3月のライオン

羽海野チカ / 著

コマ投稿OK

3月のライオンの好きなところ

将棋の才能以外なにもなかった少年が、少しずつ人生を取り戻す物語です。 主人公は17歳のプロ棋士、桐山零。天才と呼んでいいほどの将棋の腕を持ちますが、その人生は恵まれたものではありませんでした。 幼い頃に両親は他界。両親の友人だったプロ棋士に弟子として家に住まわせてもらいますが、そこに居場所はありません。 自分がプロになって以降は家を出て一人暮らしを始めます。孤独な毎日でしたが、隣町に住む三姉妹と偶然知り合ったことをきっかけに少しずつ彼の人生が変わり始めます。 生き生きと暮らす家族とのふれあいや、将棋の世界での熾烈な勝負、そして周りの人々の支えや励ましやぶつかり合い、それらを通して少しずつ起こる主人公の変化が最大の魅力。 幼少期は将棋で勝つことだけが生きる方法で、自分を肯定してくれるのは将棋の強さだけでした。そこから三姉妹や良きライバルの棋士など、自分を肯定してくれる人々が現れだします。 将棋の強さや勝利は、死なないための手段ではなく、誰かを守ったりお互いを認め合ったりするための手段に変わります。 今も昔も「将棋で勝ちたい」という意思は変わらない。でもその理由は大きく違う。 強さを求める理由が多いほど、人は強くなれるのかもしれない。 そんなことを思った作品でした。

2019年 11月 07日

人気のニュース

タグからマンガを探す