東京 (28)
【「力」に憧れる全ての人へ】 ・日本のどこかで秘密裏に行われる地下格闘技。 ・それは名だたる大企業同士が威信をかけて行う代理戦争。 ・そこに飛び込んだ主人公は、己の野望をかけて最強へと挑む。 というのがおおまかなストーリーです。 この作品でとにかく推したいのが純粋で魅力的な「力」の描き方。 そもそも人ってどこかで暴力や武力に憧れちゃうところがあると思うんですね。幼稚園のごっこ遊びとか、世のヒーローがだいたい戦闘するのとか。 根底にあるけど口では言えない「力への憧れ」みたいなのを、めっちゃ色濃く描き出したのがこの作品だと思っています。 主人公が出場する裏格闘大会では、様々なキャラクターが様々な理由で戦っています。 「恩を返したい」「金が欲しい」「友人のために」「おれが格闘技を変える」 試合でそういった想いがぶつかりあうのももちろん楽しいんです。中には1試合に人生哲学がぎゅっと詰まってることもあります。 ただ、主人公が最終的に「なぜ戦うのか?」となった時に出てくる答えは「最強になりたい」というめちゃめちゃシンプルな願いなのです。 だからこそこの作品は読者の腹の底を熱くするのだと思います。
2019年 09月 21日