呪術廻戦

芥見下々著

類稀な身体能力を持つ高校生・虎杖悠仁(いたどりゆうじ)は、病床に伏せる祖父の見舞いを日課にしていた。だがある日学校に眠る「呪物」の封印が解かれ、化物が現れてしまう。取り残された先輩を救う為、校舎へ乗り込む虎杖だが!?

3行でわかる呪術廻戦

  • 並外れた身体能力、誰よりも熱く滾る心を持つ高校生、虎杖悠仁。その彼の祖父は「オマエは強いから人を助けろ」そう言い残すと息を引き取る。その言葉こそ、悠仁を突き動かす「呪い」になっていくのだった!

  • オカルト研究会の先輩達が特級呪物の封印を解いたその時、学校に禍々しいものが集結する。東京都立呪術高等学校の伏黒恵とともに学校へ向かった悠仁は「呪いは呪いでしか祓えない」という恵の言葉を信じ、その封印を解かれた特級呪物を自らの身体に取り込むことを決心した

  • 「人を助けろ」その祖父の言葉に従い呪いを飲み込み呪いの力を手にいれた悠仁は皮肉にも呪術師の討伐対象になってしまう。彼に示されたのは2つの死に方の選択。人を助けるために選ぶのはどちらの「死に方」なのか…!

作品概要

芥見下々先生による「呪い」をテーマとした作品。

現代の日本を舞台にホラーでありながらも熱いバトルと人間模様が繰り広げられている。

2020年10月よりアニメ放送開始。

掲載誌

週刊少年ジャンプ

あらすじ

虎杖悠仁(いたどりゆうじ)は仙台にある高校の1年生で心霊研究会の一員として活動していた。

ある日伏黒恵(ふしぐろめぐみ)が虎杖の学校に封印されていた「特級呪物」を回収に訪れたが一歩遅く、研究会の先輩達が解いてしまった後であった。

封印が解かれた事で抑制されていた呪いの具現化された生命体「呪霊」が暴走して先輩達を襲う。

呪霊を撃退するには物理攻撃では効果が無く、呪力が無ければ不可能であると知った虎杖は先輩と呪霊に襲われ負傷した伏黒を助ける為に特級呪物である「両面宿儺の指」を飲み込み体内に両面宿儺を取り込んだ事で呪力を得てその場を凌いだ。

しかし両面宿儺の力を持つ「宿儺の器」となった虎杖は呪術を生業とする呪術師達に恐れられ処分の対象になってしまった。

しかし特級呪術師の五条悟(ごじょうさとる)が「どうせ殺すなら全ての宿儺の指を取り込ませてから殺せばいい」と説得し処分は延期に。

虎杖の監視と自身にも呪術の知識と技術を学ばせる為、都立呪術高専へ転校する事になった。

登場人物

虎杖悠仁(いたどりゆうじ)

両親の正体は不明。唯一の家族である祖父も死去した。

本来なら受け入れ切れず破壊し死んでしまう程の宿儺の呪力を受け入れられる程の並外れた身体能力を持つ千年に一度の逸材。

両面宿儺の力の存在を巡って様々な組織から狙われる立場になった。

両面宿儺(りょうめんすくな)

腕が4本顔が2つある仮想の鬼神と言われていたが千年以上前に実在した人間。

呪術師が総力をあげても倒す事は出来なかった。死んだ後に死後呪物になった身体さえも消滅させる事が出来ない程強力な「呪いの王」。

▼都立呪術高専

五条悟(ごじょうさとる)

都立呪術高専OBで現在は一年生の担任。特級呪術師の一人。

旧体制の呪術界を改革したいという想いで生徒達を指導している。

普段は目を隠しているが術式「六眼」を使用する際は目を見せる。

伏黒恵(ふしぐろめぐみ)

呪術高専一年。二級呪術師で式神による術式を使用する。

家族には呪いに掛けられた姉・津美紀がいる。

釘崎野薔薇(くぎさき のばら)

呪術高専一年で三級呪術師。「田舎が嫌だから」という理由で東京にある呪術高専に転入して来た。

藁人形と釘を用いた術式を使用する。

▼夏油派

夏油傑(げとうすぐる)

かつて呪術高専の生徒であり五条と同期の特級呪術師として活躍していたが、ある一件から「呪術師だけの世界」を作るべく学校を去る。

呪霊を球状にして飲み込んで取り込み、自在に操る術式を使用する。

真人(まひと)

特級呪霊。命に価値や重さは無いと考えている。

人の体や魂を変形させる術式を使用する。

漏瑚(じょうご)

特級呪霊。人間が消滅し呪霊だけの世界になる事を望み夏油側に付く。

火を操る術式を使用する。

作品の魅力

ジャンプの歴史を受け継ぐ作風

「呪い」というオカルトとバトルを組み合わせる展開はジャンプの伝統ジャンルの一つであり人気を博している。

「和風オカルト×バトル」という点でジャンプの作品『BLEACH』と、「強力で邪悪な存在を自身の体内で共存させながら利用する」という主人公・虎杖の姿が『NARUTO』を彷彿とさせ、かつてのジャンプ作品の魂の系譜を受け継いでいる熱さが私達読者の胸を焦がして離さないのが魅力の一つではないだろうか。

