図書館の大魔術師
泉光 / 著
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図書館の大魔術師のコマ投稿一覧
図書館の大魔術師
きっと 風が吹いて 本の頁を進めてくれることはもうない
図書館の大魔術師
生き物は知らないモノを 恐れるようにできてる でも少しずつ 知らないものを 知ってることに変えていくと だんだん知らないモノが 輝いて見えるようになるんだ
図書館の大魔術師
書 それは知の結晶であり 思想を持った記号の集積であり 過去と未来を繋ぐ遺産 とある魔術師は言いました 書を護ること それ即ち 世界を護ること也
図書館の大魔術師
そこには沢山の道があって 本が読めれば きっと自分の足で どこまでも進んでいけるからー… そうか 僕は何にでもなれるんだ
図書館の大魔術師
ある科学者の 著書によれば 人の性質はまず ”振る舞い”から 始まるのだという 例えば気高い人は 初めから気高い人として 産まれてくるわけじゃない 気高く振る舞うから 気高い人になるのだと 勇者は勇者のように 振る舞うから 勇者になり 物語の主人公は 主人公のように振る舞うから 主人公でいられる ? 主人公は初めから 主人公でしょ? 振る舞いとは 思考から始まる 思考は次に 言葉に変わり 言葉は行動に 行動は習慣に 習慣は性格に 性格はやがて 運命に変わる 貧しい者も 初めは少し 制度を利用しようと 考えただけだったのかもしれない でも頭を下げて 手を合わせ 施しを受ける格好を し続けることで いつしか 姿も性格も 運命までもが ”物乞い”として 定着してしまうのだとー ーという一つの考え方はある 私は時に 施しを受けることを 悪いことだとは 思わないけどね でもー 君が気高く振る舞おうとしてるのは伝わるよ
図書館の大魔術師
旅の途中 アフ=タバイの大化石 その昔アトラトナン大陸は いくつもの島々に分かれており 海には「海竜族」という大型の海獣が栄えていました。 ある時期に天変地異が起き、島々が一つに合わさることで 今の大陸の形になりましたが、この化石はその時の陸の移動に巻き込まれた一頭だと思われます。
図書館の大魔術師
血が混ざると “ヌチ”が生まれると 信じてる人も多いって聞くし… でもそういう誹謗はしなかった ※ヌチ=ヒューロン語 現代の出版において翻訳不可
図書館の大魔術師
可哀想? 違うな 嘲笑は偉大な挑戦の始まりの合図なんだぜ 笑われもしねぇ挑戦なんてのは 俺にいわせりゃロマンが足りねぇ
図書館の大魔術師
いつか僕の前に 主人公は現れますか・・・!? この世界から連れ出してくれるー・・・
図書館の大魔術師
でもその よくわからないものの中にはきっと どうしようもないくらい 楽しいものが 沢山ある そしてそれはね 一生懸命やってみなきゃ 見つけられないの なんでもいいから 一生懸命頑張ってごらん 選ばないで 闇雲でいいから 目の前にあるものに ただただ一生懸命 取り組んでみて 一つ一つ 一生懸命を積み重ねて そしていつか なりたい自分ができた時 後ろを振り返ってみるの
図書館の大魔術師
圕の大魔術師
図書館の大魔術師
物語の主人公は いつだって 他の人とは違う それってすごく特別で かっこいいことだと思うけど?
図書館の大魔術師
ここでは体の形も! 大人か子供かも 男も女も関係ない! 俺達が知りたいのは頑張る奴かどうかッ それだけだ!! シオ! お前が何かに一生懸命でいる限り! 俺達は仲間だぜ!! よろしくなシオ! よろしく! よろしくー この日少年は初めて知りました
図書館の大魔術師
今の僕の背中を支えてくれているんだ──!!
図書館の大魔術師
けれど たとえ愚かと言われようと 立ち向かわねばならない時が 主人公にはあるよねー
図書館の大魔術師
この日 この時が 運命だった そのほうが ずっと素敵だろ?
図書館の大魔術師
これより長い長い 物語が始まる! ! 君がこれから紡ぐ冒険譚だ!! 開かれたその 見開きには何が映るだろうか! 眼を背けたくなる箇所もあるかもしれない! けれど! どんな時も!! 頁を進めるのは 自分自身の手に他ならない!!
図書館の大魔術師
けれどたとえ愚かと言われようと 立ち向かわねばならない時が 主人公にはあるよね──
図書館の大魔術師
図書館の大魔術師
カフナっていうのは 都会の金持ちの女がなる仕事なんだよ! 一つも当てはまってねーじゃねーか!! そ…そんなに笑ったら可哀想ですよ…ッ 可哀想? 違うな 嘲笑は偉大な挑戦の 始まりの合図なんだぜ 笑われもしねぇ挑戦なんてのは 俺に言わせりゃ ロマンが足りねぇ
図書館の大魔術師
前にいる奴全員を 追い抜く快感は 最後尾にしか味わえない特権だ 物語(ハナシ)っていうのは そうじゃなきゃ 面白くねえよな?
図書館の大魔術師
この日 この時が 運命だった そのほうが ずっと素敵だろ?
図書館の大魔術師
図書館の大魔術師
一緒の班だねオウガ! がんばるさ~シオ!
図書館の大魔術師
ただこの3つが厄介なのは ”どう生まれるか”という 全てが運任せなことだ この運の前では 努力なんてのは 些細な上積みでしかなく 一生の振り幅は 産まれた瞬間に 決まってることになる かけっこだとすれば スタート位置が全く違うんだ やってられねぇよな この3つで言えば 田舎・貧乏・混血の三重苦ー・・・ クックック・・・ ぶっちぎりの最下位からの駆け出しだ ・・・だが 前にいる奴全員を追い抜く快感は 最後尾にしか 味わえない特権だ 物語っていうのは そうじゃなきゃ面白くねえよな?