東京 (28)
普通の7人家族である神木家は、中古の一戸建てに引っ越してきました。 しかし、その家には恐るべき悪霊が住み着いており、家族は1人、また1人呪い殺されてしまいます。 そしてほぼ家族が壊滅状態になってしまったとき、残された者による悪霊への反撃が始まるのでした… 『リング』や『呪怨』など、見も知らない人への怨みを抱く悪霊により、普通に暮らしてきた人が理不尽に呪い殺されてしまうというホラー作品は多々あります。 そういった作品の登場人物たちは、生き残るため悪霊から逃げ回るという選択をすることが多いと思います。 しかし、この作品では悪霊相手に真正面から戦いを挑んでいきます。 「祓って済ませるつもりはねえ」 その言葉通り、霊能力など使わず、普通の人間が持つ力で悪霊に仕返しをする様は、狂気と熱量に満ちており、読んでいて思わず熱くなりました。
2020年 01月 03日