【下記よりネタバレを含みます】

「呪い」の描き方

「家系」や「人の感情」といった様々な種類の呪いに捕らわれながらも抗う人物像を描いているのも特徴的である。

例えば作品に呪術界御三家と呼ばれる血筋を引いた若者達が登場する。

都立呪術高専二年の禪院真希(ぜんいんまき)と京都校の禪院真衣(ぜんいんまい)。

二人は双子であり、御三家の一つである禪院家当主の娘であるものの落ちこぼれの烙印を押されていた。特に姉の真希に至っては呪力が全く無い為、呪力を込めた武具の眼鏡をかけなければ呪霊すら見れない程であった。

そんな逆境に立たされながらも、真希は呪術師として名を上げて当主になり見返すと宣言している。

御三家の加茂家の次期当主で京都校三年の加茂憲紀(かものりとし)も側室という理由で虐げられる母を守る為に表向きは嫡男として振舞う。

そして五条悟も御三家・五条家の人間でありながら呪術界の「古いしきたり」という「呪い」と戦っている。

「血筋」という呪いは現代を生きていても尚強く、濃い。

若者達が「血筋」や「体制」、「時代」に抗う勇ましさにも注目して欲しい。

また、作中では戦いに敗れ生きる者に希望を託して逝く者もいる。

時としてその想いを託す行為さえも「呪い」となり人を縛るが、この場合は「呪い(のろい)」では無く、大事な「呪い(まじない)」となって人を支えて強くさせるのだ。

「死」を考えさせる物語の運び

この作品は第一話から「死」について我々読者に訴えかけるものがある。

虎杖の祖父は死ぬ間際に「オマエは人を助けて大勢に囲まれて死ね」と言って息を引き取るのだが、この場面を読む度に「自分自身が死ぬ時、一体どんな状況で死ぬのだろうか」という思いが頭を過らせるのだ。

また、真人に心の隙を突かれて都合よく利用された普通の高校生・吉野順平の命を、目の前にいながらも救う事が出来ずにただ殺される様を見届けるしかなかったシーンも衝撃的である。

フィクションだからといって全て都合良く人間を救う事は出来ない。

伏黒の台詞で「不平等な現実だけが平等に与えられている」という箇所があるが、正に作品の世界観を表現した言葉である。

そして人間が呪霊に殺される場面が多くある一方で、呪霊を殺した際の相手への哀憐の情を抱く心理も描かれている。

虎杖と野薔薇が呪術師として肉体が存在するタイプで尚且つ兄弟としての絆の意識がある呪霊達を殺した後に会話する場面があるのだが、そこで虎杖は

「アイツ…泣いたんだよ 弟が死んで 俺が殺した命の中に 涙はあったんだなって」

と言い、野薔薇はそれに対し

「じゃあ共犯ね 私達」

と返す。その淡々とした会話のやりとりだけで呪霊を払う目的の為とはいえ命を奪う重みが伝わって来るのだ。

▼バランスの取れたギャグ

シリアスな場面が多い『呪術廻戦』であるが、合間に挟まるギャグも面白い。

呪術高専の交流会を行う際、京都校の東堂葵(とうどうあおい)というキャラが登場するのだが、推しのアイドルのテレビ番組はリアタイと録画両方で観たいと京都校の学長がいる前で堂々と言って席を立とうとしたり伏黒や虎杖との出会い頭に「どんな女が好みか」と聞いてきたりと中々個性的でクスリとしてしまう憎めない人物だ。

東堂をはじめどのキャラもシリアスな面とちょっと抜けてるギャグ要素を持っているので笑いの部分も堪能して欲しい。

豆知識

・作中で五条が買っていたお菓子「喜久福」は実在する仙台銘菓の一つ。

2020年10月に製造元である「喜久水庵」とのコラボが実現した。

・『呪術廻戦』の前日譚にあたる『呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校』は呪術高専東京校の二年・乙骨を主人公とした作品。

名言

手の届く範囲でいい 救える奴は救っとけ 迷っても感謝されなくても とにかく助けてやれ オマエは大勢に囲まれて死ね 俺みたいにはなるなよ

引用元:虎杖の祖父の台詞

自分が死ぬ時のことは分からんけど 生き様で後悔はしたくない

引用元:虎杖の台詞

だから僕は教育を選んだんだ 強く聡い仲間を 育てることを

引用元:五条の台詞

アニメ

制作は『進撃の巨人』を制作した「MAPPA

▼声優

虎杖悠仁:榎木淳弥さん

伏黒恵:内田雄馬さん

釘崎野薔薇:瀬戸麻沙美さん

五条悟:中村悠一さん

両面宿儺:諏訪部順一さん

オープニング曲「廻廻奇譚」

エンディング曲「LOST IN PARADISE feat. AKLO」

その他

ノベライズ版に北國ばらっど先生著による登場人物のスピンオフを描いた短編集『逝く夏と還る秋』『夜明けのいばら道』が発行されている。

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