葬送のフリーレン

山田鐘人 / 原作 アベツカサ / 作画

葬送のフリーレンの好きなところ

これは、「すでに得てきたはずのもの」を取り戻すための物語なのだろう。冒険の物語も恋もゴールまでの過程においてドラマがあるものなのに、ゴールを過ぎたはずの物語がどうしてこんなにも心を揺さぶるのか。前に進みながらも、過去の物語をもう一度生きてみるフリーレンが、ひとつひとつ取り戻す瞬間がたまらなく愛おしく思える。今に追いついた時、もう一度フリーレンが何を思うのか、僕はフリーレンの背中を追いながら心待ちにしている。

2020年 08月 20日

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