりしても破片を集めてくっつければ再生します。そのため、基本的に死の概念がなく、長生きです。最年少のフォスフォフィライトでさえ、登場時に300歳。マンガや小説には神話などを元にしたお話が数多くありますが、この世界観は他にないのではないでしょうか。そのほかどうして月人は宝石を強奪しようとしているのか、「肉」族が何なのか3つの種族の関係は…と、次第に明らかになっていきます。伏線も実に丁寧で楽しみです。装丁は市川春子先生ご自身が手掛けているそう。(Wikipedia情報)キラッキラで美しい!!!<市川春子先生 短編集・インタビュー>短編も最高です。他サイトですが、市川春子先生の魅力が存分に判る以下記事も合わせてどうぞ。

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