鼻下長紳士回顧録

安野モヨコ/著

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「本物の変態とは、名付けることのできない欲望を抱えた人間のことを言うんだ」 名のある趣向は、変態のうちに入らないのだという。 ハゲ頭を磨くときの膝の痛みが快感に変わる人、全身に羽をまとって追いつめられながら純潔を奪われたい人…数々の、名状しがたい欲望を抱えた男たちが描かれている。彼らは変態なのだけど、どこかかわいい。 安野モヨコ先生が"本当に描きたいものを描いた"という作品。今のFEELYOUNGで掲載中の「後ハッピーマニア」はその"恩返し"なのだとまで言わしめる作品。 安野モヨコ先生の美意識が、 隅の隅まで詰まっています。

2019年 10月 12日

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