回游の森

灰原薬/著

回游の森の好きなところ

いろんな人がいろんな秘密を抱えた短編集。一話目に幼い女の子として出てきた子が最終話で女子高生になった話は、回游の森というタイトルを表すエピソードで、切なくて儚くて綺麗だなと思った。他は"普通の人"として生きてるけど変わった性癖を持つ二人の男性の話も印象的。別々のエピソードですが、両者ともその性癖は快楽でもあるけど苦痛でもあるという二面性があって、確かに"普通の人"というのはどんな人をいうのだろうと考えてしまった。作品全体のモノローグが文学的で、曖昧さの中に何か本質的なものが隠れてるのかなと思ったりもした。

2021年 01月 27日

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