東野幸治さんのYouTubeに『映像研には手を出すな!』の名前が!
2020年2月23日、東野幸治さんがYouTubeをはじめました。
その名も、「東野幸治の幻ラジオ」。ラジオ形式で、声のみの配信となっています。
第一回の放送のテーマは「東野幸治がYouTubeを始めた理由」でした。
東野幸治さんはラジオの中で「もともとラジオをやりたかったこと」、「でもスポンサーがつかなかったこと」などを告白。ならば、と「自分でできるYouTubeを選んだ」そうです。
そして、吉本興業のYouTubeチームではなくて"自分でてづくり"するきっかけになったのは『映像研には手を出すな!』だというのです。
じゃあなぜ"てづくり”にこだわったかというと、いまNHKのアニメでハマっているアニメがあって、『映像研には手を出すな!』というアニメで、これが今ちょっと、毎週の楽しみのひとつになってて
この記事では、『映像研には手を出すな!』の一体なにが東野幸治さんを惹きつけるのかを考察します!
『映像研には手を出すな!』ってどんな作品?
『映像研には手を出すな!』(以下『映像研』)は2016年から小学館の『月刊!スピリッツ』にて連載されています。単行本の最新刊は第5巻。作者は大童澄瞳(おおわら・すみと)先生です。
クセのある女子高生三人組が妄想の「最強の世界」を描くべく、「映像研」としてアニメを制作するお話です。
遊びを通してアイデアが湧き出る、監督の浅草みどり(通称「浅草氏」)。あらゆる動きを観察し、細かいところまで表現することに心血を注ぐ、アニメーターの水崎ツバメ(通称「水崎氏」)。そして、クリエイターではないものの、金儲けで才覚を発揮するプロデューサー、金森さやか(通称「金森氏」)。
オタクである彼女達が熱中する姿を通して、”ものづくり”の喜びを気づかせてくれる作品です。
東野幸治さんを惹きつけるもの
さて、『映像研』の何が東野幸治さんを惹きつけるのでしょうか。
考察していきたいと思います
💡好きなセリフ
まず、東野幸治さんはTwitterで『映像研』の金森氏のセリフを紹介していました。
映像研の金森氏の言葉がイイです。
「(浅草氏は)会話が苦手なので特徴ある語尾で自分を守ってるだけ」「問題が感情で解決する人間が1番嫌いだ」— Higashinodesu (@Higashinodesu) February 3, 2020
どんなシーンでのセリフなのか、少し説明します。
「会話が苦手だから、特徴ある語尾で心を守ってるだけですよ」
話すときに「なのじゃ」など独特の語尾をつける浅草氏。
水崎氏は「いつからそういう話し方、できるようになったの?」と素朴な疑問を投げかけます。
そこへ、この金森氏の身も蓋もない解答です。
「問題が感情で解決する人間が1番嫌いだ」
ロボ研からアニメ制作を依頼された映像研。
ロボ研の部長である小野からの要望は、ロボットの「現実」と「非現実」を両立させたいという、自己矛盾を抱えていました。
ところが、そんな小野の魂の叫びに、浅草氏と水崎氏が共鳴し、話し合いは突然和解。
論理的に考えを進めていた金森氏はげんなりします。
『映像研』の中でも金森氏は絶大な人気を誇っています。
浅草氏と水崎氏というクリエイターの中に、この「超現実主義者」の金森氏がいることは、『映像研』の魅力のひとつです。
▼『映像研には手を出すな!』の金森氏に学ぶ、 2020年のセルフプロデュース力
💡『映像研』は"ものづくり"をする話である
記事の冒頭でも紹介したように、東野幸治さんがYouTubeを"てづくり”で運営していくきっかけになったのが『映像研』です。
何もないところからアイデアを生みだし、形にして、かつそれを売り込んでいく。ものづくりの喜びだけでなく、葛藤や苦悩も描かれています。
東野幸治さんも芸人さんとして、共感できるところが多かったのではないでしょうか。
💡ちりばめられた落語の小ネタたち
『映像研』には、落語の小ネタがふんだんに盛り込まれています。
まず、物語の舞台となる高校の名前が「芝浜高校」というのですが、
これは落語『芝浜』からきています。
また、予算審議委員会で生徒会からいちゃもんをつけられたときに、
浅草氏が啖呵を切るシーンがあります。
これは、古今亭志ん朝師匠の『大工調べ』からきています。
大童澄瞳先生からコメントも
「東野幸治の幻ラジオ」の第一回のYouTubeコメント欄には、なんと大童澄瞳(おおわら・すみと)先生のコメントも!
(※「芸能界B」テレビ業界で活躍している芸人さんがいる場所を「芸能界A」としたときの、YouTubeのこと。芸能界Bで活躍している芸人さんには「カジサック」として活動しているキングゴングの梶原 雄太さん、江頭2:50さん、宮迫博之さん、そしてドランクドラゴンの鈴木拓さん等がいます。)
「東野幸治の幻ラジオ」に大童澄瞳(おおわら・すみと)先生が出演することもあるのでしょうか。そんなことがあれば素敵ですね!
「東野幸治の幻ラジオ」に手を出そう
ひとりぼっちでの収録、オフレコ感のあるトーク、徐々によくなっていく音質。
東野幸治さんのYouTubeには、"てづくり"ならではの温かみと試行錯誤を感じることができます。まだ聞いていないという人は、ぜひ「東野幸治の幻ラジオ」に手を出してみてください!