ゆうべはお楽しみでしたねの好きなところ

【とても未来的で、とても暖かい恋物語】 オンラインゲームをきっかけに始まる恋のお話。ゲーム好きがうなる小ネタや思い出が満載で、好きなものを手がかりに少しずつ歩み寄る登場人物たちにきゅんきゅんします。 ーあらすじー ■国民的ゲームタイトル、ドラゴンクエスト。22歳男子の主人公はそのオンラインゲームで、楽しいドラクエライフを送っていました。 ■ある日、ゲーム内で仲良くなった友達が、現実で住む家を探していることを知ります。 ■「じゃあルームシェアしない？」気心の知れた男友達に提案するつもりでそう言うと、話はトントン拍子にまとました。 ■しかし家にやってきたのはなんと美人のギャル！こうして異種族との突然の同居生活が始まります。 ドラクエネタが楽しいのはもちろんなんですけど！ ファンにはたまらないんですけど！ でも僕が好きな部分はそこじゃないんです。 この作品で僕が好きなのは「好きで繋がる関係性」！ どれだけ違うところがあっても、「好きなものが同じ」で、それをきっかけに仲良くなっていく展開になぜか胸が熱くなります！ 主人公は最初、自分の人生で全く関わってこなかった人種と同居することになってしまい、かなりテンパります。 しかしお互いに「ドラクエが好き」という共通点があり、また「オンラインゲーム」という共通の世界を持っているため、時間はかかりますが無理せずコミュニケーションが取れるようになるんです。 この現代的な信頼関係の築き方がたまらない。 年齢や仕事などのカテゴライズではない「好き」というマインドで共通言語をもつこともそうですが、なによりオンラインゲームというテクノロジーが人と人の関係性を作り上げていることにワクワクします。 テクノロジーが好きを育て、好きで人が繋がり、人はもっと楽しくなる。 テクノロジーは世界を楽しくしてくれる。 そんな未来的な希望が物語全体に溢れています。 オンラインゲームで日本全国に友達ができたことも。 どこにいても友達や恋人と時間を共有できることも。 違う人種だと思っていた人と仲良くなれたことも。 みんなゲームが、テクノロジーが、それを作った人たちが、それを可能にしてくれた。 テクノロジーは世界を楽しくしてくれる。 そんな希望を描いているところが大好きです。