人生長く生きていれば、誰かを傷つけてしまった経験は一度や二度ではないでしょう。
学校でのいじめ、SNSでの誹謗中傷に限らず、何気ない一言で目の前にいる大切な人を傷つけてしまうこともあります。そのことを思い出すたびに、罪悪感におそわれます。
「何を被害者ぶっているんだ!」と怒られてしまうかもしれませんが、傷つけた側には「あの人を傷つけてしまった」という記憶が心に刻まれます。それは、いつまでたっても心の奥底でじんじんと痛み続けます。
そんな後悔に苛まれ続けている方は少なくないのではないでしょうか?
この作品を読むと、自らへの呵責、記憶と向き合う方法を、登場人物の彼らが身をもって教えてくれます。
『聲の形(こえのかたち)』を読んで過去の罪との向き合い方を、彼らと一緒に考えてみませんか?
過去の自分、過去の罪
小学生の石田将也は、耳の聞こえない転校生・西宮硝子をいじめていました。見ていて心が苦しくなる壮絶ないじめです。
いじめに苦しむ硝子は別の学校へ転向。今度は将也がいじめを受けることになります。
それから将也は周囲を拒絶。誰とも関わろうとしない日々を高校生になるまで過ごしていました。
自分自身に絶望した将也は、いじめていた硝子に会いに行きます。彼女に謝罪した後、自らの人生を終わらせようと考えていました。
しかし、彼女との再開により、将也の人生は少しずつ変わっていきます。将也はこれからどうやって過去の罪と向き合って生きていくのでしょうか?
過去を断ち切ろうとする
過去の罪と決着をつけたい将也は、まず、傷つけてしまった人たちに謝罪をします。しかし、謝られた側は反発します。
楽になりたいという自分本位な考えを見抜かれていたのです。
また、小学生時代の同級生を強く拒絶しました。
彼らを拒絶することで、過去の自分のことも否定しようとしていたのかもしれません。しかし、将也の苦しみは無くなりませんでした。
知りたいと思う
再開した硝子や新しくできた友人と時間を過ごしていくことで、将也の言動は少しづつ変わっていきます。彼は次第に、周囲の人のことをもっと知りたいと思うようになっていったのです。
周囲の人々がどんなことを感じ、どんなことを想っているのか?不器用ながら、目の前にいる人々と必死に向き合おうとします。
いじめていた硝子と向き合おうとすれば、必然的に過去の自分と向き合うことになります。将也は少しずつ過去の罪とも向き合うようになっていきました。
他者と向き合うことからはじまる
他者と向き合うことで、自分自身と向き合うようになる。
自分自身と向き合うことで、過去の罪と向き合うようになる。
過去の罪と向き合えるようになった結果、将也は少しずつ未来に希望を抱けるようになりました。
もちろん、他者と向き合うことはそう簡単にはいきません。時にはぶつかり、時にはふりだしに戻りながらも、将也はなんとか前に進もうとしていきます。
彼の歩みをぜひ本作で味わってください!
そして声を聞く
自分自身の過去の罪は簡単に精算できるものではありません。それでも、過去の罪、かつて傷つけてしまった人、今自分を見ている人と向き合うことで得られるものは必ずあります。人から奪ってしまったもの、自ら失ったものを、少しずつでも拾い集めることはできるはずです。
このマンガは、そんな機会の入り口を私たちに提示してくれます。
人と向き合い自分と向き合う。それはそこから生まれる人の未来、自分の未来につながる方法です。失った時間は巻き戻せません。過去をやり直すことは出来ませんが、未来を少しでもよりよき方法に切り開くことは出来るかもしれません。
耳を傾けてください。あなたの目の前にいる人は、どんな「聲の形」をしていますか?
将也の成長をぜひマンガで見守ってください!
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