図書館の大魔術師
泉光 / 著
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図書館の大魔術師のコマ投稿一覧
図書館の大魔術師
圕の大魔術師
図書館の大魔術師
ただこの3つが厄介なのは ”どう生まれるか”という 全てが運任せなことだ この運の前では 努力なんてのは 些細な上積みでしかなく 一生の振り幅は 産まれた瞬間に 決まってることになる かけっこだとすれば スタート位置が全く違うんだ やってられねぇよな この3つで言えば 田舎・貧乏・混血の三重苦ー・・・ クックック・・・ ぶっちぎりの最下位からの駆け出しだ ・・・だが 前にいる奴全員を追い抜く快感は 最後尾にしか 味わえない特権だ 物語っていうのは そうじゃなきゃ面白くねえよな?
図書館の大魔術師
ある科学者の 著書によれば 人の性質はまず ”振る舞い”から 始まるのだという 例えば気高い人は 初めから気高い人として 産まれてくるわけじゃない 気高く振る舞うから 気高い人になるのだと 勇者は勇者のように 振る舞うから 勇者になり 物語の主人公は 主人公のように振る舞うから 主人公でいられる ? 主人公は初めから 主人公でしょ? 振る舞いとは 思考から始まる 思考は次に 言葉に変わり 言葉は行動に 行動は習慣に 習慣は性格に 性格はやがて 運命に変わる 貧しい者も 初めは少し 制度を利用しようと 考えただけだったのかもしれない でも頭を下げて 手を合わせ 施しを受ける格好を し続けることで いつしか 姿も性格も 運命までもが ”物乞い”として 定着してしまうのだとー ーという一つの考え方はある 私は時に 施しを受けることを 悪いことだとは 思わないけどね でもー 君が気高く振る舞おうとしてるのは伝わるよ
図書館の大魔術師
旅の途中 アフ=タバイの大化石 その昔アトラトナン大陸は いくつもの島々に分かれており 海には「海竜族」という大型の海獣が栄えていました。 ある時期に天変地異が起き、島々が一つに合わさることで 今の大陸の形になりましたが、この化石はその時の陸の移動に巻き込まれた一頭だと思われます。