『もやしもん』は、『惑わない惑星』や『純血のマリア』などを手掛ける石川雅之先生の作品です。
全13巻完結済みで、アニメ化、ドラマ化もされています。
菌がテーマとなっており、世界中の人々の食生活に欠かせない発酵食品や農業に関する知識がたくさん出てきます。
知らないことを知ることが好きという方には特におすすめなマンガです!
あらすじ
醤油や味噌、日本酒作りに欠かせない種麹(たねこうじ)を販売するもやし屋の次男で、跡取り息子である沢木は農業大学に入学します。
肉眼で菌を見たり、菌と会話できるという不思議な力を持つ沢木は、菌に関する研究の権威である樹教授に目をつけられ、「樹ゼミ」の活動に参加することに。
ちなみに沢木から菌たちはこんな風に見えています。
「樹ゼミ」に集まるメンバーは、白衣にボンテージ姿のお嬢様や「笑い飯」の西田さん似の先輩、ゴスロリといった個性的な面々ばかり。
『もやしもん』は、そんな沢木たちののんびりとした大学生活を描いた物語です。
菌の世界にようこそ!
「樹ゼミ」では漬物や味噌、お酒など、菌の働きによって作られた発酵食品を食べたり、飲んだり、作ったり、その成分や歴史について学んだりしています。
内容は専門的なものも多くありましたが、詳しく丁寧に解説が書かれているため、菌の世界に入っていきやすいです。
デフォルメされたかわいい菌たちによるコラムもおもしろいです。
また、登場する食べ物は、世界一臭い食べ物と評される「シュールストレミング」などのゲテモノから、「龍神丸」という希少な日本酒やご当地料理といった非常においしそうなものまで多種多様。
作品で得た知識も相まって、実際にそれを口にしてみたいという想いに囚われることは避けられません!
モラトリアムを謳歌する
ここで言うモラトリアムの意味は次の通りです。
『もやしもん』の登場人物たちは大学生活というモラトリアムを謳歌します。
時と場所を気にせずお酒を飲みまくったり、興味の赴くまま研究・実験に打ち込んだり、大学の変なイベントに全力で乗っかったり、ときには勢いで海外へ飛び出したりすることも…
そんなことやっていいのかと思うシーンもありますが、それが何となく許される空気感はまさにモラトリアムです!
また、いつも自由で楽しそうな彼らですが、将来の進路、親からの束縛、昔からのコンプレックスなど様々なことに悩み、その答えを見つけようともがく姿も描かれます。
そんなモラトリアムの中でゆっくりと大人になっていく彼らの歩みもぜひご覧ください!
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